店を開くも失敗、交通事故死した調理師だった父。女手ひとつ、学食で働きながら東京の私大に進ませてくれた母。

ちぎれそうな身体だって、おれの走りをするんだ。

プロ選手を目指す少年たちの最前線を描く! 小学六年生を対象としたJ2のジュニアユースのセレクションに臨んだ月人は、本来のポジションは、フォワードだった。

両親を亡くし、尾瀬の荷運び・歩荷を営む祖父に育てられた江藤瞬一は、後を継ぎたいと相談した高三の春、意外にも「東京に出ろ」と諭された。

亡き夫との思い出をきっかけに松井波子が開いた「クロード子ども食堂」。

運転が好き、ひとも好き。タクジョ・夏子、今日も快走！ 高間夏子は四大卒の新人タクシードライバー。

森山健吾は、生きていれば二十歳になる息子の墓前に、長らくボランティアコーチを務めた少年サッカークラブを去ることを報告した。

中学校にはいろいろな生徒がいる。

わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。

高校時代に父を亡くし、母は再婚して別の家庭にいる井川幹太は、やりたいことも見つからぬまま二十七歳になっていた。

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。

生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

青春小説の金字塔。読者が選んだスポーツ小説、第1位! 高校生の夏の祭典、インターハイが今年も始まる。

コロナ禍で甲子園が中止になった夏。 夢を奪われた選手と指導者はどう行動したのか。

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。

恋愛小説の名手が送る新時代の青春サッカー小説、開幕! 私立赤羽高等学校サッカー部『レッドスワン』。

少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。

運転手とお客さん。タクシーの車内で響き合う、一期一会の心もよう…… 人生の機微を紡ぐ名手が贈る 味わい深い人間ドラマ。

雨天の決戦が続くインターハイで、舞原世怜奈率いる赤羽高等学校サッカー部は、研ぎ澄まされた新戦術で、鮮烈な軌跡を描いていく。

わたしは母を傷つけた。たった一人の肉親を、言葉のナイフで――。

現実に打ち勝つって、どうやって? 伊坂マジック最前線にして最高点! 「予言の書か?」とネットで話題を呼んだ長編、待望の文庫化。

僕は三年前に小学校の教員を辞めた。 昼間の世界から逃げ込むようにして就いた夜勤の警備員の仕事。

モノレールに乗る人、モノレールを支える人。

神田川病院に勤務する医師の早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、患者の気持ちがわからないのが悩みの種。

就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆（貯金三十万）。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆（貯金六百万）。

娘が婚約者を連れてきた。 他人の分の寿司も遠慮なく口にする、だらしのない男。

息子が小学六年の一年間「親父会」なる父親だけの集まりに参加することになった私。

亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。

扁桃体が小さく、怒りや恐怖を感じることができない16歳の高校生、ユンジェ。

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。

1年2組の男子生徒が全員、姿を消した。

中学校の同窓会の幹事をするはめになった宏樹だったが、参加者は一向に集まらない。

湾岸に住む4人の主人公たちの交錯するある夏の3日間。

マッチングアプリで知り合った二人目と別れたばかりの佐野朋香。妻とも娘ともうまくいかず、仕事も行き詰まる片山達児。

もうわかってるの。自分がいやな人間だってことも、ダメな人間だってことも。