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24時間



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【この小説が収録されている参考書籍】
24時間 (講談社文庫)

24時間の評価: 4.29/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(5pt)

原書で読みました。

翻訳が出ていますが、原書に挑戦しました。
 グレッグ・アイルズの原書は分厚いものが多いので、手持ちのハードカバーで一番薄い『24 Hours』を選びました。
 これが当たりでした。

 作中の犯人が「24時間」にこだわるのは、アメリカ特有の"理由"があります。
 アメリカでは誘拐事件が発生してから24時間経過すると、犯人が州境を超えたものとみなされます。
 事件は連邦犯罪となり、捜査権がFBIに移ります。
 連邦犯罪では死刑が廃止されていないため、死刑のない州で誘拐しても、誤って人質を殺害すると死刑になってしまいます。
 それゆえ、犯人は綿密な誘拐計画を立てて、ぬかりなく身代金をせしめてきました。

 ところが、今回誘拐した少女は糖尿病の持病があったことから、計画にほころびが……

 グレッグ・アイルズの作品は初めて読みましたが、英語のレベルはキング作品よりも平易で、読みやすかったです。
 特に後半の展開が早くてドキドキハラハラ、英語で読んでいることを忘れてしまいました。
 読者を最後まで引っ張る筆力は見事です。
 文句なくおすすめできる作品です。
24時間 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:24時間 (講談社文庫)より
4062732440
No.6:
(5pt)

24時間

個人読書履歴。一般文学通算282作品目の読書完。2003/10/09
24時間 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:24時間 (講談社文庫)より
4062732440
No.5:
(4pt)

極上の暇つぶし

インドネシアのリゾートヴィラで一気に読んだ。今までにない誘拐のアイデアを軸にツボを押さえたキャラクターたちの息吹が広がっていく。ページをめくる手が止まらない。南の島で優れたミステリーを読むという極上の時間を過せた。中盤過ぎまでは文句のつけようがない程の出来だったのだが、終盤での犯人との攻防はあまりに現実感に乏しくなってしまい、どうしても感情移入できなかった。息をのむようなリアルなサスペンスが最後にいきなり007みたいな世界に変わってしまった。惜しい、本当に惜しい。
24時間 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:24時間 (講談社文庫)より
4062732440
No.4:
(4pt)

グレッグ・アイルズ、豪腕作家の仲間入り?

いやあ、びっくりした。グレッグ・アイルズ、とうとうマイケル・クライトンもスチュアート・ウッズもジェフリー・ディヴァーも真っ青の豪腕作家になったようですね。ただし、読書中は楽しく読めたんだけど、読み終えたら右から左へ、スゥーっと消えてしまう。それに、読み終えてもわからないことがいくつか。例えば、犯人グループが24時間に拘る理由とか。どっかにかいてあったかな。ノンストップのサスペンスではあるが、ハリウッド映画もどきの作品で、嫌いな人はとことん嫌いなタイプの小説でありましょう。 タイトルの示す通り、デッドリミット型のサスペンスと言えそうだ。3人家族のひとりひとりに犯人がついて、金持ちの子供の身代金としては割と小額を奪う誘拐計画。犯人3人が30分おきに定時連絡を取り合うというシステムまで含めてなかなか斬新でおもしろい。しかし、前段で書いたとおり、デッドリミット型たる24時間のリミットの理由と、誘拐された娘の小児糖尿病の枷が弱くて、残念ながら期待したほどのサスペンスは煽られなかった。ここらへんに大きな枷をつけられれば、もっともっと手に汗握るサスペンスになったと思うとちょっと残念。 何よりも特筆すべきは、犯人と家族の6人が交錯する高速道路に軟着陸する父親操縦の飛行機アクションと、お尻の割れ目にメスを仕込むという垂涎の快挙に出て、犯人に阿部定ばりの攻撃を仕掛ける母親のエロチックシーンでしょう。どちらもサービスたっぷりでエンターテイメントの極み。残念ながら、受けて立つ犯人がちょっと弱くて興ざめしてしまう大きな欠点か。意気地がないよねぇ。割り引いても、スチュワート・ウッズを彷彿とさせるジェットコースターノヴェルだった。上流階級趣味もちょっと彷彿とさせましたね。 悪く言えば、ハリウッド映画もどきの小説なんだけど、実際映画化されるそうだ。母親役にはデミ・ムーアがいいなぁ。違うみたいだけど。ひとときの楽しみは充分に得られる作品だと思うが。
24時間 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:24時間 (講談社文庫)より
4062732440
No.3:
(5pt)

面白い!

スピーディなストーリー展開であっという間に最終ページに。グレッグ・アイルズの小説はどれをとっても面白いが、展開の早さではこれが一番。
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4062732440
No.2:
(4pt)

大切なもののために命だってかけられるということ。

あの「神の狩人」の作者の3年ぶりの新作、ということで、一気読み。
あいかわらず映画のように物語がどんどんイメージ化される。
誘拐された子供はきっとすごおく可愛いんだろうな、と思わずにはいられない描写の数々。ありきたりなホームドラマが一転してサスペンスに。なんだかたくましげなヒロイン(誘拐された子供の母親)より、あぶなかしげな犯人の愛人にひかれた。
被害者側がいったん反撃に出てからのしぶとさ強さ、は前作と同じでその力強さも向こう見ずさも
3年待ってた甲斐があった、と思わせてくれる。
読後感は、手放しで喜べるハッピーエンドではないけど、それ故によけいに臨場感がある。あとがきにあった予定通に行けば、今年は映画も公開されるらしい。
24時間 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:24時間 (講談社文庫)より
4062732440
No.1:
(3pt)

誘拐犯とどこまで対決できるか

三年前に出版されたグレッグ・アイルズの「神の狩人」は、インターネットとサイコキラーを組み合わせた斬新なアイデアで読ませる、印象的な作品だった。そのアイルズの最新作が「24時間」である。当然ながら、大きな期待を抱かせる。麻酔医ウィル・ジェニングズは学会へ参加するために妻と娘を残して出かけていった。が、そのタイミングを待っていた犯人たちは、ウィルの五歳の娘アビーを誘拐し、身代金を要求してきた。ウィルと、妻と娘の三人を個別に隔離し、完全に主導権を握ったかにみえた誘拐犯だったが、アビーが小児糖尿病を患っており、定期的にインシュリンを投与する必要があることによって計画は微妙にくるってきた。主犯のジョー・ヒッキーは過去にも同様の誘拐を成功し、無事に子供を帰してやると主張するのだったが、やがて彼にもう一つの目的があることが・・・。後半のアビーを救出するあたりは、さすがにアイルズ、映画的な派手なアクションで一気に読ませる。それに対して、前半は少しもたついているような印象を受ける。三人の犯人グループの過去など冗長だ。また、圧倒的に主導権を握っている犯人たちに対し、ウィルの反撃によって、微妙な力のバランスを保ったものにその構図が変化していくのも興味の一つではあるが、そこに説得力がないのが残念だ。普通、犯人たちはもっと強気だろう、などと余計はことを考えながら読んでしまった。と、いうことでアイルズらしい面もあるものの、意外に平均点といった評価でしょうか?昨年の学会で犯人たちに子供を誘拐されたことのあるマクディル医師、沈黙をやぶってFBIに連絡をしたことによってFBIが事件に介入してくるのだが、そのマクディル医師のFBI捜査官への言葉。「(前略)もしむやみに介入したら、通報しなければ死なずにすんだ子供が、あなた方のせいで死ぬかもしれません。おねがいですから、死者を『許容範囲の損害』などと言わないでください。わたしはヴェトナム戦争を憶えている世代なのです」おりしも、米軍のアフガニスタンへの攻撃が地上戦へ移ろうとしている時だけに、『許容範囲の損害』という言葉が使われないことを願うばかりだ。
24時間 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:24時間 (講談社文庫)より
4062732440

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