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錨を上げよ
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【この小説が収録されている参考書籍】
錨を上げよの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全200件 161~180 9/10ページ
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| 上下巻を読破しての結論。大傑作であった。上巻を読んだだけでも凄いエネルギーに圧倒されたが、下巻に入ってボルテージは益々上がり、ページを繰る手ももどかしかった。厳寒の根室の特攻船から灼熱のバンコクの女衒まがいへと予想もつかない展開でハラハラドキドキ、大人の鑑賞に堪える冒険小説と言える。青春小説の類は主人公の成長物語であることが多いと思うが、本作の主人公は愚かな言動を繰り返し、一見ちっとも成長しないように思われる。しかし、全編を通して読めば、彼は確実に成長していると分かる筈だ。そしてそれを描くには1,200ページが必要だったという訳だ。だから本作は決して冗長なだけの小説ではない。人間、そんなに簡単に変われる筈がない。その意味で大変リアルな小説だと思うのだ。また、主人公が愛を求める姿は感動的だ。そして繰り返される失恋と絶望は―例えそれが彼の未熟さに起因しているとしても―十分に悲劇的である。そしてその度に不死鳥のように甦る主人公の姿に、大いなる勇気を与えられるのである。百田尚樹の作品から一つ選べと言われたら、私は本作を選ぶであろう。 | ||||
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| 上巻だけで600頁近いボリュームを全く感じさせない面白さだった。文字どおり、ページを繰る手ももどかしいとはこの作品のことだ。凄まじいエネルギーに圧倒される。青春小説などと言うと、なんだか甘酸っぱいお話を連想させるが、この作品は暴力やセックスに塗れており、センチメンタルなステレオタイプと懸け離れている。主人公はだらしなくて自分勝手、女好きで暴力的な破天荒な青年だ。それでもこの作品には嫌悪感を持つどころか心打たれるものがあり、むしろ爽やかな気持ちにさえなった。それは、彼が極端な人間に描かれているようでいて、実は青年期の男子なら誰しも直面するであろう受験や就職や恋や性の悩みに苦しんだり、葛藤したりする様に共感できるからだ。無茶苦茶に見える言動も、実は真摯な内面と不器用な対応のゆえと次第に分かってくる。また、主人公の青年は作者・百田尚樹の化身なのであろう。まさか百田氏がここまで破天荒な青春を送ったとは思わないが、主人公の口を借りて、百田氏の思うところが述べられているに相違ない。賛同するかどうかは別にして、主人公=百田氏の問い掛けを、自分自身に投げかけてみる価値は十分にある。下巻を読む前にレビューを投稿するのは気がひけるが、ここまでのところ、百田尚樹のもう一つの代表作と言ってもよいと思っている。 | ||||
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| そこそこきれいです。値段もリーズナブルだし、また購入しようと思います。 | ||||
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| 上下巻を読むのに一週間かかった。読後の興奮からしばらく覚めそうにない。これまでエンターテイナーだと思っていた百田尚樹への認識が、この作品で一変した。この作品はまぎれもなく純文学だ。その衝撃はずっと以前に『人間失格』を読んで以来のものだった。人生を変えてくれるような迫力を持つ作品だった。作品の中には、数々の名言が散りばめられ、一種の思想小説のような趣きさえある。作家の総決算とも位置付けられるような作品だった。この作品は長い時間をかけて練り上げられた百田氏の実質的な処女作であり、百田氏の根源的な資質のすべてが現れているように思われる。作家がその生涯で書ける唯一の傑作であり、そしてこのような作品は二度と現れないのではないか。 | ||||
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| 600ページ以上もある本、上巻・下巻休み休み何とか読めた。下巻からひきこまれた。哲学書みたいだと思った。 | ||||
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| おもろかった。 世の中にこんなおもろい小説があるんだ。 嬉しくなった。 | ||||
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| 主人公の普通の愛を求める生きざまが、波乱万丈の半生につながっていて、楽しく読めました。現代版の「男はつらいよ」ともいえる傑作だと思います。 | ||||
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| ようやく、の、読了。 あまりにもむちゃくちゃな作田又三くんのお話。 ちょうど、アタシより10歳くらい上の方の設定。 30歳までのお話。ん、31? 大阪で生まれ。 小学校、中学校、高校生と。 ず〜っと丁寧にかかれております。 スーパーに就職するのですが。 京都で大学生になり、中退して。 東京に行き、北海道に行き。 大阪に戻って・・・。 って、下巻からは。 上巻からの?人生経験が生きてくる、のかな? 上巻というか。 結婚するまでの生き方は、まったくもって。 いきあたりばったり。 読むのがつらかったぁ。 ふむ。 まだまだ、これからの又三くんでした。 タイで知り合った影山との対話は面白かった! 〜本当の愛とは、長く愛することなんだ〜 そして。 〜人生の長い航海は、これから始まるのだ。〜 で、結ばれておりますわ・・・。 | ||||
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| 百田さんの根底に有るものが全て有るような本でした。どんどん読み進んだ。 | ||||
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| 上巻では主人公・作田又三が同志社大学を中退するところで終わり、 上巻まで読み終えた段階では、『錨を上げよ』の『錨』が何かの メタファーであると思っていたが、それだけでは無く、子供の頃、 勉強は出来なかったにもかかわらず、頭は良いという人物ではいるものの、 短気で場当たり的な生き方ゆえに東京で右翼団体に潜り込んだり、 レコード店でクラシック音楽のレコードを輸入したかと思えば、 北海道でウニの密漁船に乗り、ソ連と海上保安庁の巡視船に 追われながら荒稼ぎをしたり、大阪に戻ってテレビの構成作家になり、 同時に人並みの幸せを掴みかけたと思ったら、バンコクでまたもや 危ない橋を渡りかけるという、僅か三十余年の人生で恐ろしいほどの 波瀾万丈ぶりが描かれている。 主人公・作田又三に対する共感は無く、ある程度のインテリジェンスが ありながら、彼が波瀾万丈な人生を選んでしまうのは、 彼の根底にある自己愛(無意識に、自身が愛されていないと感じ取り、 自分自身を愛することによって愛を満たそうとしたものと思われる)と 周囲に対する反発心から来るものなのだろう。 一度きりの人生、自分にとって一番大事な事は何か? を考え、 それを求道者のように求め続けることは決して悪い事では無いが、 それが間違った思い込みであったり、情報が不足した状態のまま何かを 判断してしまったり、物事を甘く見て足元をすくわれては元も子も 無いなと感じながら、最後まで読み進めていました。 | ||||
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| 作者百田尚樹の自伝的小説ではないが、彼のパーソナリティが投影された、 上巻は幼少時から二十歳までの主人公作田又三の生い立ちが描かれている。 幼少時における、子ども独特の舌足らず故に筋の通らぬ大人たちに対して抱いた 砂を噛むような思いや、建前と世の中の本質や現実とのギャップを垣間見て憤ったり、 それにただ憤るだけではなく、自分なりの答えを見つけ、それに向かって動く姿を熱く、 かつ最適化された言葉で綴られている。 最初タイトルを目にした時、もしかしたら船に関する話かと誤解していましたが、 もしかして『怒り』とかけて……ということなのでしょうか。 そういうわけで、すぐさま下巻に取り掛かります。 | ||||
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| 上の半分くらいまでは、途中で読むのをやめようか、、と思う。主人公の独善的な思い込みに反吐が出そうになるのだ。 しかし読み進んで行くうちに、、、、。自分のなかのどこかの部分と共鳴するところが、、、。 あとは下のレビューをご覧下さい。 | ||||
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| やたら長い。物語もダラダラと続く。でも一気に読んでしまう。しばらく寝不足が続く。 いったいこの物語の何が寝るのも惜しんで読み進ませるのだろう? 百田さん本人と思われる主人公の破天荒な人生。決して好きにはなれる人物ではないが何故か共感出来るところがある。 怠惰でいい加減で女好きで独りよがり。でも時に見せる真面目な正義感(まあそれとてもかなり独りよがりなのだが) いったいこの主人公はどうなって行くのか、、、と思いながら読み進んでゆく。何人も女との出会いと別れ(書くとカッコいいのだが実はかなりの独りよがりで自己中心的な恋愛)。 多分多くの読者は途中でこの主人公が大いに嫌いになるに違いない。 でもでも百田尚樹の全てがここにある。実際は違うのかもしれないが、僕はこの物語の主人公は百田尚樹そのものだと思っている。 そう思ってこの作品を読むと、他の作品も違った輝きを放つだろう。 作者本人はこの作品が一番好きだ、とツイッターで書いている。確かにツイッター上の破天荒な作者の面影はまさにこの作品の主人公そのものである。 (もちろん一部の読者は百田直樹から離れてゆくかもしれない、、、) | ||||
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| とにかく分厚くて,通勤途中で読むために持ち運ぶのが大変だった。 3冊,いや4冊構成にしてもいいのではないかと思った。 とにかく壮絶な青春小説で,非常に読み応えがあった。 それぞれの章がひとつの完結した中編小説のようで, これほどの波乱万丈があろうかと,どぎもを抜かれた。 ただ一方で,人生の過ちに対する長い長い言い訳を 読まされている気分になることがあり,ところどころうんざりもした。 それでも,愛とは,恋とは,大学とは,仕事とは,友人とは・・・ つかの間,主人公とともに少し青臭く,悩み苦しむことができたのは確かで, 小説ならではの醍醐味を感じることができたのはすばらしい体験だった。 読むに値するすばらしい小説。 百田尚樹の代表作は『永遠のゼロ』ではく,本作ではないか。 | ||||
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| 兎に角、話がうまい。現在のトップランクのストーリーテイラ ーだね。ひょくた、というペンネームもいいね。ももたさんが、 読みが違うだろうといっているかも! | ||||
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| 唯一、新作が待ち遠しい作家。 どの作品も、間違いはありません。 | ||||
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| 著者の半自伝的小説と思われる大作。その分、ストーリー展開に複線や必然性にかけるが 主人公は破天荒でとてつもない経験をしていく。随所に著者の人生経験から学び取った 教訓やそれによる成長が見られ、勇気付けられることがたくさんあった。 | ||||
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| 友人に薦められ、百田の本で初めて読んだ作品。 人生とは何か、という普遍のテーマを、ある男の破天荒な半生から描いた作品だった。 先の読めない展開は日本版フォレストガンプといった所か。 この男の破天荒な人生自体は、読んでいてハラハラして面白い。 ただ、若い頃の無茶・無謀な体験ー特に人を肉体的・精神的に傷つけていることをー昔は無茶したな、で許されるとは思わない。 それでも、上・下合わせて1000ページを優に超えるボリュームを一気に読み終えるほどの、凄まじい展開だった。 人生において、失敗と思っていたことがとても些細なことだ、と気付くのは時間が経ってからのこと。 だからこそ、今、失敗する可能性があったとしても、チャレンジしていくべきなんだろな。 | ||||
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| 百田さんらしい、丁寧に書き連ねていく姿勢を感じました。 ”ばかなやつ”が人を傷つけながら、自分も傷つきながら成長する姿が描かれていると感じました。 犯罪と性ばかりが出てきているようにも思いますが、人生とは、そんなものかもしれない、とも思いました。 決して退屈させない、大作だと思いました。 この先も読みたいです。 | ||||
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| 百田さんらしい、丁寧に書き連ねていく姿勢を感じました。 ”ばかなやつ”が人を傷つけながら、自分も傷つきながら成長する姿が描かれていると感じました。 犯罪と性ばかりが出てきているようにも思いますが、人生とは、そんなものかもしれない、とも思いました。 決して退屈させない、大作だと思いました。 この先も読みたいです。 | ||||
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