一応の推定

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一応の推定の評価:

3.96/5点 レビュー 26件。 B ランク

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平均点3.96pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全44件 21〜40 2/3ページ
No.24
(4pt)

うーんと唸ってしまった

2月24日の午後、3歳になる孫娘が入院している病院を見舞った後、原田はJR膳所駅に向かった。

孫娘は臓器移植の手術が必要な難病で、国内では法的に手術が出来ず、従って多額の費用がかかる。家族とボランティアが募金活動をして頑張っていたが、時間的な事もあり焦燥感が絶えない。JR膳所駅に向かう原田の足は重かった。

長浜発網干行きのJR新快速が、通過点(停車しない)である膳所駅の手前に差し掛かった時、運転手はプラットフォームから黒い塊が線路に落下するのを見て、警笛を鳴らしブレーキを踏んだが、轢断後80メートルを通過してやっと止まった。

死亡したのは原田だった。

年明け早々の1月4日に、原田の家族から障害保険金支払いの依頼が損保会社にあった。前年の9月に原田は3千万円の傷害保険に入っていたのだ。

損保会社から保険調査専門の会社にこの事案での調査依頼があり、定年間近の村越が当る事になった。自殺なら保険金はおりない。

調査を進めて行くと、保険用語でいう「一応の推定」として、自殺が濃厚なのだが――。

この後、舞台は滋賀草津、京都三条、大阪駅、大阪丸ビル、淀屋橋、東大阪、新世界、松屋町と目まぐるしく動く――。

ミステリ中心に本を読んでいると、いつかは1作でもいいから自分なりに納得したミステリを書いてみたいと思う。本書はまさに私が書きたいと思っていた内容なので、うーんと唸ってしまった。
一応の推定 Amazon書評・レビュー: 一応の推定より
4163251405
No.23
(4pt)

うーんと唸ってしまった

2月24日の午後、3歳になる孫娘が入院している病院を見舞った後、原田はJR膳所駅に向かった。

孫娘は臓器移植の手術が必要な難病で、国内では法的に手術が出来ず、従って多額の費用がかかる。家族とボランティアが募金活動をして頑張っていたが、時間的な事もあり焦燥感が絶えない。JR膳所駅に向かう原田の足は重かった。

長浜発網干行きのJR新快速が、通過点(停車しない)である膳所駅の手前に差し掛かった時、運転手はプラットフォームから黒い塊が線路に落下するのを見て、警笛を鳴らしブレーキを踏んだが、轢断後80メートルを通過してやっと止まった。

死亡したのは原田だった。

年明け早々の1月4日に、原田の家族から障害保険金支払いの依頼が損保会社にあった。前年の9月に原田は3千万円の傷害保険に入っていたのだ。

損保会社から保険調査専門の会社にこの事案での調査依頼があり、定年間近の村越が当る事になった。自殺なら保険金はおりない。

調査を進めて行くと、保険用語でいう「一応の推定」として、自殺が濃厚なのだが――。

この後、舞台は滋賀草津、京都三条、大阪駅、大阪丸ビル、淀屋橋、東大阪、新世界、松屋町と目まぐるしく動く――。

ミステリ中心に本を読んでいると、いつかは1作でもいいから自分なりに納得したミステリを書いてみたいと思う。本書はまさに私が書きたいと思っていた内容なので、うーんと唸ってしまった。
一応の推定 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 一応の推定 (文春文庫)より
4167753820
No.22
(4pt)

燻し銀の渋さ

とても地味な作品である。主人公は定年を迎えた保険調査会社の老調査員。田舎駅のホームから転落した老人の死が事故なのか自殺なのかをコツコツと調べ歩いていく。行く先々で様々な人と出会うのだが、人の描写は確かで無駄がない。まさに燻し銀の渋さだ。

残念なのは事件解決のきっかけが偶然のひらめきというところか。ただ、これは清張流でもあり、許される範囲だろう。

最後まで特に盛り上がりがあるわけでもなく淡々と終わるのだが、いい話を聞いたような、しみじみとした余韻が残る佳作である。
一応の推定 Amazon書評・レビュー: 一応の推定より
4163251405
No.21
(4pt)

燻し銀の渋さ

とても地味な作品である。主人公は定年を迎えた保険調査会社の老調査員。田舎駅のホームから転落した老人の死が事故なのか自殺なのかをコツコツと調べ歩いていく。行く先々で様々な人と出会うのだが、人の描写は確かで無駄がない。まさに燻し銀の渋さだ。

残念なのは事件解決のきっかけが偶然のひらめきというところか。ただ、これは清張流でもあり、許される範囲だろう。

最後まで特に盛り上がりがあるわけでもなく淡々と終わるのだが、いい話を聞いたような、しみじみとした余韻が残る佳作である。
一応の推定 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 一応の推定 (文春文庫)より
4167753820
No.20
(4pt)

地味なテーマながら、“読ませる”筆力はさすが

’06年度、「第13回松本清張賞」受賞作。この賞は、しばらく歴史小説や時代小説が受賞していたが、この年は現代ミステリーが栄冠を手にした。

’06年、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第5位にもランクインしている。

JR膳所(ぜぜ)駅でホームから転落、轢死した老人。彼には心臓を患う幼い孫娘がいた。その命を救うための臓器移植には高額な費用が必要なのだという。死の三ヶ月前に加入していた傷害保険の支払いを巡り、保険会社から調査を依頼されたベテラン調査員・村越の執念の調査が始まる。

果たして老人の死は事故なのか、それとも自殺なのか? 定年退職目前の調査員による文字通り足を使った執念の調査行、そして終盤で二転三転する緻密なプロットはまさに“清張ばり”。

本書は、60才の新人作家・広川純の、デビュー作とは思えない的確で緻密な描写が光っており、地道な保険調査を軸に波瀾に富んだ人間ドラマが、著者の年輪を感じさせる筆力で活写されている。
圧倒的なリーダビリティーを持っており、発売日に即購入して一気読みしてしまった。全選考委員の賞賛を集めたのも頷ける傑作である。
一応の推定 Amazon書評・レビュー: 一応の推定より
4163251405
No.19
(4pt)

地味なテーマながら、“読ませる”筆力はさすが

’06年度、「第13回松本清張賞」受賞作。この賞は、しばらく歴史小説や時代小説が受賞していたが、この年は現代ミステリーが栄冠を手にした。

’06年、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第5位にもランクインしている。

JR膳所(ぜぜ)駅でホームから転落、轢死した老人。彼には心臓を患う幼い孫娘がいた。その命を救うための臓器移植には高額な費用が必要なのだという。死の三ヶ月前に加入していた傷害保険の支払いを巡り、保険会社から調査を依頼されたベテラン調査員・村越の執念の調査が始まる。

果たして老人の死は事故なのか、それとも自殺なのか? 定年退職目前の調査員による文字通り足を使った執念の調査行、そして終盤で二転三転する緻密なプロットはまさに“清張ばり”。

本書は、60才の新人作家・広川純の、デビュー作とは思えない的確で緻密な描写が光っており、地道な保険調査を軸に波瀾に富んだ人間ドラマが、著者の年輪を感じさせる筆力で活写されている。
圧倒的なリーダビリティーを持っており、発売日に即購入して一気読みしてしまった。全選考委員の賞賛を集めたのも頷ける傑作である。
一応の推定 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 一応の推定 (文春文庫)より
4167753820
No.18
(5pt)

保険金絡みの事件の難しさ

保険金に絡んだ事件の調査は大変だとは思っていたが、その難しさがとてもよく表現されていたと思う。孫が病気で手術にお金が必要な状況に置かれていた場合、損保会社の竹内のように先入観で自殺だと決め付けてしまいがちだが、保険調査員の村越はあくまで冷静だった。この状況でも客観的に自殺・事故の見極めを行い、最後の最後まで事故の証拠を探し最終的に事故の見解を導き出したのは立派だった。ストーリーとしても目撃者が他人の名刺を渡したり、名刺の人物が行方不明だったりと一筋縄でいかない展開がじれったくてとても惹き込まれた。
一応の推定 Amazon書評・レビュー: 一応の推定より
4163251405
No.17
(5pt)

保険金絡みの事件の難しさ

保険金に絡んだ事件の調査は大変だとは思っていたが、その難しさがとてもよく表現されていたと思う。孫が病気で手術にお金が必要な状況に置かれていた場合、損保会社の竹内のように先入観で自殺だと決め付けてしまいがちだが、保険調査員の村越はあくまで冷静だった。この状況でも客観的に自殺・事故の見極めを行い、最後の最後まで事故の証拠を探し最終的に事故の見解を導き出したのは立派だった。ストーリーとしても目撃者が他人の名刺を渡したり、名刺の人物が行方不明だったりと一筋縄でいかない展開がじれったくてとても惹き込まれた。
一応の推定 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 一応の推定 (文春文庫)より
4167753820
No.16
(4pt)

後味のいい話

孫娘さんが、海外で移植手術をしなくてはいけないのですが、

なかなかお金が集まらない。

で、傷害保険に入ったばかりの老人が、ホームから転落して轢死。

保険会社は、自殺なら保険金は払わない。

ということで、調査員が・・・

というストーリー

久しぶりに、後味のいい話でした。

派手なアクションもどんでん返しもないけど、

まさしく、松本清張の世界。じっくりとした読み応えです。

一応の推定 Amazon書評・レビュー: 一応の推定より
4163251405
No.15
(4pt)

後味のいい話

孫娘さんが、海外で移植手術をしなくてはいけないのですが、

なかなかお金が集まらない。

で、傷害保険に入ったばかりの老人が、ホームから転落して轢死。

保険会社は、自殺なら保険金は払わない。

ということで、調査員が・・・

というストーリー

久しぶりに、後味のいい話でした。

派手なアクションもどんでん返しもないけど、

まさしく、松本清張の世界。じっくりとした読み応えです。

一応の推定 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 一応の推定 (文春文庫)より
4167753820
No.14
(4pt)

シリーズ化できそうな作品

落ち着いた描写力。保険調査の裏側がよく描かれており、自殺か事故かの判断を下すのに、あれだけの調査が必要なのかと、驚き、また興味深く読めました。保険調査の対象には他にもいろいろあるでしょうし、いろんなケースについて書いて欲しいと思いました。
そういう意味では、シリーズ化できそうな作品。
 ただ、読み終えて村越のイメージを思い描くのに、少々キャラクターとしての印象が薄いかなとも思いましたが、それが作品の質を落としていることには、なっていないでしょう。
次回作にも期待します。
一応の推定 Amazon書評・レビュー: 一応の推定より
4163251405
No.13
(4pt)

シリーズ化できそうな作品

落ち着いた描写力。保険調査の裏側がよく描かれており、自殺か事故かの判断を下すのに、あれだけの調査が必要なのかと、驚き、また興味深く読めました。保険調査の対象には他にもいろいろあるでしょうし、いろんなケースについて書いて欲しいと思いました。
そういう意味では、シリーズ化できそうな作品。
 ただ、読み終えて村越のイメージを思い描くのに、少々キャラクターとしての印象が薄いかなとも思いましたが、それが作品の質を落としていることには、なっていないでしょう。
次回作にも期待します。
一応の推定 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 一応の推定 (文春文庫)より
4167753820
No.12
(4pt)

地味なテーマながら、“読ませる”筆力はさすが

’06年度、「第13回松本清張賞」受賞作。この賞は、ここしばらく歴史小説や時代小説が受賞していたが、今回久々に現代ミステリーが栄冠を手にした。

’06年、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第5位にもランクインしている。

JR膳所(ぜぜ)駅でホームから転落、轢死した老人。彼には心臓を患う幼い孫娘がいた。その命を救うための臓器移植には高額な費用が必要なのだという。死の三ヶ月前に加入していた傷害保険の支払いを巡り、保険会社から調査を依頼されたベテラン調査員・村越の執念の調査が始まる。

果たして老人の死は事故なのか、それとも自殺なのか? 定年退職目前の調査員による文字通り足を使った執念の調査行、終盤で二転三転する緻密なプロットはまさに“清張ばり”。

本書は、60才の新人作家・広川純の、デビュー作とは思えない的確で緻密な描写が光っており、地道な保険調査を軸に波瀾に富んだ人間ドラマが、著者の年輪を感じさせる筆力で活写されている。
圧倒的なリーダビリティーを持っており、全選考委員の賞賛を集めたのも頷ける傑作である。

一応の推定 Amazon書評・レビュー: 一応の推定より
4163251405
No.11
(4pt)

地味なテーマながら、“読ませる”筆力はさすが

’06年度、「第13回松本清張賞」受賞作。この賞は、ここしばらく歴史小説や時代小説が受賞していたが、今回久々に現代ミステリーが栄冠を手にした。

’06年、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第5位にもランクインしている。

JR膳所(ぜぜ)駅でホームから転落、轢死した老人。彼には心臓を患う幼い孫娘がいた。その命を救うための臓器移植には高額な費用が必要なのだという。死の三ヶ月前に加入していた傷害保険の支払いを巡り、保険会社から調査を依頼されたベテラン調査員・村越の執念の調査が始まる。

果たして老人の死は事故なのか、それとも自殺なのか? 定年退職目前の調査員による文字通り足を使った執念の調査行、終盤で二転三転する緻密なプロットはまさに“清張ばり”。

本書は、60才の新人作家・広川純の、デビュー作とは思えない的確で緻密な描写が光っており、地道な保険調査を軸に波瀾に富んだ人間ドラマが、著者の年輪を感じさせる筆力で活写されている。
圧倒的なリーダビリティーを持っており、全選考委員の賞賛を集めたのも頷ける傑作である。

一応の推定 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 一応の推定 (文春文庫)より
4167753820
No.10
(5pt)

村越(主人公)は著者の分身

1946年生まれの団塊の世代である著者が仕事の現役を引退後(?)著して、みごと今年度の松本清張賞を受賞した作品。損保業界の舞台裏、専門用語「無責」などをたくみにもりこんだ秀作。

世相を反映したエピソード(小児の臓器移植のための海外渡航とその費用捻出のための
カンパ活動)や中小製造工場の倒産、「関節球体人形」が登場して
読者の興味は尽きる事がない。おしまいにはどんでん返しも用意されている。

また、業務で実際に出張されたのか、山陰の赤崎のひなびた風景の描写が、いい。
女性のえがきかたも巧みである。また京ことばが生きているのは著者が京都のご出身のせいか。
ほんわかしたあたたかいものが良く伝わってきて
推理系エンタメ小説ながら、技巧とかでないうまさがよく伝わってくる。
そのうちテレビドラマ化されることを期待しながら。



一応の推定 Amazon書評・レビュー: 一応の推定より
4163251405
No.9
(5pt)

村越(主人公)は著者の分身

1946年生まれの団塊の世代である著者が仕事の現役を引退後(?)著して、みごと今年度の松本清張賞を受賞した作品。損保業界の舞台裏、専門用語「無責」などをたくみにもりこんだ秀作。

世相を反映したエピソード(小児の臓器移植のための海外渡航とその費用捻出のための
カンパ活動)や中小製造工場の倒産、「関節球体人形」が登場して
読者の興味は尽きる事がない。おしまいにはどんでん返しも用意されている。

また、業務で実際に出張されたのか、山陰の赤崎のひなびた風景の描写が、いい。
女性のえがきかたも巧みである。また京ことばが生きているのは著者が京都のご出身のせいか。
ほんわかしたあたたかいものが良く伝わってきて
推理系エンタメ小説ながら、技巧とかでないうまさがよく伝わってくる。
そのうちテレビドラマ化されることを期待しながら。



一応の推定 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 一応の推定 (文春文庫)より
4167753820
No.8
(5pt)

渋い傑作

とても今年60歳になる方の作品とは思えない。かっちりとしていながら、なんというか、加齢臭を感じない、壮年の文章で、どのページにもゆるみが無く張っている。冗談ではなく、今の60歳は本当にまだまだ現役で気力あるなあと、そういう感想を持った。

物語はたんたんと進む。「犯人探し」(この小説では自殺かどうかの事実探し)の小説は、山ほどあるが、上記の文章力、リアリティーがあって、途中で読み止めることは不可能な、しっかりした作品となっている。派手さはないが、堅実な素晴らしい作品だ。
一応の推定 Amazon書評・レビュー: 一応の推定より
4163251405
No.7
(5pt)

渋い傑作

とても今年60歳になる方の作品とは思えない。かっちりとしていながら、なんというか、加齢臭を感じない、壮年の文章で、どのページにもゆるみが無く張っている。冗談ではなく、今の60歳は本当にまだまだ現役で気力あるなあと、そういう感想を持った。

物語はたんたんと進む。「犯人探し」(この小説では自殺かどうかの事実探し)の小説は、山ほどあるが、上記の文章力、リアリティーがあって、途中で読み止めることは不可能な、しっかりした作品となっている。派手さはないが、堅実な素晴らしい作品だ。
一応の推定 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 一応の推定 (文春文庫)より
4167753820
No.6
(4pt)

推定を覆すには真実が

ひとりの老人が線路内で轢死した。原田老人には3000万円の損害保険金が掛けられており、遺族は早く保険金を受け取らせて欲しいとグローバル損保に掛け合ってきた。原田の孫娘は心臓移植を受けなくては治らない病気に侵されており、米国に渡って移植を受けるための多額の治療費が必要だからだ。だが、もし自殺だったら保険金は降りない。そして、この事件を調べることになったのが定年を間近に控えた村越と、グローバル損保の竹内だ。始めから自殺と決めつける竹内とあくまで中立の立場をとる村越。ふたりは調査を進めていくが、調べれば調べるほど自殺として一応の推定を成り立たせる話しか出てこない。しかし、ホームでの目撃者証言が引っかかる村越は報告書の提出後も単独で調査を続ける。
 やはり自殺なのか? それとも事故か? 村越が執念で見つけ出した真事実とはいったい!? 

一応の推定 Amazon書評・レビュー: 一応の推定より
4163251405
No.5
(4pt)

推定を覆すには真実が

ひとりの老人が線路内で轢死した。原田老人には3000万円の損害保険金が掛けられており、遺族は早く保険金を受け取らせて欲しいとグローバル損保に掛け合ってきた。原田の孫娘は心臓移植を受けなくては治らない病気に侵されており、米国に渡って移植を受けるための多額の治療費が必要だからだ。だが、もし自殺だったら保険金は降りない。そして、この事件を調べることになったのが定年を間近に控えた村越と、グローバル損保の竹内だ。始めから自殺と決めつける竹内とあくまで中立の立場をとる村越。ふたりは調査を進めていくが、調べれば調べるほど自殺として一応の推定を成り立たせる話しか出てこない。しかし、ホームでの目撃者証言が引っかかる村越は報告書の提出後も単独で調査を続ける。
 やはり自殺なのか? それとも事故か? 村越が執念で見つけ出した真事実とはいったい!? 

一応の推定 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 一応の推定 (文春文庫)より
4167753820