(短編集)

夢のカルテ

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評判

夢のカルテの評価:

4.06/5点 レビュー 16件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.06pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 1〜20 1/2ページ
No.32
(4pt)

思いがけず

13階段、ジェノサイド、を読んでからの本作だったので、カウンセラーを職業とする者が1患者にあっさり恋をする展開に興ざめし大いにがっかりして数ページ読んで暫く置いておいたのですが、参考にここを見たら高評価だったのでもう一度読んでみました。
もう一度読み出してみたら、おもしろかった!
それぞれの事件は高野さんらしさも出ていたし、なにより2章は大号泣だった。
夢で解決すると言う手法はシリーズ化できるのでは!と思った。

まぁ、でもやっぱり高野さんの本に恋愛要素はいらないかな~。(死刑台の細か「過ぎる」描写やグロ「過ぎる」殺人描写もいらないけど。)
夢のカルテ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 夢のカルテ (角川文庫)より
4041000785
No.31
(4pt)

思いがけず

13階段、ジェノサイド、を読んでからの本作だったので、カウンセラーを職業とする者が1患者にあっさり恋をする展開に興ざめし大いにがっかりして数ページ読んで暫く置いておいたのですが、参考にここを見たら高評価だったのでもう一度読んでみました。
もう一度読み出してみたら、おもしろかった!
それぞれの事件は高野さんらしさも出ていたし、なにより2章は大号泣だった。
夢で解決すると言う手法はシリーズ化できるのでは!と思った。

まぁ、でもやっぱり高野さんの本に恋愛要素はいらないかな~。(死刑台の細か「過ぎる」描写やグロ「過ぎる」殺人描写もいらないけど。)
夢のカルテ Amazon書評・レビュー: 夢のカルテより
4048736493
No.30
(3pt)

無駄に理屈っぽいラブストーリー

操作中の発砲事件がトラウマとなった刑事は,若い女性カウンセラーのもとを訪れる.
夢に入り込むという特殊能力を持つ彼女と,トラウマから立ち直った刑事の恋愛関係は?

心理学や催眠療法,カウンセリングについて,それなりに調べこんである.
このあたりはかなり丁寧な作りで,リアリティが感じられる.
ただ,この種の精神分析的な手法が
現在の精神医学で受け入れられているかどうかは少々疑問ではあり,
デフォルメされた古いフィクションと考えた方がよいかもしれない.

中盤以降は,いくつかも事件を夢で解決するストーリーがつながるが,
それよりもむしろ,自分の感情が治療関係によって生じた転移ではないか,
と悩む女性の葛藤がメインになる.

ただ,正直なところ,それのどこが問題なのかがよくわからない.
治療関係が終了した後でも愛情が続いているなら,
きっかけが転移でも別にいいのではないかと思ってしまう.

なので女性の悩みに共感できないし,
男性目線に立てば,理解不能な女性の行動に振り回される姿に同情すらしてしまう.
夢のカルテ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 夢のカルテ (角川文庫)より
4041000785
No.29
(3pt)

無駄に理屈っぽいラブストーリー

操作中の発砲事件がトラウマとなった刑事は,若い女性カウンセラーのもとを訪れる.
夢に入り込むという特殊能力を持つ彼女と,トラウマから立ち直った刑事の恋愛関係は?

心理学や催眠療法,カウンセリングについて,それなりに調べこんである.
このあたりはかなり丁寧な作りで,リアリティが感じられる.
ただ,この種の精神分析的な手法が
現在の精神医学で受け入れられているかどうかは少々疑問ではあり,
デフォルメされた古いフィクションと考えた方がよいかもしれない.

中盤以降は,いくつかも事件を夢で解決するストーリーがつながるが,
それよりもむしろ,自分の感情が治療関係によって生じた転移ではないか,
と悩む女性の葛藤がメインになる.

ただ,正直なところ,それのどこが問題なのかがよくわからない.
治療関係が終了した後でも愛情が続いているなら,
きっかけが転移でも別にいいのではないかと思ってしまう.

なので女性の悩みに共感できないし,
男性目線に立てば,理解不能な女性の行動に振り回される姿に同情すらしてしまう.
夢のカルテ Amazon書評・レビュー: 夢のカルテより
4048736493
No.28
(3pt)

まあまあでした

思っていたのと少しちがいました。本の状態はよかったです。値段も安かった。
夢のカルテ Amazon書評・レビュー: 夢のカルテより
4048736493
No.27
(3pt)

まあまあでした

思っていたのと少しちがいました。本の状態はよかったです。値段も安かった。
夢のカルテ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 夢のカルテ (角川文庫)より
4041000785
No.26
(5pt)

読みやすかった

高野和明一人で書いたわけではないからかもしれないけれど、本当に読みやすい本でした。
初めて著者の作品を読むにはちょうど良いかもしれません。

内容はすべてがネタバレになってしまいそうなので割愛しますが、読後感も良くいろいろと興味深い内容でした。
夢のカルテ Amazon書評・レビュー: 夢のカルテより
4048736493
No.25
(5pt)

読みやすかった

高野和明一人で書いたわけではないからかもしれないけれど、本当に読みやすい本でした。
初めて著者の作品を読むにはちょうど良いかもしれません。

内容はすべてがネタバレになってしまいそうなので割愛しますが、読後感も良くいろいろと興味深い内容でした。
夢のカルテ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 夢のカルテ (角川文庫)より
4041000785
No.24
(4pt)

感動の連作短編ミステリー

四篇から成る連作心理療法ミステリー。読後、震えるほどの感動を覚えた。他人の夢を自由に行き来出来る心理療法カウンセラーの来生夢衣と銃撃事件の悪夢に苦しむ麻生刑事が、恋を育みながら、事件を解決する。

第二章の『婚約者の夢』と第四章の『少女の夢』、そして、エピローグでは泣いた。

ファンタジック・ミステリーと紹介されると男性読者は敬遠するような気がする。感動の連作ミステリーと紹介した方が良いかと。
夢のカルテ Amazon書評・レビュー: 夢のカルテより
4048736493
No.23
(4pt)

感動の連作短編ミステリー

四篇から成る連作心理療法ミステリー。読後、震えるほどの感動を覚えた。他人の夢を自由に行き来出来る心理療法カウンセラーの来生夢衣と銃撃事件の悪夢に苦しむ麻生刑事が、恋を育みながら、事件を解決する。

第二章の『婚約者の夢』と第四章の『少女の夢』、そして、エピローグでは泣いた。

ファンタジック・ミステリーと紹介されると男性読者は敬遠するような気がする。感動の連作ミステリーと紹介した方が良いかと。
夢のカルテ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 夢のカルテ (角川文庫)より
4041000785
No.22
(5pt)

いつも

『13階段』、『K.Nの悲劇』、『クレイブデッカー』の順で読んだけど、後味が似通ってる。収まるとこが同じ。もう少し余韻が残ってもいいかな。
でも、なんだかんだやっぱり面白いので星は満点です。
夢のカルテ Amazon書評・レビュー: 夢のカルテより
4048736493
No.21
(5pt)

いつも

『13階段』、『K.Nの悲劇』、『クレイブデッカー』の順で読んだけど、後味が似通ってる。収まるとこが同じ。もう少し余韻が残ってもいいかな。
でも、なんだかんだやっぱり面白いので星は満点です。
夢のカルテ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 夢のカルテ (角川文庫)より
4041000785
No.20
(4pt)

ここまで思われる人間になりたい

お勧めの商品の中にあって面白そうだったので読んでみた。
 個人的には、『幽霊人命救急隊』のほうが面白かったが、いい作品だったと思う。

 4つの話はどれもよかったが、一番印象に残っているのは、2話目の『婚約者の夢』。

 ここまで思われるような人間になりたいと思ったし、またそう思うことができる人間でありたいと思った。

 作者の作品をいくつか読んで、まだ読んでいないという人にはお勧めしたい。
 きっとお気に入りの作品の一つになるだろう。
夢のカルテ Amazon書評・レビュー: 夢のカルテより
4048736493
No.19
(4pt)

ここまで思われる人間になりたい

お勧めの商品の中にあって面白そうだったので読んでみた。
 個人的には、『幽霊人命救急隊』のほうが面白かったが、いい作品だったと思う。

 4つの話はどれもよかったが、一番印象に残っているのは、2話目の『婚約者の夢』。

 ここまで思われるような人間になりたいと思ったし、またそう思うことができる人間でありたいと思った。

 作者の作品をいくつか読んで、まだ読んでいないという人にはお勧めしたい。
 きっとお気に入りの作品の一つになるだろう。
夢のカルテ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 夢のカルテ (角川文庫)より
4041000785
No.18
(3pt)

軽くて読みやすい

正直言うと、彼女がカウンセラーでありながらクライアントであった健介に恋愛転移する点ではうーん…と思いました。
健介とともに事件を解決していくお話だから話を膨らませる為にはこうするしかなかったのでしょうか。
その点では少しリアリティを出してほしかったです。

しかし1,2日あれば早読みでも内容がつかめるぐらいの読みやすさがあります。
短編ストーリーなので事件でも人間のエゴイズムも深くなくてさらっと受け流しているような文章でした。
夢のカルテ Amazon書評・レビュー: 夢のカルテより
4048736493
No.17
(3pt)

軽くて読みやすい

正直言うと、彼女がカウンセラーでありながらクライアントであった健介に恋愛転移する点ではうーん…と思いました。
健介とともに事件を解決していくお話だから話を膨らませる為にはこうするしかなかったのでしょうか。
その点では少しリアリティを出してほしかったです。

しかし1,2日あれば早読みでも内容がつかめるぐらいの読みやすさがあります。
短編ストーリーなので事件でも人間のエゴイズムも深くなくてさらっと受け流しているような文章でした。
夢のカルテ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 夢のカルテ (角川文庫)より
4041000785
No.16
(5pt)

夢の扱いは少し単純ですが、ピュアで繊細な恋愛小説

ひとの夢の中に入る能力を持つ夢衣。その力を活かしてカウンセラーをしている彼女が、事件のトラウマに悩む刑事、麻生健介が患者として訪れた発端から、三つの夢の事件をへて、彼との恋愛を成就させてゆく物語です。
 筋書きだけ書けば甘いようですが、たいへんピュアでいじらしい恋愛のかたちを描いています。
 
 この物語の中の夢ですが、ひとの夢に入ってゆくときのテクニックや、ポイント地点から引き返すことができるなど、「夢の中の歩き方」が設定されていたり、間主観性夢といって、肉親や恋人などが同じ夢に入ってしまう体験などが「心理学的」な繊細さで扱われています。抑圧されたものを夢の中で発見し、とりもどせば、癒される、という大筋のとらえ方は、夢をやや単純化しすぎなところもありますが、情緒に流れがちなこうした物語に、うまく手綱をつけています。

 夢衣は刑事と知り合いになった関係上、三つの事件にかかわることになります。特に、脳死状態になった女性とその恋人を夢の中で結びつけるエピソードは、比喩でなく泣けてしまいました。夢という無意識の世界では、人間は嘘がつけないのです。愛という、不確かなものを扱うのに、「夢」を用いたのはその意味でもすばらしい角度でした。そこでは隠された事実やほんとうの気持ちが、かたちになってあらわれてきます。

 夢の中で猟奇殺人を繰り返す若者とのセッションでは、夢衣の芯の強さとあくまで患者を守り通すけなげさがえがかれ、父の死で声を失った少女に対する夢衣の遊戯セラピーでは,彼女の無私の優しさが心を打ちます。

 そして刑事として「人を守る」ことに命を賭ける健介の誠実さも、彼の心の中に入った夢衣だからこそ確信できる、そういうせつなさがあります。普通の恋愛小説なら、あくまでも外から見てのもどかしい判断になるわけですが、この物語では、夢の世界という「真実の世界」でのふれあいがあります。最後のエピソードで、危機に陥った夢衣と、追ってきた健介が「夢」状態で通じ合うところは感動的です。
 たぶんほんとうに深いところで結ばれている者どうしなら、折りにふれて感じる一体感だと思います。

 けれども夢衣は、夢の働き方を知るだけに、人の気持ちを、転移や投影、補償などと分類することも知っており、自分の気持ちが愛情なのかどうか、相手の気持ちも何かの代償満足なのではないか、といつも繊細に吟味しつづけています。決して自分に溺れたりおごったりしない。恋に過大な期待や幻想をもっていません。それでも、どうしても「好き」というひとすじの気持ちがつづく。健介のほうも、自分の内面に触れてゆくことが、いつのまにか彼女につながってゆくことに。

  ここまでピュアな恋愛のありかたは、「夢の探査・共有」という設定によって、初めて可能になったと思います。
 そういう意味ではミステリというより、純度の高い透明な恋愛小説でした。
 
 

夢のカルテ Amazon書評・レビュー: 夢のカルテより
4048736493
No.15
(5pt)

夢の扱いは少し単純ですが、ピュアで繊細な恋愛小説

ひとの夢の中に入る能力を持つ夢衣。その力を活かしてカウンセラーをしている彼女が、事件のトラウマに悩む刑事、麻生健介が患者として訪れた発端から、三つの夢の事件をへて、彼との恋愛を成就させてゆく物語です。
 筋書きだけ書けば甘いようですが、たいへんピュアでいじらしい恋愛のかたちを描いています。
 
 この物語の中の夢ですが、ひとの夢に入ってゆくときのテクニックや、ポイント地点から引き返すことができるなど、「夢の中の歩き方」が設定されていたり、間主観性夢といって、肉親や恋人などが同じ夢に入ってしまう体験などが「心理学的」な繊細さで扱われています。抑圧されたものを夢の中で発見し、とりもどせば、癒される、という大筋のとらえ方は、夢をやや単純化しすぎなところもありますが、情緒に流れがちなこうした物語に、うまく手綱をつけています。

 夢衣は刑事と知り合いになった関係上、三つの事件にかかわることになります。特に、脳死状態になった女性とその恋人を夢の中で結びつけるエピソードは、比喩でなく泣けてしまいました。夢という無意識の世界では、人間は嘘がつけないのです。愛という、不確かなものを扱うのに、「夢」を用いたのはその意味でもすばらしい角度でした。そこでは隠された事実やほんとうの気持ちが、かたちになってあらわれてきます。

 夢の中で猟奇殺人を繰り返す若者とのセッションでは、夢衣の芯の強さとあくまで患者を守り通すけなげさがえがかれ、父の死で声を失った少女に対する夢衣の遊戯セラピーでは,彼女の無私の優しさが心を打ちます。

 そして刑事として「人を守る」ことに命を賭ける健介の誠実さも、彼の心の中に入った夢衣だからこそ確信できる、そういうせつなさがあります。普通の恋愛小説なら、あくまでも外から見てのもどかしい判断になるわけですが、この物語では、夢の世界という「真実の世界」でのふれあいがあります。最後のエピソードで、危機に陥った夢衣と、追ってきた健介が「夢」状態で通じ合うところは感動的です。
 たぶんほんとうに深いところで結ばれている者どうしなら、折りにふれて感じる一体感だと思います。

 けれども夢衣は、夢の働き方を知るだけに、人の気持ちを、転移や投影、補償などと分類することも知っており、自分の気持ちが愛情なのかどうか、相手の気持ちも何かの代償満足なのではないか、といつも繊細に吟味しつづけています。決して自分に溺れたりおごったりしない。恋に過大な期待や幻想をもっていません。それでも、どうしても「好き」というひとすじの気持ちがつづく。健介のほうも、自分の内面に触れてゆくことが、いつのまにか彼女につながってゆくことに。

  ここまでピュアな恋愛のありかたは、「夢の探査・共有」という設定によって、初めて可能になったと思います。
 そういう意味ではミステリというより、純度の高い透明な恋愛小説でした。
 
 

夢のカルテ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 夢のカルテ (角川文庫)より
4041000785
No.14
(3pt)

“超現実”による“現実的な心”の動き

ミステリとしての色彩は薄く、むしろ恋愛小説の色濃い作品だと
思うけれど、他の作品同様、悲惨を悲惨のままで終わらせず希望
の光を残す読後感を与えてくれるので、著者高橋和明(+阪上仁
志)氏の作品は安心して読める。

“超能力”を扱うと、話の展開は楽になる反面、作品としては大
きなハンデを背負ってしまう。
読み手の方が『どうせ何でもありなんでしょう』という気持ちに
なりがちだからだ。
そこで、“超能力”を扱った作品は必ず何らかのハンデを超能力
者やその周辺に設ける事になる。

この物語では、心理カウンセラーという立場だったり女としての
嫉妬だったり、人間としての心の弱さだったりして都合よくは行
かない状況を作り上げ読者の共感を得ようとしている。
それは上手く成功して、しばしば現実の世界における男女のもど
かしさやじれったさに似た感覚を読者は感じる。

逆に、超能力やカウンセラーという特殊な能力・立場故に相手の
心を読み過ぎ、考え過ぎて主人公の心は迷走し、命の危険にさら
された場面になって初めて『転移なんかを気にしないで、大好き
な彼の胸にすがればよかった』という考えに至る。
現実社会でも往々にしてある心の動き、後悔の仕方ではなかろうか。

“超能力”を扱っていながら、とてもリアルに登場人物たちの心
が動いていくのが見事だと思う。



夢のカルテ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 夢のカルテ (角川文庫)より
4041000785
No.13
(3pt)

“超現実”による“現実的な心”の動き

ミステリとしての色彩は薄く、むしろ恋愛小説の色濃い作品だと
思うけれど、他の作品同様、悲惨を悲惨のままで終わらせず希望
の光を残す読後感を与えてくれるので、著者高橋和明(+阪上仁
志)氏の作品は安心して読める。

“超能力”を扱うと、話の展開は楽になる反面、作品としては大
きなハンデを背負ってしまう。
読み手の方が『どうせ何でもありなんでしょう』という気持ちに
なりがちだからだ。
そこで、“超能力”を扱った作品は必ず何らかのハンデを超能力
者やその周辺に設ける事になる。

この物語では、心理カウンセラーという立場だったり女としての
嫉妬だったり、人間としての心の弱さだったりして都合よくは行
かない状況を作り上げ読者の共感を得ようとしている。
それは上手く成功して、しばしば現実の世界における男女のもど
かしさやじれったさに似た感覚を読者は感じる。

逆に、超能力やカウンセラーという特殊な能力・立場故に相手の
心を読み過ぎ、考え過ぎて主人公の心は迷走し、命の危険にさら
された場面になって初めて『転移なんかを気にしないで、大好き
な彼の胸にすがればよかった』という考えに至る。
現実社会でも往々にしてある心の動き、後悔の仕方ではなかろうか。

“超能力”を扱っていながら、とてもリアルに登場人物たちの心
が動いていくのが見事だと思う。



夢のカルテ Amazon書評・レビュー: 夢のカルテより
4048736493