私、小澤雄也は本書の編集を手掛けた人間だ。

洒落た一品をそろえる袋物屋〈三島屋〉の次男坊・富次郎は、いっぷう変わった百物語の聞き手を務めている。

大手デベロッパーのIR部に勤務する松永光弘は、自社の高層ビル建設現場の地下へ調査に向かっていた。

かつて科捜研のエースとして「彼に鑑定できない証拠物なら、他の誰にも鑑定できない」と言わしめ、「最後の鑑定人」として名を轟かせた土門誠。

「これ、いじめですか? 嬉しいわ。

夏日が通う大学で教授が突如失踪し、「事情を探る」と言う同級生も大学に来なくなった。

大災厄により人類は1%未満まで減少、地球上のほとんどが不浄の土地となってしまった。

この世は、すべて幻なのです。 現実なんてものはない。

猛毒の栞をめぐる、幾重もの嘘。 高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。

『続きと始まり』『百年と一日』が話題の柴崎友香による全く新しい「探偵小説」 「世界探偵委員会連盟」に所属する「わたし」は、ある日突然、探偵事務所兼自宅の部屋に帰れなくなった。

この町には、死者を蘇生(そせい)させる秘術があるんだよ。

16世紀の神聖ローマ帝国。法学の元大学教授のローゼンは旅の道中、ある村で魔女裁判に遭遇する。

トントントントン……。 ビジネスホテルで使用禁止となった705号室から響く、壁を叩く音。

“中国人夫婦の失踪”“郊外の連続殺人” 俊足と勝気な性格で刑事課に抜擢された、梓凪子巡査。

横領、誘拐、殺人、ラストベルトの寂れた町で交差する、三つの「罪」……。

デパートの屋上で供される 美味いうどんと極上の謎解き 北森鴻のちょっとダークな連作集 あるターミナル駅に隣接する有名デパートの屋上には、知る人ぞ知る讃岐うどんの名店がある。

「この死体、変だと思わないか？」 死体を運ぶ先輩と、 死体の謎を解く後輩。 二人だけの、最悪な部活動。

「承認しよう。それが今回の正答だ」 先輩のためだけに推理する後輩。

一杯二千円もするコーヒーを連日注文する客の真意「朝からブルマンの男」、金曜日だけ味が変わる夕食の秘密「ウミガメのごはん」、遅刻確定だと思われた友人が受験会場に先に着いた方法を探る「受験の朝のドッペルゲンガー」など、桜戸大学ミステリ研究会の二人組が遭遇した謎

その日僕は、大学の図書館で風変わりな少女カミナと出会った――彼女は高校時代に雷に打たれて以来〝全能の力〟が自分に芽生えたと信じ込んでいるらしい。

ニセコにある、お客の〈思い出の色〉を再現するインク店。誰もが抱える後悔や逡巡に、風変わりな女性店主が色で寄り添う。

あなたは殺されたの？　自殺したの？『人間失格』がきっかけで知り合った夕凪と才華の、青春の罪と罰を描いた切なすぎる学園小説

第1回北上次郎オリジナル文庫大賞受賞第1作! 「生きることは戦うことだ!」 紛争、格差社会、大地の崩落……。

読後、きっとこの笑顔に涙する 「ゆずのお母さんたちってドラマチックじゃん。

不祥事を起こし捜査一課から捜査0課という雑用部署に異動になった雛（ひな）。

婚約者に裏切られ、深く傷ついた警察官のレイチェルは、豪華客船で看護師として働いている親友のサラに誘われて、2週間の地中海クルーズに参加した。

逆境に置かれても挫けずに我が子へ愛を注ぐ母と、その愛を受けて健やかに成長する子の姿を描き、今もなお愛され続ける名作児童文学『小公子』。

【東京創元社×カクヨム学園ミステリ大賞優秀賞受賞作】 四月の教室における、あなたの居場所について。

前作『メイドの秘密とホテルの死体』から四年後、リージェンシー・グランド・ホテルでメイド主任として働くモーリーが、またもホテルで起こった殺人事件を同僚やスターク刑事らとともに捜査し、犯人を突きとめていくコージー・ミステリ。

ある日、アメリカ各地の9人に、自分の名を含む9つの名前だけが記されたリストが郵送されてくる。差出人も意図も不明。