白銀ジャック
評判
白銀ジャックの評価:
5.92/10点 レビュー 13件。 C ランク
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全13件 1〜13 1/1ページ
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白銀ジャックの評価:
5.92/10点 レビュー 13件。 C ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
おっさんスノーボーダーである東野圭吾氏が存分に自分の趣味を全面に押し出したのが本書だと云えよう。冬季オリンピックを題材にしたエッセイ『夢はトリノをかけめぐる』で述べられていたスノーボードをテーマにした作品『フェイク』とは本書のことではないだろうか。
しかし実業之日本社文庫創刊の起爆剤として文庫オリジナルで発表された本書は単行本で出してもコストパフォーマンスはよかっただろうと思われるクオリティに満ちている。
物語は新月高原スキー場に爆弾を仕掛けた犯人と経営者側の攻防を主軸に、1年前に起きた北月エリアでのスキー客死亡事故、その事件で閉鎖状態にある北月エリアの煽りをもろに受けて不況に苦しむ北月町の人々、そして間近に控えたクロス大会とそれぞれの事情を盛り込んで繰り広げられる。
この全てが見えない糸で導かれるかの如くに解き明かされるこのカタルシス。
いやいやこれが文庫オリジナルなんてどうしてどうして!物凄くコスパの高い作品ではないか!
物語の結末はちょっと苦い。
今回珍しく思ったのは全編にスキー、スノーボードの専門用語や俗語が横溢していながらもそれらについての細かい説明などはなかったことだ。それは日本人ならば当然だろうと、ウィンタースポーツの門外漢を置き去りにするが如くで、とにかく「俺はこれが書きたかったんだ」と作者が愉しんで執筆していることが行間から滲み出てくるほどだ。
物語の最初から終わりまで、まさにスキー、スノーボードの疾走感を覚えるが如く一気読み必至の1冊だ。
ドラマ化されたのも頷けるほどの出来栄え。録画しとけばよかったなぁ、ドラマ。
▼以下、ネタバレ感想