アメリカの夜

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アメリカの夜の評価:

3.59/5点 レビュー 22件。 D ランク

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平均点3.59pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全28件 21〜28 2/2ページ
No.8
(5pt)

こんな人。知っている

この作者の作品として、3冊目に読んだ本であり、一番最近に読んだモノでもあります。「インディビジュアル・プロジェクション」が最初で5~6年くらい前に読んだのだけど、むしろこのデビュー作の方が私には面白かったです。というのも、この主人公みたいな人本当に知っている気がする。というか「こんな人いたな・・・」と思い出しながら読んでいたので、なんだか知り合いの過去の実録を眺めているようでグッとくるものを感じました。いずれにしても、最高にカッコ悪い主人公っぷりはもう涙がでそうなほど、哀しくも面白いです。やたら読みにくいとの感想が目立ちますが、途中のやたら長い引用文は別にとばして読んでも十分に話は理解できます。誤解のないように言っておきますと、私は一応読みましたけどね。
アメリカの夜 Amazon書評・レビュー: アメリカの夜より
4062071738
No.7
(5pt)

こんな人。知っている

この作者の作品として、3冊目に読んだ本であり、一番最近に読んだモノでもあります。「インディビジュアル・プロジェクション」が最初で5~6年くらい前に読んだのだけど、むしろこのデビュー作の方が私には面白かったです。というのも、この主人公みたいな人本当に知っている気がする。というか「こんな人いたな・・・」と思い出しながら読んでいたので、なんだか知り合いの過去の実録を眺めているようでグッとくるものを感じました。いずれにしても、最高にカッコ悪い主人公っぷりはもう涙がでそうなほど、哀しくも面白いです。やたら読みにくいとの感想が目立ちますが、途中のやたら長い引用文は別にとばして読んでも十分に話は理解できます。誤解のないように言っておきますと、私は一応読みましたけどね。
アメリカの夜 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカの夜 (講談社文庫)より
406273057X
No.6
(4pt)

感動的な青春小説

~映画や小説を巡る物語にまみれて生きている「私」が、自ら語り出そうとするときに遭遇する過酷な失語の状態から、いびつで無軌道な「小説(映画)」が生成する瞬間を描く。意識的かつ真摯な「小説論」であり「教養小説」。といって語り口は不真面目でさえあります。「気狂いピエロ」+ブルース・リーという目眩がするようなアクションシーンで、道化を演じてみ~~せる余裕もかっこいい。映画や小説に浸かった青春を送った人は読んでいて胸に痛いところがあるかも。~
アメリカの夜 Amazon書評・レビュー: アメリカの夜より
4062071738
No.5
(4pt)

感動的な青春小説

~映画や小説を巡る物語にまみれて生きている「私」が、自ら語り出そうとするときに遭遇する過酷な失語の状態から、いびつで無軌道な「小説(映画)」が生成する瞬間を描く。意識的かつ真摯な「小説論」であり「教養小説」。といって語り口は不真面目でさえあります。「気狂いピエロ」+ブルース・リーという目眩がするようなアクションシーンで、道化を演じてみ~~せる余裕もかっこいい。映画や小説に浸かった青春を送った人は読んでいて胸に痛いところがあるかも。~
アメリカの夜 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカの夜 (講談社文庫)より
406273057X
No.4
(5pt)

反時代的精神の作家

 「アメリカの夜」で阿部和重は、「延々と循環を繰り返す自意識」という古典的、「文学的」なテーマに敢えて取り組んでみせた。既製の「文学」を革新した現代小説として評価されがちな「アメリカの夜」だが、この作品は極めて真っ当な近代小説として評価されるべきではないか。 なるほど、先行テクストからの様々な引用、核心を回避し続ける語り口・・・。この小説の魅力のひとつが、そうした現代小説的な意匠であることは確かだ。しかし、真に重要なことはそこにあるのではない。見る「私」と見られる「私」の乖離、そこに導入される「鏡」という小道具。そしてまた小説の基調をなす「光」と「闇」の対比・・・。それらの古典的とも言える小説技法を衒いなく用いたという選択にこそ、この小説における阿部和重の最大の賭けがある。そして、この彼の反時代的な大胆さこそが、「アメリカの夜」という小説を非常に格調の高いものにしているのだ。 私たちはこの小説の中で「ドン・キホーテ」が何度も言及されていることに無自覚であるべきではないだろう。
アメリカの夜 Amazon書評・レビュー: アメリカの夜より
4062071738
No.3
(5pt)

反時代的精神の作家

 「アメリカの夜」で阿部和重は、「延々と循環を繰り返す自意識」という古典的、「文学的」なテーマに敢えて取り組んでみせた。既製の「文学」を革新した現代小説として評価されがちな「アメリカの夜」だが、この作品は極めて真っ当な近代小説として評価されるべきではないか。 なるほど、先行テクストからの様々な引用、核心を回避し続ける語り口・・・。この小説の魅力のひとつが、そうした現代小説的な意匠であることは確かだ。しかし、真に重要なことはそこにあるのではない。見る「私」と見られる「私」の乖離、そこに導入される「鏡」という小道具。そしてまた小説の基調をなす「光」と「闇」の対比・・・。それらの古典的とも言える小説技法を衒いなく用いたという選択にこそ、この小説における阿部和重の最大の賭けがある。そして、この彼の反時代的な大胆さこそが、「アメリカの夜」という小説を非常に格調の高いものにしているのだ。 私たちはこの小説の中で「ドン・キホーテ」が何度も言及されていることに無自覚であるべきではないだろう。
アメリカの夜 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカの夜 (講談社文庫)より
406273057X
No.2
(5pt)

90年代の『挟み撃ち』

一読しての印象は「ヤラレタ!」であった。初めて同世代の小説家が出てきたと思った。もちろん若書きというべき部分はあるだろう。しかし『インディヴィジュアル・プロジェクション』あたりで流行作家(?)の仲間入りをしてしまってからの作品にはない、書くことの禍々しさとの真摯な対峙がここにはあるように思わてならない。(勝手な感想だが、著者のこれ以降の作品は、書けば書けてしまうという事実に安住しているような気がして仕方がない。)群像新人賞の選者としてこの作品を読んだ後藤明生は「ラストが文学的に過ぎる」といっていたように記憶しているが、『挟み撃ち』を書いた頃を思い出して照れかくしをしているのではないか、と疑ってみたくなる。
アメリカの夜 Amazon書評・レビュー: アメリカの夜より
4062071738
No.1
(5pt)

90年代の『挟み撃ち』

一読しての印象は「ヤラレタ!」であった。初めて同世代の小説家が出てきたと思った。もちろん若書きというべき部分はあるだろう。しかし『インディヴィジュアル・プロジェクション』あたりで流行作家(?)の仲間入りをしてしまってからの作品にはない、書くことの禍々しさとの真摯な対峙がここにはあるように思わてならない。(勝手な感想だが、著者のこれ以降の作品は、書けば書けてしまうという事実に安住しているような気がして仕方がない。)群像新人賞の選者としてこの作品を読んだ後藤明生は「ラストが文学的に過ぎる」といっていたように記憶しているが、『挟み撃ち』を書いた頃を思い出して照れかくしをしているのではないか、と疑ってみたくなる。
アメリカの夜 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アメリカの夜 (講談社文庫)より
406273057X