葉桜の季節に君を想うということ

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評判

葉桜の季節に君を想うということの評価:

3.14/5点 レビュー 656件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.14pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全469件 381〜400 20/24ページ
No.89
(5pt)

メイントリックを引き立てる巧緻な「騙り」のテクニック

本作では、元私立探偵の「俺」こと成瀬将虎が、知人の依頼で悪徳商法
を行う会社〈蓬莱倶楽部〉の調査をする一人称の「現在」パートと、将虎が
探偵事務所で働いていた頃に担当した、覚醒剤にまつわるヤクザの殺人
事件が描かれている一人称の「過去」パートが交互に展開されていきます。
さらに、それらに加え、「現在」の別パートとして、蓬莱倶楽部に莫大な借金をしたため、
悪事の片棒を担がされている古谷節子を視点人物とした三人称パートが同時進行する
という構成になっています(あと、時折“墓を掘り返す男”という回想場面も挿入される)。
以上のように、語りの人称と視点を切り替えることによって、読者の中に様々な誤認を
生じせしめ、メイントリックのサプライズを最大限に高めているのが、まずもってお見事
(蓬莱倶楽部の手口の一つである保険金詐欺と将虎を狙う「犯人」との関連づけも巧妙)。
また、脇筋である「過去」パートも、一人称の語りに、三人称記述が挿入されるという
私立探偵小説のコードからの違反が随所に見受けられますが、覚醒剤窃盗の大胆な
手口や、若かりし頃の将虎の名探偵ぶりなど、なかなか楽しませてくれます。
本作はともすると、叙述トリックの一発ネタと看做されがちですが、それを成立させる
ために、巧緻な騙りのテクニックが駆使されていることは、忘れてはならないでしょう
(あと、フェアな伏線技巧も特筆すべきポイントだと思います)。
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)より
4167733013
No.88
(5pt)

思い込みはいけません。

思い込みはいけません。
「日本に桜の木がどれだけある。
どれだけ見て、どれだけ誉め称えた。
なのに花が散ったら、完全に無視だ。」
この一文に出会うために、
すべてを読んでください。
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4167733013
No.87
(5pt)

これはお勧め!

図書館でこの本を借りてどうしてもまた読みたくなって購入しました。
最近ミステリーは読まない私が本当に面白かった。ラストでいい意味で読者を裏切ってくれて、読んだ後は明るく前向きな気持ちになれる本です。
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)より
4167733013
No.86
(5pt)

透徹させない

着想も大胆ながら、描写の自然さが凄いね。よくやったと感嘆する構成力。読者が構築したヴィジョンを、想起したイメージを根底から覆す
恍惚感がたまらない。伏線回収にもいちいちなぶられる様な独特の快感があって好い。。ただ、素直に受け取るかは人を選ぶ。
歌野は懐古的でありながら斬新な二面性を持つ作家だと思うが、本書でみせた独特の回帰願望と先見の明はすごい。特に後者が顕著で、諸所の
社会問題を鋭く示唆していて、単に謎解きだけじゃない奥行きと真実味があり心打たれる。
桜満開だけが醍醐味じゃない、読後あなたはきっと葉桜に魅せられるだろう。
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4167733013
No.85
(4pt)

読み手は選ぶかも

自分は面白いと感じました。
推理好き、ミステリ好きのコアなファンには物足りない感じで、若者には少しスピード感のない展開で読み手を選ぶ作品ではありますが、
読書が趣味の人なら充分楽しめると思います。
読後に現実に戻される感覚は妙ですが、日テレの土9のドラマなんかに向いているんじゃないかな?という感じです。
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4167733013
No.84
(4pt)

僕は素直に、驚いたし面白かったな

なかなか評価が分かれていますが、正直、面白かったな。
評価の悪い皆さんにとっては、きっと、その何というか、素直にだまされたんだと思います。
かくいう私も、素直にだまされたんだけど、正直潔く、参った、と言う気分ですよ。
きちんきちんと読んでいく人は、つじつまの合わないところで止まる、戸惑う、のかしら。
僕は、どちらか言うときちんと読まないし、少々わからないところも、ま、何とかなるさ、と先に行っちゃうもんだから。。。最後まで行って、おっとととととと、とたたらを踏んだ。
この感じは、今までなかった感じで、結構(そうやって小説読んでたたら踏んでる自分が)おかしかった。
だから、もう一度読まなくっちゃ、ってなるんだよね。そかそか、なるほど、って。どこで自分が気づくべきだったのか、って反省(?)しながら。
何というかな。とてもよくできた作品だと思います。
そんな酷評するようなものではない、と思いますが。
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4167733013
No.83
(4pt)

小気味いいどんでん返し

どんでん返し系の作品は多々あれど、
この作品の結末の結び方、悪くない。
いいのかよそれで! って突っ込みを入れつつも、
最後に絶望じゃなくて希望が残るミステリーは心地よい。
ストーリーはものすごく、残酷だったりやるせなかったりするのに、最後はなんだかんだ、
まぁそれでいいか、って思わせる、
作者の楽観的というかポジティブさが感じられて好ましい。
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4167733013
No.82
(5pt)

小説の可能性に気づかされた!

ちょっとオーバーかな?
同じテーマ(ネタ)の作品も過去にあるようだし。
けど、ネタばらしの意外さと同時に、登場人物の
会話や人間性に、主人公と同世代の俺は、共感と
癒しと勇気を確実にもらった。
“ダイ・ハード”のブルース・ウィリスみたいに、
主人公はハードボイルド未満で、カッコ良いと言う
よりは自虐的で、実際に言ったら恥ずかしくなるよ
うな自己中で小洒落たセリフを連発する。
登場人物のコミカルで小洒落たセリフと行動が、悲
惨で救いの無いはずの物語に救いを与えてくれる。
(これってオムニバス?)って思える展開や、(どこ
に着地させるの?)っていう疑問を見事に解決させ
ていると思う。
小説を読んでいて『えっ?!』って声を出したのは
生まれて初めてだったので、それまでの展開や少々
の不満はどうでも良くなりました。
星五つ!付けさせて頂きます。
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4167733013
No.81
(5pt)

衝撃

読み終わった後、鳥肌がたちました。どんなに頭の良い人でもこのオチを見破るのは不可能なんじゃないんでしょうか? 最後に一言。この作品を実写化する勇気のある監督はいない。
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4167733013
No.80
(5pt)

うぎゃあ

たぶん、タイトルに引かれて買った人が多いのだと思うが…。
タイトル買いした人のことはともかく、ミステリ史上に残る傑作であることは間違いない。これほど騙された作品は、しばらくなかった。トリックといい、テーマといい、こんなんありかよ、と叫びたくなってしまう。
 ともかく、先入観なしに読んで欲しい一冊だ。
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4167733013
No.79
(4pt)

映像化はムリ

タイトルのイメージと実際の内容にかなりの違和感を感じつつ読み進み・・・
読了後は騙されたというより、勘違いさせられてた感がありました。
最後に話がつながった時は素直に「おぉ!」と思った。
けっこう伏線もあったけど、あんまりしつこくなかったかな。
時系列もテンポよく読めてよかったと思います。
そしてタイトルがなぜ“葉桜”の季節なのか・・・
理解できました☆
2004年版このミステリーがすごい!
2004本格ミステリベスト10
第57回日本推理作家協会賞受賞
第4回本格ミステリ大賞受賞
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4167733013
No.78
(5pt)

素直な心で読めばダマされますが、「大仕掛け」以外の部分をむしろ評価したい

この作品は、書評・レビューが書きづらい作品、映像化しづらい作品です(理由は読めばわかります)。したがって、(書いておいて言うのも何ですが、)レビューなど読まずに作品をすぐに読んだ方がいいと思います。では、以下レビューです。
私は、いわゆる「本格もの」が嫌いで、極力読まないようにしている。しかし、そのような読者でも十分に楽しめる作品である。作品の粗筋は他の書評に譲ることにするが、本作品の「大仕掛け」には、まず万人がダマされるであろう。しかし、評価すべきは「大仕掛け」以外の部分だと思う。この仕掛けがなくても本作品はハードボイルド作品として、十分に楽しめると思う。私自身も、この「大仕掛け」にやられた一読者であるが、「爽快にダマされた」というよりは、「そんなのアリ?」という感じである。初読時はページを戻って整合性を確認してしまった。あまり書くとネタばれになってしまうが、われわれの「常識」、「暗黙の了解」の裏をついた作品である。「大仕掛け」については、作者がフェアな立場を貫いており、巻末にわざわざ「補遺」をつけている点は、評価できる(間違っても補遺を先に読まないように)。本作品は、2004年板このミスで1位、2003文春ベスト10で2位を獲得した。
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4167733013
No.77
(5pt)

ミステリー度の質は高いと思います

賛否が分かれるようですね。でも私は、好意的に感じた組です。
語りのミステリーに気持ちよく騙されたいという読み手にはフェアもフェアでしょうし物語としてもジーンときます。サイドストーリーと思えたものが後でぴったりとハマる快感です。
私はむしろこのメインのトリックと同種の仕掛けを、ある戦争ものの作家の某短編で読んだ覚えがあるので、余計に好意的なのかもしれませんが。東野圭吾の長編『ある閉ざされた〜山荘〜』のトリックがOKな方にはこちらも面白く読めるでしょう(その逆も真なり)。
昔、30年以上も前の話ですが、『アクロイド殺人事件』の某文庫の裏表紙に、犯人の名前がほとんど書いてあるようなものだというクラスメイトの批判があって、なるほどと思って聞いたことがあります。同じように、本書の末尾の資料も、カンがいい人と思われる方は読まないほうが無難かと思いました。
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4167733013
No.76
(5pt)

生き方指南

トリックが話題となった作品ですが、それ以外の展開や描写も良質。
読み終わったときに得られる満足は高かったです(賛否両論あるようですが)。
主人公の成瀬みたいに生きたいと思いました。
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4167733013
No.75
(4pt)

「あらら?こりゃやられちゃったな(苦笑)」

これが本作を読んだ直後の私の感想です。
「そんな馬鹿なー」とか「ええっ?」とかではなく、後ろから膝をカックンされたような意外な一本。
ひょっとして、ストーリーが熱い(はず)な割りに物語にどこか落ち着きがあったのは、この為か?
すべてがこの意外性に結びついていたら、これは本当にすごい作品です!
帯に『やられた!の一言につきます。とにかく読んで騙されてください。』とあったんですが、これはまさしくそのとおり!
決して不快な騙され方ではありません!
みなさんもぜひぜひやられてみて下さい。
物語は(おそらくムキムキをイメージするような)主人公のもとに、後輩の知人から探偵の依頼が来たところから始まります。
『父は保険金殺人で殺されたんです』
そこには「宝来クラブ」という謎めいた団体を暴かなければなりません。
そこにもうひとつのストーリー。
宝来クラブによって人生を狂わされたある年配の女性の暗鬱な人生が展開されます。
ひょっこりと出会う素人探偵ものと暗いストーリー。
ラストで「ええっ?」と脱力するような仕掛けが待っています。
いやー、人間ってこんなに思い込みやすい生き物なんですね。わはは。
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4167733013
No.74
(4pt)

納得できたような・・・できなかったような・・・

話題作にもかかわらず、なかなか手を出さなかった作品だった。
出だしの文章に本格推理らしからぬ違和感を感じていたのがその最大の理由だが、
日本推理作家協会賞受賞だから『いつかは読まざるを得ないだろうなぁ』と思っていた。
小気味良いリズム感を刻む文体、
偽りのないロジック、
読者にこびない姿勢などが新鮮で、
とにかく驚きの連続だった。
そして、私が読み控えていた出だしの一文の意味を悟ったのである。
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4167733013
No.73
(5pt)

なるほど。葉桜ねぇ……。

 『このミステリーがすごい!〈2004年版〉』で、1位に選ばれた作品です。
 本編は、いくつかの話が並行的に進んでいき、3/4を超えても、それらが結び付く気配がありませんでした。
 『いったいいつこれらの話が繋がるんだろう?』などと思いながら、残り1/10に近づいたあたりで……。
 やられました。まさに、『騙したわね!』『騙しちゃいない、そっちが勝手に思い込んだだけだろう』という感じ。
 主人公を始めとする、魅力的な登場人物たち。こういうトリックもあるのかと、感心しました。
 これが映画になったら面白いだろうなあ。映像的なトリックも必要になってくるだろうけど。
 これ以上書くと、ネタばらしになってしまうので、とりあえずは読んでみてください。
 あまりミステリーを読まない私が言うのも僭越ですが、2003年のミステリーの第1位に選ばれただけのことはあると思います。
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4167733013
No.72
(5pt)

やられた

冒頭から、主人公に全く魅力を感じませんでした。
しかし読み進めるうちに、物語は突然主人公の過去を語りだす。
この過去パートの見せ方が非常に上手い。
そして、なるほど、こういう男になっても不思議ではないな。
と、ひとり納得したりして主人公に愛着というか魅力を感じ出しました。
ここから先は一気に読めました。
現代パートでは、まるで火曜の例のドラマを見ているような展開もありますが
これは著者の悪ふざけ?
そしてラストのやられた!感は、近年記憶にないほどのやられた!でした。
僕は小説にほぼエンターテイメント性しか求めていないので
この作品は僕にとって非常に記憶にのこる作品になりました。
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4167733013
No.71
(4pt)

普通のミステリー?

最後のオチには、驚いたがそれまでの前置きがかなり長い。
ただ内容は、最近の社会問題も色々と含んでいるのでそれなりに楽しめた。
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4167733013
No.70
(4pt)

だ、だまされたぁ!!!!!

一言で言うと、
「ずるい!」
の一言に尽きる。
すっかり、だまされました。
ついつい、前のほうを読み返しちゃいました。
それでも、・・・わかりませんでした。
が、
そういう意味では意図的にだまされたので、
作者がしてやったりって思うところなんだろうなぁ。
清潔感がありすぎるほどある主人公や、
なぜか影がありすぎるほどある女、
その理由もまた、
その大どんでん返しで解決する。
若干の強引さも、
そのへんが赦してくれるのかな。
さわやかなドラマが、
爽快感を漂わせながらも、
騙し絵によって、
不快感に変わる。
(ちょっと言いすぎかな・・・)
いわゆる叙述トリックといえるんだけど、
推理小説とは一風違う。
最後まですらすらと読めるので、
ぜひ、お試しください!
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)より
4167733013