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妖怪アパートの幽雅な日常
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妖怪アパートの幽雅な日常の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 41~60 3/4ページ
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純粋に面白かった。そしてものすごい速さで読み終わった。 ターゲットは多分中・高生ですが、大人でもこういうハッピーエンド物は楽しい! 正直、半年経ったら内容を忘れてるかもしれないけど、電車の中で読んで、晴れやかな気分で会社に行ける本でした。 ただ、男子高校生の友情とか、そういった心の描写は、女性の妄想の範囲を出ていないんじゃないかなと思いました。私にとっては、赤川次郎的なライトノベルです。 | ||||
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両親を失ったことで、親せき宅で自分を抑えて生活してきた主人公の夕士が、ある日ふいに現れた不思議な不動産やさんで紹介されるいわくつきのアパートに越すことに。 個性的なアパートの住人に加え、普段当たり前にいるが見えない(見ようとしない、感じようとしないから見えない?)異世界の住人達に囲まれ、凝り固まった価値観をほぐしていく主人公の姿がとても好印象な作品。 かなり個性的な面々の口から飛び出すセリフが、いちいち今の世の中の価値観に異議申し立てしてくれているようで、「そうそう!そのとおり!」とすがすがしささえ感じ、読後がとてもよかった。 子どもにもぜひ読んでほしいし、自分に残っている子どもの部分に活力をもらえる作品で、久々に読後の爽快感を味わった。 心が弱っているとき、救いの手が必要なときにしか現れない不動産やさん、闇が濃くなると同時にだんだん存在感を増す異世界の住人達の姿に、 千と千尋の神隠しの世界観と通じるものを感じ、わくわく、と同時に懐かしさ(記憶とかではなく感覚的な)を覚えた。 2巻で、主人公の親友長谷くんが私が感じたことをそのまま言っていたので、「そうだよね!」という感じで笑ってしまったが、「逢う魔が刻」の世界観が非常に良い雰囲気を出している。 いろんな価値観があって当たり前、いろんな存在があって当たり前、と思わせてくれる秀作。 おすすめです! | ||||
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割とステレオタイプな物わかりの良さを備えた大人に囲まれた少年の 成長物語 粘着質なキャラがいないせいか、安心して読めるので、気が楽である。 (いないこともないけど、メインキャラがさっぱりしているので 粘着度は薄く感じます) ただ、典型的とはいえ、当たり前のことなのに、意識してないってことを 台詞に入れてきているので「そういやそうだ」と気付かされることもある。 自分はアパートの住人ほど「幽雅」な性格でないので、こういう度量を 半分でも欲しいところである。 | ||||
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時間つぶしに良いかもと思って購入が軽い読み物でいてほのぼのしていて引き込まれました。夢中になるというほどのものではありませんが、妖怪とほど遠いこんな妖怪さんがいてたら良いなと思わせる、そんな登場人物たちが親を亡くした高校生の下宿するアパ-トの住人、妖怪変化が暗躍しているのを高校生が退治するというようなお話ではなく、ごく普通の日常を高校生と妖怪が過ごすお話です。それのどこがおもろいねんと思ったらまずは読んでみてください | ||||
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POPな装丁と娯楽性の高いネーミングで、お手軽なイージーリスニング(?)と思いきや、予想外に倫理的な物語でした。 主人公・夕士は、高校1年生。3年前に両親を亡くし、親戚方に身を寄せていたのが、晴れて独立したはいいものの、ひょんなことから妖怪の住み着くアパートで暮らすことに。そこで出会った様々なモノとの触れあいの中で、徐々に殻にこもっていた自分を開放していきます。「世間に対し心を開かず弱みも見せず、当たり障りなく生きることで自分を守る孤独な少年」の変貌です。 夕士を取り巻く人間は、ほとんどが上辺だけの付き合いしか出来ないのに対し、妖怪たちのほうがよほど『人間的』で『コミュニケーション力』もあります。妖怪として生きている切ない事情が明かされるにつれ、人とモノと境はあやふやになります。そして、一度は卒業したアパートに、夕士は自らの意思で本当の仲間として戻っていきます。 現代社会の抱える問題(ネグレクト、薬物、いじめなど)に対する夕士のスタンスは大変にまともで、割と正義感の強い私には、非常に共感できました。悩む夕士にアドバイスするアパートの面々は、どんなにクサい道徳的なことを言っても、人ではないがゆえに、違和感があってもOKというのが、面白い設定です。 | ||||
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かなり前から気にはなっていたものの、何となく機会がなくて読み逃していた一冊。 これは何と表現してよいのか、非常に迷うジャンル。 タイトルに「妖怪」とあっても、決しておどろおどろしい内容ではないし、主人公が高校生だからといってジュヴナイルと断定するのは早計。 中学生になったばかりのときに両親を亡くした主人公が、親戚に遠慮をしながら3年間を過ごし、いよいよ寮のある高校に入学して独立する!という矢先に、寮が火事のため入居不可になってしまう。 自暴自棄になる主人公の前に、寮が建て直しされるまでの期間限定で格安アパートに入居できるという甘い話が供される。 胡散臭いと思いつつも、独立にこだわる主人公は入居を決意。 伺候して、そのアパートは妖怪や幽霊などがたむろする「妖怪アパート」だった……! と書いてみると何の面白みも感じられないが、あに図らんや、何だかじんわりと泣けてくる物語なのだ。 簡単そうに軽く触れられているが、何と深遠な真理の数々がちりばめられていることか。 説教臭い話や小難しい事は何も書かれていないが、読み終えると体の中からすっきりとして清々しい気持ちになれる。 おとなも子供も一読あれ。 | ||||
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現代は人間関係が希薄になって、自分の居場所というものを確信することが難しい時代になっているような気がします。 その中で、妖怪と人間が自然に溶け合っているこのアパートは、包まれるように暖かくて、こんな場所があればいいなと思ってしまいました。 主人公は決して器用なタイプとはいえないけど、一生懸命生きています。 そんな彼に対してかけられる、アパートの住人(人間も妖怪も)からの言葉は、そのまま読者への励ましであったり、教えであったりするように思えました。 年をとると、お説教をしてくれる人も少なくなりますから(頑固になって、素直に受け入れられなくなってますし・笑)。 まだ一冊目ですが、もちろん続きも読むぞ〜♪ | ||||
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現代は人間関係が希薄になって、自分の居場所というものを確信することが難しい時代になっているような気がします。 その中で、妖怪と人間が自然に溶け合っているこのアパートは、包まれるように暖かくて、こんな場所があればいいなと思ってしまいました。 主人公は決して器用なタイプとはいえないけど、一生懸命生きています。 そんな彼に対してかけられる、アパートの住人(人間も妖怪も)からの言葉は、そのまま読者への励ましであったり、教えであったりするように思えました。 年をとると、お説教をしてくれる人も少なくなりますから(頑固になって、素直に受け入れられなくなってますし・笑)。 まだ一冊目ですが、もちろん続きも読むぞ〜♪ | ||||
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そして、読んでみて登場人物(人以外も)すべてにとても魅力を感じる。 読んでいると、愛しくてあたたかくて切ないような気持ちが湧いてくる。 それと、ご飯のシーンのなんとおいしそうなこと。うっとり・・・ なんとかして自分もこのアパートに行きたい。一緒にご飯食べて、地下の温泉に入って クリちゃん抱っこしながら眠りたい。と思わずにはいられない。 文庫化がとっても嬉しい。 | ||||
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小学生の頃から悪ガキシリーズのファンでしたが、年をとるにつれ香月日輪さんの作品から遠ざかっていました。 今回帰省のため何か暇潰しが欲しくて書店に立ち寄り、たまたま目にした『香月日輪』の文字に思わずおおっ!と。また物語の舞台も妖怪の住むアパートということで、裏表紙のあおり文(?)を読んだだけでうきうきして、文庫であったということで即購入!読み始めたらまた止まらない!香月さんの書かれる物語は、わたしたちが生きる現代の問題に迫るものが多くて、読んでいて“そうそう!”とか“そうなのか”とか気づくことや学ぶことがたくさんあって勉強になるなといつも思います。人の良いところも悪いところもよく書かれていて、将来自分の子どもがいたらすすめたいです。心にするりと入ってきて、わかりやすい内容ですから。 個人的には主人公を支える登場人物たちがちゃらんぽらんに見えて実は芯がしっかりしているところが好きだなと思います^^これは文庫化が待てず大きいサイズで買ってしまうこと必至です! | ||||
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講談社のティーンズ向け、どちらかというと児童文学に近いジャンルに位置するこの作品ですが、大人も十分楽しめます。 妖怪たちとアパートで同居することになった主人公。 一見ありふれたシチュエーションですが、それぞれの心情をキレイに描き出しており時に笑い、時に泣ける物語となっています。 若干青臭くベタな場面もありますが、こっ恥ずかしく感じるのは自分が大人になってしまったからなのでしょうね(笑) さらっと読めて、読書後のあと味も良い。 文庫化したおかげでより幅広い年代に親しまれることだろうと思いマス♪ | ||||
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読みやすく、すいすいと進む、しかもおばけ達がいい味だしてます。 | ||||
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両親が亡くなり、親戚の家で肩身狭く暮らしていた夕士。 高校入学を機に入る予定だった寮が火事になったけれど 家を出たいがために、安いアパートを見つけ、住むことに。 けれどそこは、人間以外のものもたくさん集まるアパートで。。 美味しい賄いあり、地下には温泉もあり。 だけど鬼も幽霊もでます、人間も住んでいますが ちょっと変わった人ばっかりです、というアパートが舞台。 しょっぱなから常識がこっぱみじんにされた夕士ですが アパートの人々のあたたかい雰囲気に、どんどんなじんでいきます。 ほのぼのした雰囲気で、時には重いテーマも描く 人間関係に焦点をあてたお話です。 手首だけの幽霊さんがつくる賄いが、とってもおいしそう。 ヤングアダルト向け「YA ENTERTAINMENT」シリーズの文庫化なので、 登場人物たちのキャラや文章はヤングアダルト的で、読みやすいです。 中学生くらいから大人まで楽しみ、味わえる作品です。 | ||||
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人間も、人間ではないものも、様々だ。それぞれが自分の日常こそが、誰にとっても日常であると勘違いしやすい。 主人公が出会った、自分の世界の「外」は、ちょっと特殊な世界だけど、愛情がいっぱい。 多様性を許容するときに、生まれる可能性。寛容という希望の苗床が、心に滋養を与える。 否応なしに時間は過ぎるから、持てる時間を大事にしなくてはならない。人生は長いが短い。 淡々と生きるのも生き方であるが、丁寧に懸命に、時間を、世界を、生きてほしい。生きる喜びは、温かく澄み切って美しいものなのだ。 大人から子どもへ。今の時代を見据えながらも、そのままでいいのかと、未来へと眼差しを向けるメッセージがいっぱいこめられている。 たやすく自分の居場所を見失いやすい、中高生の世代に特におすすめ。ただいまと言える場所を大事にしてもらいたい。 | ||||
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「今」の生活を妖怪たちと一緒に過ごすと、どんな感じがするだろうか? 多分、楽しい日常の日々だろう。 この話はそんな想像をさせる。 「ゲゲゲの鬼太郎」のような、人間達との生活を避けて暮らすわけではなく、あえて人間の社会で妖怪が暮らしている。 「今」を生きる柵を、妖怪との生活と言う視点から考えるこの作品。 残念な事には、児童図書と分類している点である。 もっと、読者の年齢層が高いような気がする。できれば、同年代の高校生にも読んでもらいたい作品だ。 | ||||
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私は始め、妖怪にはあまり良い印象はもてなかったのですが、この本を読んでから妖怪に対する印象がだいぶ変わりましたね。 始めは、娘が読んでいたのを読んでみたのですが、読み始めると、もう止まりませんでした。 小学校中学年~大人向きの本だと思いますね。 1度は読んでみてほしい本ですね! | ||||
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もともと私は妖怪が出てくるお話が好きなのですが、最近は世間的にも妖怪ブームの到来を感じますね。 ブームと言えば、もうひとつ、児童書もですよね。というか、この二つは原因もかぶっているのかもしれませんが。 ということで、手を出してみたのがこの本です。 子供向けだからか、少々安直な感も否めませんが、やはり読みやすい。主人公が高校入学にあたって、諸事情により入居することになったアパート、実はそこには・・・とある意味お約束な展開と言えます。 この1巻に関して言えば、主人公の夕士君より、まわりの住人(人・妖怪・幽霊含む)が魅力的です。まぁ、そこで目から鱗なところがこのお話しのポイントですから仕方がないのですが。 あとは、後半の夕士君が一度出たアパートに戻るまでの展開というか、夕士君の心情というのか戻る理由付けに私としてはあまりしっくりこなかったです。イマイチ説得力にかけるみたいな。 戻るという選択が悪いと思ったわけじゃないです。 居心地がいいところに居るのは悪いことではないですし、居たいと思うのもひどく当然のことですが、そこに無理やり理由付けをしようとしているような印象でした。 〈1〉というからには、この後があるわけですから戻ってもらわなきゃ困るわけですが。とりあえず、2巻以降での夕士君に期待しております。 | ||||
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登場人物がとっても魅力的で、妖怪と人間が一緒に住むアパートだけど、そこには種を越えての愛があるんですよ。そして、妖怪アパートに住むまでの夕士は親戚宅で肩身の狭い思いをし、心から笑うことをしなくなったのだけど、ここで暮らすことで、本当の自分を取り戻し、成長していきます。本文中には現代の社会問題が散りばめられてます。ニュースで頻繁にきかれる問題です。その問題が本文中で書かれているのですが、私は涙が止まりませんでした。この本はただ面白いというよりも、現在の日本社会の問題を織り交ぜているので、いろいろ考えさせられました。子供だけでなく、大人たちにも読んで欲しいです。 | ||||
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子供の活字離れが叫ばれてずいぶん経つわけですが面白い小説が与えてくれるワクワクした感じというのは他のメディアには求めることができない物だと思います。 この作品にはそんなワクワク感がばっちり溢れています。引っ越した老朽アパートに住みつく個性豊かな「お化け」たちの描写と次第に彼らと心を通わせて行く主人公の日常がビビッドに描かれていてにんまり。 もちろんそれだけでも十分楽しいのだが後半に描かれる2歳の男の子の幽霊、「クリたん」と彼を守る一匹の犬「シロ」を巡るおぞましくも哀しいお話には涙腺を刺激されまくりました。圧巻はこの一人と一匹の「おっ母さん」である巨大な狼、「茜さん」の登場。 主人公がこの見るからに恐ろしい霊獣の言葉と行動に事故で亡くなった自分の母親を重ねて見てしまう辺りから物語としての濃度が一気に深まって行きます。 これは作者の力技ですね。確かに子供向きに書かれてはいますが、それで敬遠するのはもったいない。大人だって読まなきゃ損だよ。 | ||||
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弟が読む予定だったこの本を何気なく手にとって読んでみると、途中で止める事ができなくなったほど登場人物が魅力的でした。変態呼ばわりされる詩人、暴○族のような画家、普通じゃない女子高生、格好良い霊能力者、クセのある骨董屋、就職しているお化け(?)…などなど、人ではない沢山の何だかよくわからないモノ達。名前すら出てこない数々の脇役が良い味を出しています。アパートの住人達との交流で成長していく夕士の姿も読んでいて爽やかですが、それ以上に登場人物に惹かれました。本当に一気に読んでしまえるこの本の面白さ、巻末の著者紹介で「地獄堂霊界通信」の著者だと知って納得。小学校の頃、怖いのを我慢して読み倒した記憶が蘇りました。「地獄堂~」と比べるとストーリーは全然怖くありません。むしろアットホームな雰囲気で、思わずニヤリとしてしまう場面も多々あります。以外にツッコミどころが多くて最後まで楽しんで読むことができました。 タイトルに「1」という数字がついているということは続きが出るのだろうと思われます。続編への期待も大! オススメです。 | ||||
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