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ヒストリアン
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ヒストリアンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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気になっていたものの、あまりの評価の低さに二の足を踏んでいましたが、2巻まで読み終わりました。 何故ここまで評価が低いのか?ちょっと分かりません…。 満点ではないような気もしますが、普通に楽しめたので、評価を上げるためにも少し高めにつけました。 確かに、「時の娘」のような、歴史ミステリーではありません。完全に、歴史上の人物をエッセンスに散りばめた創作ファンタジーです。 死人は多く、ホラーと言っても良いのですが、冒険色の強さから、個人的にはファンタジーとして読みました。 飾らない淡々とした語り口が、あくまでも研究者である登場人物の人となりをよく表していて、読みにくさもあるもののその雰囲気を邪魔しない訳もよかったと思います。 マイナス点を挙げるなら、行き詰まると唐突に次の手がかりが見つかるという、棚ぼたラッキー的なご都合主義で話が展開するところでしょうか。研究者というなら、もう少し、調査に調査を重ねた結果が見えても良い。 ただ、ファンタジーの大半は、ハラハラする展開をかなりの運でこじ開けるお話なので、それも愛嬌の範囲内かなと思います。 何となく、語られていない部分も多く、想像の余地が残される終わりというか、物語前半から中盤のボリュームに合わない急激で淡々とした終わりなのですが、まぁそれもこの作品全編の雰囲気にはあっているとも思います。 細々したところで消化不良感、不満はあっても、作品全体のかたちを歪めるほどではなく、僅かな傷もまたこの本らしさに一役買っているという気がする作品でした。 気になっている方、まずは百ページくらい読んでみてください。 そこまで読んでダメな方は、多分、最後のページまで読んでも一つも面白くないです。 面白さを感じる方は、初めの百ページ読めば惹かれるものが必ずあるはずです。 語り口、展開、結末、最初から最後まで同じ軸に支えられた作品なので、無理して読んでいって結末だけ大どんでん返しで急に楽しめるなどということはない作品だと思います。 合わない方は、早々に見切りをつけた方が時間を浪費せずに済みます。 気になる方は、まずは序章だけでも試し読みをオススメします。 | ||||
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じわじわとした語り口、3つの時代が絡まりあう複雑さ。 ヴァンパイア伝説をなんともリアルに描いた小説。 怖ろしくも魅力的な謎を追う、現実にほど近い虚構の世界が面白い。 ここまで「本当にあるんじゃないか」と思わされたヴァンパイアものは他にない。 | ||||
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これは、ヴァンパイアものである。主人公は女の子だ。 こう言った瞬間にいくつかのオチが予想できたあなた、多分一番最初のそれがこの本のオチです。分厚い上に2分冊なのに、延々引っ張ってそれは無いだろう…と言うぐらい『判りきったオチ』です。 娘に父親の歴史を邂逅させ、その邂逅の中で父親にさらに先輩がたどった道を邂逅させる、という2段構えを取っているのは、単にページを増やし、読者の記憶を混乱させ、全体のオチを本の後半部に集中させるための小手先の業に過ぎません。 ジェットコースター・ノベルの一種です。文章の「構造」としては良くできています。しかし「構造」を思いついた瞬間にそれ以上の思考を辞めたようにも見えます。 「本好き」が山のように出てくる、という理由で星を+4してあります。これがなければ星1つだったでしょう…。 | ||||
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物語というより作者の“過去”を描いたような感じ。 歴史が苦手な私でも何とか読めましたが、作品にムラがある。またその逆に物語に引き込まれる強さがすごい。よく「ダヴィンチ・コード」と比べられていますが、この作品はよくも悪くも今までにない、本だと思う。 歴史×・・・△ ミステリー(アクション)・・・× (知識的)・・・○ ホラー・・・× “伝えたい”―――この言葉が好きな人・・・◎ | ||||
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良い本だと思います。現在と過去、行ったり来たりの内容ですがそれが緻密に描かれ、何とも不気味なドラキュラ伝説と相まって重厚感が漂います。語り口もそれぞれの時代を感じさせ、重い感じがなお良い。最近評判の「風の影」はこの「ヒストリアン」の手法をまねたのではと思えるほど似たものですが、こちらのほうが重厚感があり楽しめます。似たような重厚感は「荊の城」でしょうか。「風・・」や「荊・・」がお好きな方は良いでしょう。ストーリーはいわゆるジェットコースターのように展開しません。ラストもこの手の内容のエンディングでは良いのではないでしょうか。中欧のあちこちを旅したくなります。なかなか中欧について細かく書いた本がありませんので。だたし翻訳があと一歩というところでマイナス1でした。毎夜毎夜じっくり読まれたい方にお勧めです。 | ||||
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娘と父、そして父の恩師の歴史探求の旅が構造的に繋がり、交錯する物語。ある種の実験小説のようなものではないか、という印象を受けました。『ダ・ヴィンチ・コード』のように万人向けのエンターテイメントではなく、どちらかといえばマニア向けの文学作品のような感じです。両書とも別の方向からキリスト教のタブーに挑戦していて、全く別物ながら共通点もあるようです。 | ||||
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評判が芳しくないですね。でも私はとても楽しめました。 冷戦下の雰囲気や研究に対するヒストリアンの熱意がいいですね。世界の旅行書としても参考になります、旅に出たくなりました。ヴラドの歴史と秘密を追っていくのですが、愛もテーマだと思います。ヒストリアンの視点で本が書かれていると考えれば多少の感情の動きや行動の理由が書かれていなくても納得できます。自分で想像しながら読むのも楽しみの一つだと思います。 次から次に事件が起こるような話ではありません。かなり長いうえ、じわじわと話が進んでいくので、じっくり本を読むのが好きという方にお勧めです。 シリアスなのですが時に突拍子もないことがおきます。例えばクレタ島の酒のところでは一瞬コメディーかと思いました。また血を吸ったりしなければ、ドラキュラ伯爵とは違う点がより強調できるし、面白くなったと思います。なので星は−1。 | ||||
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世界の車窓からドラキュラ版. 面白くない、わけではない. 深夜2時すぎまでついつい読んでしまって翌朝に影響してしまったのだから.しかし、NHKがよろこびそうな消毒されたドラキュラ像なので、もっとダークサイドがギラギラしたものが好きな人には物足りないと思うし、映画化しても大ヒットは見込めないのではないか、と心配になってしまう. | ||||
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ここのカスタマーレビューで内容も翻訳も評判今ひとつみたいだから読んでみました、珍しくハードカバー。で、読んだ感想は、、、すごくよかった!中世文献と複数の人の手紙という迷宮の中を彷徨いつつのドラキュラ探求を追体験でき、とても好みでした。翻訳悪いわけじゃなく、そもそもが重厚な語り口なのでは。「ダ・ヴィンチ・コード」のようなジェットコースターじゃないし、Sキングのような善悪対決ホラーでもないし、ちょい軽売れ線ストーリーとは微妙に一線画すのですが、「フリッカー、あるいは映画の魔」とか「V」「白鯨」的要素も感じられる「細部に凝った、ひたすら探求物語」です。 結末とか墓の場所とか、思わせぶりな地図などでさんざん前ふりしたわりにあっけないし、恋愛は中途半端だし、物足りなさは残ります。でもいいじゃないですか、探求物語は探求の過程が面白ければ。そして大好きです、この徹底した細部の凝り具合。 | ||||
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作者は歴史家か?と思わせるほどの緻密さ、学校では教わらないオスマン・トルコなどの歴史が詳しく載ってて、物語に引き込まれながら、歴史も知ることができる本だ。そして現実の歴史と作者の考えた空想がしっくりしていて、現実っぽさがある。 実際ヴラドの墓はカラなのだ。だから、もしかしたら・・・ 最後が少し急ぎすぎた終わり方のように感じた。 愛読家だったのはしっている。しかし、そこまで?あのヴラドが?こだわっちゃうの?という感じがした。 ヴラドがこの道を選んだ理由は?どこ行ったの?とも思った。 | ||||
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思うに皆さんダビンチコードやらその他のストーリーがわかりやすくて起承転結がはっきりしている翻訳物に慣れ過ぎてしまっているのじゃないかなー?上下刊1000ページ近い大作で文章の密度も濃く、更に時間と場所が錯綜する。確かになれてないと面食らうかもしれないけど、ドラキュラを信じてその追跡に係わる人たち「ヒストリアン」の物語だから、ミステリーだとか何とかジャンル分けするのはナンセンス。フィクションながら書物や歴史を研究する人たちのエネルギーを感じてGood。 | ||||
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久しぶりに厚くてどきどきしながらページをめくった、読み応えのある本でした。これがデビュー作だなんて驚きです。 レビューを見てると「ダ・ヴィンチ コード」と比較されている方が多いですね。評価が低いコメントが多くて正直、びっくりしたのですが、逆に私は「ダ・ヴィンチ コード」がものすごくつまらなかったので、好き・嫌いの別れるタイプのお話かもしれません。 恩田陸や京極夏彦が好きな方にはおすすめだと思います。 | ||||
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私はすんなり楽しめました。 歴史の問題とかあまり深く考えてなく、いや知識がないせいかな? 「うわっどうなるんだろう?どこにいるんかなー?そんなの見てたら来る来る来る〜!この人ヤバイよ〜!」で最後まで。 読んでいる間は部屋がミシッてなるたんびにビクビクしてました。 読み終わったらもう平気になりましたが。 久々に「ハッ?!ここはどこ?今何時?」っちゅうくらい没頭する時間がもてました。感謝の気持ちをこめて☆5つ! | ||||
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10年の準備期間を持って書き上げられた作品ということもあって、様々な歴史的な資料を織り交ぜて重厚に描かれた歴史ミステリーになっており、一気に読ませられた。 三つの時代を上手く構成して、徐々に謎に迫って行く迫力、緊張感が素晴らしい。単なる「吸血鬼もの」になっていないところがいい。 日本人が一番弱い東ヨーロッパの歴史というものを再認識した作品でもあった。オスマン・トルコと言う国が、東ヨーロッパを席巻したということは、歴史の時間で教えられているが、その結果東ヨーロッパに残されたものについては、知るべくもなかった。そういった意味でも、なかなか面白い作品だった。 | ||||
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この本は書店で‘全米ベストセラー映画化決定’という大きなPOPで思わず購入。なんだか最初はわからなくて本当に「マークスの山」状態で途中で挫折した友人を何人も知っています。でも、読み進めていくとドラキュラの吸血鬼としての苦悩と悲しみ、なんともいえない不気味さに魅了されてしまうのです。竜の挿絵の本の謎がきっと下巻で解き明かされるのか??ドキドキです。 | ||||
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I,II 2冊を纏めて扱う.これはミステリーではない.Bram Stoker: Dracula (1897) を完全にふまえて,アメリカからイギリスは Oxford の Trinity College, 更に Istanbul まで舞台を拡げ,Dracula に関する最新の研究結果をたっぷり盛り込んだ上で,現代文学作法に則って緻密に語り直された新しいドラキュラ物語.本質的に無科学的なので,犠牲は数知れず,大団円と言えるような仕合せな場面は遂にやって来ない.始めから終りまで怖い.エピローグまで怖い.一面,雑学の豊かさも徹底的で,かの琴欧州関の出身地 Veliko Tarnovo のブルガリア史上の意義まで分かる. しかし,理科系の人間として,これ程手放しの怪談が果たしてあって良いのか大いに疑問に思えてしまう.なお,Oxford の Magdalen Collegeは,モウドリンと読む.マグダレンではない. | ||||
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ヒストリアンとは「歴史家」のことを指す。 最初ぼくは「ダ・ヴィンチ・コード」のような歴史の謎+聖書ミステリー+オカルトみたいなものを期待していた。読みはじめた感触では、大いに期待をそそる雰囲気だった。 しかし、50ページくらいから壮大な歴史ミステリーは壮大な歴史ファンタジーホラーへと変貌してしまったのである。そうなのか、こういう話だったのか。当初の期待から外れてしまったことにより、軌道修正もおぼつかずとにかく読み進めていったのだが、内容的には、かなり読ませると思った。馴染みの薄い東欧を舞台にしているところも新鮮でいい。 話の中心である歴史の謎も、かの人物に焦点をあわせることでこちらの興をついではなさない。 スタートラインさえ間違わなければ、おおいに興奮させてくれること間違いなしなのである。 そう、本書は歴史ミステリーではない。ダン・ブラウンやセオドア・ローッザックを期待してはいけないのである。どちらかといえば、スティーブン・キングやピーター・ストラウヴ寄りの話なのだ。 未読の方も多いかと思われるので、多くは語らないでおこう。 好きか嫌いかと言われれば、ぼくは好きである。大いに堪能した。ルーマニア、ブルガリア、トルコという魔法に彩られた異郷の地を身近に感じた。不思議とこれらの国を舞台にした物語を読んだことがなかったので、それだけでもかなりの収穫だった。 最後にもう一度言おう。本書は、歴史ミステリーの意匠を借りたホラーである。未読の方は、それを踏まえてお読みください。 | ||||
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今では情報の共有は瞬時に出来ますが、10年前でさえ情報は伝達に力を要しました。ましてや世紀を超えたらどうなのか?過去からの情報は次第に整理されていきます。益々謎を深めながら進むストーリーは見事です。それにしてもこれを映画にすると、ロケだけでも時間がかかりそうです。 | ||||
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「読者へ」が2008年1月15日となっている。つまりこれは未来からの誘いなのだ。未来から過去への旅が始まり、ヨーロッパを股にかけた物語が展開していく。デビュー作でこの迫力。読み始めたら止まりません。 | ||||
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ドラキュラの話、、、って書くと 安っぽく聞こえるかもしれませんが、 これは面白い!はまりだしたら止まれないぐらい。 ヨーロッパ中を飛び回る紀行文でもあり、 中央ヨーロッパの歴史、文化を 忠実に書いた歴史書でもあって、 読んでいると、現実の世界でもある小説の世界を旅してる気になりました。 面白かったです♪ | ||||
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