一応の推定

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一応の推定の評価:

3.96/5点 レビュー 26件。 B ランク

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平均点3.96pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全44件 41〜44 3/3ページ
No.4
(4pt)

確かな筆力が作り出す世界

町工場を営んでいた男性が電車に轢かれて死亡してしまう。
彼は、轢死する三ヶ月ほど前に傷害保険に加入しており、
そして彼には多額の金を必要とする理由があった。
彼の死は、保険金を得るための自殺だったのか。
それとも事故死だったのか。
主人公であるベテラン保険調査員・村越努が、
この謎を解決するために行動を起こす。

良い意味で地味な作品。
ともすると退屈になってしまいがちな物語の展開なのだが、
読んでいて引き込まれたのは作者の力量だろう。
単に読みやすいというだけではない、確かな筆力を感じた。

終わり方がやや慌しいような気もしたが、
逆にいえばムダを削ぎ落としたようにも感じられて、
それはそれで心地良い印象を受けた。
今後の作品も楽しみだ。
一応の推定 Amazon書評・レビュー: 一応の推定より
4163251405
No.3
(4pt)

確かな筆力が作り出す世界

町工場を営んでいた男性が電車に轢かれて死亡してしまう。
彼は、轢死する三ヶ月ほど前に傷害保険に加入しており、
そして彼には多額の金を必要とする理由があった。
彼の死は、保険金を得るための自殺だったのか。
それとも事故死だったのか。
主人公であるベテラン保険調査員・村越努が、
この謎を解決するために行動を起こす。

良い意味で地味な作品。
ともすると退屈になってしまいがちな物語の展開なのだが、
読んでいて引き込まれたのは作者の力量だろう。
単に読みやすいというだけではない、確かな筆力を感じた。

終わり方がやや慌しいような気もしたが、
逆にいえばムダを削ぎ落としたようにも感じられて、
それはそれで心地良い印象を受けた。
今後の作品も楽しみだ。
一応の推定 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 一応の推定 (文春文庫)より
4167753820
No.2
(4pt)

次回作にも期待大!

先ず、上手すぎることに驚いた。初めての長編と知って尚。
 大きな謎解きを期待すると、それはちょっと違うのだが、こんなに
上手い人が今まで素人だったのか、それとも短編等の作品があるのか、
あれば是非読んでみたいと思うほどの腕前。
 さて、作品は、一人の老人の轢死から始まる。
 三千万円の「掛け捨て型傷害保険」に入っていた老人の死が、
保険金目当ての自殺だったのかどうか・・・
それを保険調査員の村越が自身に誠実に突きとめていく話だ。
読者はきっと、腕のいい調査員、村越と共に歩き出すともう止まらい。
 機械の設計、製造の工場が破綻し、娘の一人娘は、最低でも五千万円
は要ると言われる臓器移植を必要とする重い病気を抱えている。調べを
進めるほどに自殺という線が濃厚になる状況が重なり、「一応の推定」
という、遺書のようなはっきりした証拠が無くても、裁判によって
支払い義務から免れられやすい判定が出やすい方向に調査は進んで
行くように見えるのだが・・・。著者の上手いところは、よくある
保険詐取の話に陥りがちな点を、村越の足で、老人の轢死にまつわる
登場人物を実に絶妙に絡ませ、無理のない範囲で思いがけない方向へ
読者を誘導していったところにあると思う。
 推理ものを読み慣れた人も、新人の作品だということを忘れて
楽しめる、違和感のない良質な作品に仕上がっている。
次回作へと書き進められる力量のある人に思えた。


一応の推定 Amazon書評・レビュー: 一応の推定より
4163251405
No.1
(4pt)

次回作にも期待大!

先ず、上手すぎることに驚いた。初めての長編と知って尚。
 大きな謎解きを期待すると、それはちょっと違うのだが、こんなに
上手い人が今まで素人だったのか、それとも短編等の作品があるのか、
あれば是非読んでみたいと思うほどの腕前。
 さて、作品は、一人の老人の轢死から始まる。
 三千万円の「掛け捨て型傷害保険」に入っていた老人の死が、
保険金目当ての自殺だったのかどうか・・・
それを保険調査員の村越が自身に誠実に突きとめていく話だ。
読者はきっと、腕のいい調査員、村越と共に歩き出すともう止まらい。
 機械の設計、製造の工場が破綻し、娘の一人娘は、最低でも五千万円
は要ると言われる臓器移植を必要とする重い病気を抱えている。調べを
進めるほどに自殺という線が濃厚になる状況が重なり、「一応の推定」
という、遺書のようなはっきりした証拠が無くても、裁判によって
支払い義務から免れられやすい判定が出やすい方向に調査は進んで
行くように見えるのだが・・・。著者の上手いところは、よくある
保険詐取の話に陥りがちな点を、村越の足で、老人の轢死にまつわる
登場人物を実に絶妙に絡ませ、無理のない範囲で思いがけない方向へ
読者を誘導していったところにあると思う。
 推理ものを読み慣れた人も、新人の作品だということを忘れて
楽しめる、違和感のない良質な作品に仕上がっている。
次回作へと書き進められる力量のある人に思えた。


一応の推定 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 一応の推定 (文春文庫)より
4167753820