少女不十分

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少女不十分の評価:

3.89/5点 レビュー 172件。 D ランク

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全217件 201〜217 11/11ページ
No.17
(5pt)

いつもと違う熱さのある作品

これは西尾維新の自伝的小説と言うべきものである。
もちろん真実かどうかは本人しか知り得ないことではあるが、
どちらにせよ本作のメッセージの真摯さが心を打つものであることには間違いがない。

作者の小説としてはあまり読みやすいタイプの作りにはなっていない。
主人公の回顧録の体で物語が進行していくのだがとにかくセリフが少なく、
ひたすら主人公の心情描写が続き、前半は正直なところ少々苦痛であった。

でも、それがある故に後半のメッセージがよりリアリティを持って響いてくるので
ぜひ途中でやめずに最後まで読んでほしい。

そしてそのメッセージは真摯で熱い。いつもはその緻密な心情描写に
ただただ感心してしまうのだが、今回はその真摯さに感動させられてしまった。

こんな西尾維新もたまにはいい、そう思わせてくれる作品でした。
少女不十分 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 少女不十分 (講談社文庫)より
4062932466
No.16
(5pt)

ファンなら必見!ですが…

感想。ファンでよかった!ですね!
この作品はまさしく10年の集大成です。それは西尾維新の作品群のことであり、文章力のことです。

まずはじめにこの作品、冒頭のノンフィクション宣言や、物語通しての一人称"僕"、現在してんから10年前の自分に対するツッコミ等のギミックで、フィクションの作品なのにすごくリアルを感じてしまう!長いと思われるくどい文章には、リアルとノンリアルを曖昧にする不思議な力があります。

嘘だろぉ実話なわけがないじゃん!と思いつつもカレの作品を読んでれば読んでるほど疑心暗鬼になる。(俺がアホなだけかもしれないけど

そして今回、原点回帰銘打たれているこの作品。なぜかというと、過去作品に通して隠されてきたテーマを、比喩表現ナシにストレートに前に出してきています。

それじゃあ「小説」じゃないし!と思うかもしれないですが、文中にも表紙にも、「小説」ではない、と書かれています。用意周到ですね!

さらに、今まで出してきた作品群が、この少女不十分でストレートに作者かた告白された「今まで扱ってきたテーマ」というものに説得力をもたせています。なるほど、確かに、と無理やり納得させられてしまう!10年の集大成、間違い無いです。

作品自体の話の流れは簡単ですが、ギミックを盛り込むためにかなり分厚くなってます。話のオチも王道なもので、小説として楽しむのはちょっと難しいんじゃないかなぁって感じます。西尾さん独特の言い回しに慣れていないと途中で投げてしまうかも。好き嫌いは分かれそうです。

個人的に思うに、10周年記念迎えた作者からファンへのラブレターなんじゃないかなーなんて思ってしまうのは都合が良すぎでしょうかねw
少女不十分 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 少女不十分 (講談社文庫)より
4062932466
No.15
(5pt)

胸が締め付けられる様な...

この作品を予約した時は、これが西尾維新先生が体験した実話だという事を知りませんでした。 西尾維新先生の大ファンなので、先生の新刊は是非読みたかったし、題名にも表紙にも興味が行き予約をして買いました。 最初は驚いたりゾクゾクする事が多かったですが、最後は切なくて胸が締め付けられる様な感覚になりました。 自分は何にも関係無いですが少女を守ってあげたい、少女が今も幸せに生きていますようにと願いたくなりました。 私はこの作品が大好きです。
少女不十分 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 少女不十分 (講談社文庫)より
4062932466
No.14
(5pt)

惹き込まれました

この話が物語かただの事件かはともかく、西尾さんの書き方が上手くて、3、4時間で一気に読み終えてしまうほど、この話に惹き込まれました。
ほとんどギャグやジョークはなかったんですが、純粋に楽しめました。

西尾さんの作品は他にも何冊か読んでいますが、私としてはこの本が一番好みに合うと言って良いほどの話でした。
もっとも、私が高校生よりも少女の方が好みというわけではないので、誤解なきようにお願いします。

内容はネタバレになるので書きませんが、「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」という小説に似たような読後感を感じました。
この小説もかなりのお気に入りなのですが、ストーリーはそこまで似ているわけではありません。
ただ、勝手な思い込みですが、この小説が自身の好みに合う方は、この話「少女不十分」も好みに合うように思います。
参考までに。
少女不十分 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 少女不十分 (講談社文庫)より
4062932466
No.13
(4pt)

良くも悪くも、いつもの西尾作品

著者の他作品ではウリの一つであるキャラクターどうしの掛け合いはほとんど無く、所謂ライトノベル的な造形である主人公の一人称語りが延々と続く。
50ページ程度の短編として纏めることもできるほど「物語」としては中身が少なく、著者の他作品では掛け合いで埋められているところが一人称の独白で埋まるためいささか冗長にも感じられる。もっとも「物語」がお遊びの会話で引き延ばされるのはいつものことであり、リーダビリティには定評のある作者でもある。途中で引っかかることなくスラスラと読んでいける。
最初の数ページを読んで、この文体やキャラクター造形を受け付けないというような人は、西尾維新のどの小説を読んでも楽しめないだろう。最終ページまでそのノリとトーンが途切れることなく続くのが西尾維新の手腕であり、嫌いな人にとってはそれが欠点だからだ。
逆に本作が気に入ったという人は、過去の西尾作品のどれでも気に入ると思われる(『ニンギョウがニンギョウ』に限っては多少読み手を選ぶだろうが)
本作もまた、常軌を逸した天才やら魔法使いやら異能の刀剣やら殺人鬼やらといった道具立てが違うだけで、文体だけでなく、キャラクタの造形、物語の運び、(作中で言及のある)テーマ、果ては後書きにいたるまで、徹頭徹尾いつもの西尾維新作品である。
良くも悪くも「ライトノベル」であり「漫画的小説」であり「キャラクター小説」だ。確かにオタク的であり、ご都合主義でもある。
しかしそれは西尾維新が手を変え品を変えながら意識的に突き進んできた道であり、帯の惹句である「原点回帰にして新境地」「この本を書くのに10年かかった」はまったく正しいように思われる。
だから本作は「西尾作品が好きなら買い」「西尾維新という作家に興味があるなら買い」である。
ただし作中に込められた多少のお遊びを楽しみたいのであれば、先行作品を先に抑えておいたほうがいいだろう。
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4062932466
No.12
(5pt)

何故か切なくなった

序盤はものすごく長い。期待しているだけに余計そう感じます。

けれど、軌道に乗ったらそこからはノンストップでした。

彼らしいひねくれた文章も少なく、言葉遊びもあまり無いです。全体的に淡々と進みますが、何故か引き込まれて「早く読まないと」という気にさせられました。

読了後の感想は「素晴らしい」の一言に尽きます。鳥肌ものです。同時に色々なことを考えさせられ、切ない気分になりました。

今までの西尾作品とは違います。
アニメから入った化物語ファンの方や、めだかボックスからのファンの方は少しがっかりするかもしれません。しかし最後まで読むとたまらない読了感です、ぜひ。

私は全著作読了済みですが、最後の「お話」には思わずにやりとしました。

素晴らしい作品だということは保証します。未読の方はぜひ。

長文乱文失礼しました。
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4062932466
No.11
(5pt)

西尾維新先生らしい

手を止め途中で読むのを放棄せず(しおりを挟んだり、だらだら長くて面倒と床にうっちゃるなど)、最後まで一気に読むことをオススメします! 西尾維新先生が昔インタビューで語っていましたが、「ハッピーエンドは好きですが、ほとんどが終わりの方が+になってるハッピーエンドですが、私は始まりと終わりが+-ゼロで後腐れなく終わるように気をつけてます」 まさに、西尾維新先生そのスタンスで終わる作品です! 途中で勝手に評価し切って床にうっちゃると後悔しますよ〜! 最後まで読んだ人にのみ、西尾維新先生のいつものサプライズが待っていますから! ファンなら、 これだから西尾維新先生の作品は読まずにはいられないと思いますし、始めての方はきっとファンになるはず!! ちなみに西尾維新先生の作品で登場人物の名前は、かなり重要です!
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4062932466
No.10
(5pt)

これは・・・

とにかく読んでみてほしい。 それしか言えないです。
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4062932466
No.9
(4pt)

テーマ性に富んだ物語

序盤がやけに長い。
この物語の主人公と西尾維新が同じ人物なのでは?
と読者に想像させるためにかなり長い説明がされている。

けど、その、もしかしたらこの物語の主人公は西尾維新なのでは?
という疑問がこの物語を魅力的なものにして、面白いものにさせている。

異常、普通という概念と決定的にずれてしまっている少女との出会い。
その少女に監禁され、ペットとして飼わる数日間。
そして少女の異常性の根本的原因。
自分で望まずに世界と、世間と切り離されてしまった少女は幸せになれるのか? 普通に戻ることが幸せなのか?
その問いに対して主人公が出した結論は。

エンターテイメント的ではないが、読了後はとんでもなく良く。
すばらしい小説を読んだなと余韻に浸れる作品。
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4062932466
No.8
(5pt)

魅力

西尾維新氏が単発でぽっと出す小説ってのは評価が芳しくないものも多くて、そういう意味であんまり期待していませんでした。
実際、途中まではかったるくてどうなんだと思いましたが、最後まで読むと印象は全く違ったものになります。
序盤がかったるいのも途中から物語が加速するのも氏の作品では珍しいことではありませんが、収拾のつけ方という面から見て、この作品は特に際立ったものになっていると思います。

氏の特徴としてよく挙げられるのは、物語シリーズで顕著な「登場人物の掛け合い」や、戯言シリーズなどに見られる「ライトノベル的な舞台設定」でしょうか。
この作品にはどちらもありません。

ただ、氏の作品には根底に流れるテーマ(必要がないと思われますが一応伏せ)があり、それこそが作品をより魅力的なものにしている要素だと考えられます。
例えば、氏の作品で典型的なものを挙げると、「きみとぼくの壊れた世界」や「猫物語白」といったものには掛け合いがどうだこうだ以上の魅力があるのではないでしょうか。
本作品はその魅力だけを抽出した作品だと言い換えることもできると思います。

「登場人物の掛け合い」や「ライトノベル的な舞台設定」ももちろん氏の魅力ですが、それだけではないよというお話でした。
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4062932466
No.7
(5pt)

小説をいまだに書いたことがない。

なるほど、たしかに小説家が小説を書いていない・・・のには理由があった。 いつのまにか、西尾維新の作品はすべて読んでしまう、という自分ですが、 作品の中でも、オススメできるものです。 とくに中盤から後半にかけての少女との遣り取りが つい興奮してしまうのは、よくわかりませんでした。 いつのまにか、次作品も購入しているはずです。 編集部さまへ、リスカを先生が忘れていないのが、明日への希望です。 さっさと書いてください。 寝ているうちに、買ってますので。
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4062932466
No.6
(5pt)

小説家志望の学生と壊れた少女

原点回帰というあおり文句と、『証拠不十分』と少女不十分といった言葉遊びをしているというどこかのネット予想記事を見て、今作は戯言のようにミステリーだと思っていたのだけど、トリックが云々といったミステリー小説ではなく、普通にいつもような西尾維新の作品で、異常におもしろい作品だった。

原点回帰ということでラノベ的な化物語のように読みやすいものではなく、プロローグの独白は20P後半まで退屈且つ面倒で、くじけそうになるような読み心地でした。

しかし、まるで西尾維新本人をモデルにしたかのような変人な小説家志望な学生が、おかしな少女を目撃するところからストーリーは動き出し、ジェットコースターに乗っているかのように上げては下げて、物語はスピードアップしていき、最後には『ああ、読んで良かった』って思えるような作品でした。

そして、読み終わってから、裏表紙の「少女」と「僕」の不十分な無関係という煽り文句を読んで、不十分な無関係の意味を理解したような気にもなると思う。

・・・・・・証拠不十分ではなかったが、「少女不十分」のタイトルも言葉遊びだったんだろうなと読んでから理解すると思う。
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4062932466
No.5
(5pt)

原点風景

この作品は作家歴十年になる主人公が、何故自分が小説家になったのかを描く手記のようなものである。
ひねくれた作品を書くことで有名な作者にしては、この小説はめずらしく王道を行った作品である。
作者独特の言い回しや、過激なユーモアなどは抑え気味に作られている。
ともすれば今までの読者には退屈に感じられ途中で本を閉じたくなるかも知れないが、最後まで読まれればきっとお気に入りの一冊になっていることだろう。

さて、作者本人が主人公であるかのように作られているこの作品だが、果たして作者はこんな経験をしたのであろうか。
普通に考えればしていないのだろうが、僕はこの作品で語られている事が事実だったと思う事にしている。
理由はえらく単純でくだらない。そっちの方が楽しいし、夢があるからである。
こう言う事を書くと全く馬鹿にされると思うが、そういうものこそが不十分な人間の幸せというものなのではないだろうか?
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4062932466
No.4
(5pt)

人間不明瞭

変人と呼ばれてみたいだけでその他大勢の普通の人である私だけれど。
偽者が本物に、特別になってみたいと望みながら生きていくのも許してもらえた。
なんとなくそう思いながら読了した。

物語を作るのが作家であると語り、
これは物語ではなく出来事だとも語る。

フィクションだとしてもそうでないとしても読む自分にとってはどっちも物語でしかないと私は思っている。
ただし実際に現実であったという事実は何か説得力のような仕方のなさ、容赦のなさがあるのかもれない。
それでも私にとってはどちらでも変わらない。
なぜなら、ものを書くということ自体がどうしても何パーセントかは脚色してしまうものだから。
この世にノンフィクションなんて呼べるものはニュースや新聞だけなんじゃなかろうか。
手を加えられていない一次情報だけで構成され、ただ事実のみが並ぶそれだけが。
で、フィクションだとして、もしも本当がひとつもない、作者の思いも意図も一片も混じっていない物語があるのだろうか。
私はただただ文章を吐き出す出力機器の一部です、だなんて。
あり得ないと私は思う。
浅学菲才の身である私がそう断定したところで本当にただ思っているだけの意味しかないんですけどね。

現実も事実も本当も妄想も虚構も嘘も混じり合ってるのが物語だと、私は勝手に思う。
そして、とある事実に対する個々人の真実はその数だけあるのだと思う。
真実はいつもひとつじゃないと。
自分のこともわからない、心もころころかわる私がそう言ってみる。

西尾先生以外の方が作る様々な小説、文章を読んでいても物足りなさを感じてしまう。
それでもいいとおもうくらい西尾先生の文章にまいってしまっている。
もはや信者であり中毒者である自分は☆5をつけるしかないというのが私の真実だと明かして締めの言葉とする。
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4062932466
No.3
(5pt)

全く不十分な小説だ、ひねくれている。

西尾先生の新しい小説が出ると知り発売を楽しみにしていました。 しかし、読んでみてがっかりしました。 どうやら自伝の小説らしく(本当か否かは不明)粗筋、伏線、魅力的なキャラクター、気の効いたオチなどは無く、 ただの現実で起きたことでしかありませんでした。 なのにどうして☆五つなのかって? 西尾先生の他の作品に触れてからこの作品を読めば僕の言いたい事が解って頂けると思います。 自己満足的なレビューになって申し訳ありません。
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4062932466
No.2
(5pt)

小説家による小説家志望の物語

難しい事は上手くいえないのですが、小説を買って速攻で読み終えたのは初めてでした。 何故か惹きつけられた。 小説家志望の主人公だというのが良かったし、だからこそこんな事態にまで物語として発展したのだろうと感じた。 中盤辺りまでは読んでいて怖かったです。 Uに聞かせた物語の数々には鳥肌が立ちました。 ファンなら歓心を得るところかも。 これが西尾維新の原点回帰だとすると一体どんな小説を書いてきたのかと気になりました。
少女不十分 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 少女不十分 (講談社文庫)より
4062932466
No.1
(4pt)

これは小説ではない。 ――――一人の作家が語る、十年前の後日譚。

西尾維新の著作の大半を読んでいる人は、共感してくれるかもしれない。
西尾維新は数多くのシリーズを打ち立てているが
彼の真価はむしろ本書のような、一冊で完結する作品にある。
後先考えずに書いた作品が、正直、何より面白い。
シリーズの第一作目が、一番面白い。
化物語は『化物語』にこそシリーズの面白さが詰まっているし、他のシリーズも同様だと思う。
(続編は延長戦でも進化でもなく、ほとんど別問題である。亜種みたいなものだ。)
この作品のような完成度、綺麗にまとまった完全性はけっこう久しぶりであり、
こういう作品があるから、西尾維新は止められない。

クビキリサイクル
きみとぼくの壊れた世界
新本格魔法少女りすか
零崎双識の人間試験
化物語
ニンギョウがニンギョウ
刀語
蹴語
難民探偵
なこと写本
哀川潤の失敗
真庭語

以上、彼の著作を全て読んだ人は、例えようのない読後感が生まれるに違いない。
本書を「西尾維新の入門には向いていない」という意見があるが、まったくのその通りで
本書は入門書の真逆に位置するものだろう。
少女不十分 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 少女不十分 (講談社文庫)より
4062932466