太陽の坐る場所

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種別
長編
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5,209回
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1
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29
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あらすじ

2011年06月10日 太陽の坐る場所 (文春文庫)

直木賞作家の、痛いほど切ない青春の傷を描く小説。誰にでもある青春の陰にある心の傷に向き合いながらも、生きていくかつての少年所少女たち。今年もあの子はクラス会に来なかった――。高校卒業から十年。元同級生たちの話題は、人気女優となったキョウコのこと。クラス会に欠席を続ける彼女を呼び出そうと、それぞれの思惑を胸に画策する男女たちだが、一人また一人と連絡を絶ってゆく。キョウコがかたくなに来ないのはあの頃の出来事が原因なのか…...? 思い当たるのは、幼くも残酷だった日々の出来事。謎に迫るうちに、えぐりだされる過去の傷。教室内の悪意や痛み、十年後の葛藤、挫折そして希望を鮮やかに描く。解説・宮下奈都。(「BOOK」データベースより)

評判

太陽の坐る場所の評価:

7.00/10点 レビュー 3件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.00pt

太陽の坐る場所の総合評価:

7.05/10点 レビュー 62件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.59
(5pt)

ミステリーの枠を越えた小粒な佳作

上下分冊になる大作も良いが、小品ならではの良さが詰まった作品。松任谷由実以上に女子が垣間見える、男子からは溜め息の良い意味での佳作。
太陽の坐る場所 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 太陽の坐る場所 (文春文庫)より
4167817012
No.58
(5pt)

人を突き動かすものは嫉妬とコンプレックスなのか

この著者さんを読むのは「ふちなしのかがみ」に続いてまだ2冊目です。イヤミスならぬ・・なんだろう、ミステリではないからイヤ青春小説とでもいうか・・。昔、同級生だった者たちがその時の思いや関係を引きずり卒業後も吹っ切ることができない、角田光代「三月の招待状」とかドラマ「天体観測」、映画「セント・エルモズ・ファイア」など同種のものがずっと作られているところをみると結構普遍的なテーマなんでしょう。
関東近郊の地方都市で高校の同級生だった彼ら。有名ブランドのデザイナーや映画関係者、女優になって華やかな世界に住んでいる者、専業主婦、銀行員もいる。そして東京在住とそのまま地方に残った者、微妙な勝ち組、負け組の意識。そんな彼らは年に2回、同窓会やクラス会と称して集まっています。
5章に分かれていて、5名の目から見た当時そして現在の状況や気持ちが描かれています。

コンプレックスというのはなんと人間を突き動かす動機になっているものかと思いますが、たとえば自分はどうやってもあの人には追いつけない、圧倒的にあの子の方が美しい、賢い、異性にもてる、劣っていると認めて惨めになる代わりに、その子に気に入ってもらい同じグループに入れてもらって自分も高価値に見えるように振る舞う。恵まれている子は優越感に満ちて女王となりますが、そんな立場もある日突然何をきっかけにして転落の一途をたどるかわからない、いじめる方、いじめられる方の立場の危うさ。仲間外れになる恐怖・・。
これらは女子のパターンですが、男子も今の職場で自信が持てず、みんなが自分を評価し好いてくれていたあの時期に固執していたり。自分が一番輝いていた時期を忘れられなくて必死で同窓会を開催し続けようとする者・・。
みんながかつての惨めな自分を忘れてプライドを保ち、コンプレックスをねじふせようと格闘する様が凄まじく、人間性のどす黒い裏面をこれでもかと描いているので、読んでいてだんだん気持ちが鬱々としてきます。それらの格闘は時に独りよがりで客観性のかけらもないのですが。

映画化されているのを知ってびっくりしましたが、本当なら不可能だと思うのですが・・どんなふうに作ったのだろう。キョウコと響子の意味など、後半の中頃になって人間関係の認識が間違っていたことに気がつき混乱しますが、このあたりはトリッキーでミステリ的ともいえます。
最後に希望の光が見えるのが救いでした。自分自身も10代の時には似たような経験もありましたが、ここまで凄まじく暗黒ではなかったです。いろいろと思い出して感慨深いものがありました。若い頃の思いや苦さからなかなか逃れられない人におすすめです。
太陽の坐る場所 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 太陽の坐る場所 (文春文庫)より
4167817012
No.57
(5pt)

人を突き動かすものは嫉妬とコンプレックスなのか

この著者さんを読むのは「ふちなしのかがみ」に続いてまだ2冊目です。イヤミスならぬ・・なんだろう、ミステリではないからイヤ青春小説とでもいうか・・。昔、同級生だった者たちがその時の思いや関係を引きずり卒業後も吹っ切ることができない、角田光代「三月の招待状」とかドラマ「天体観測」、映画「セント・エルモズ・ファイア」など同種のものがずっと作られているところをみると結構普遍的なテーマなんでしょう。
関東近郊の地方都市で高校の同級生だった彼ら。有名ブランドのデザイナーや映画関係者、女優になって華やかな世界に住んでいる者、専業主婦、銀行員もいる。そして東京在住とそのまま地方に残った者、微妙な勝ち組、負け組の意識。そんな彼らは年に2回、同窓会やクラス会と称して集まっています。
5章に分かれていて、5名の目から見た当時そして現在の状況や気持ちが描かれています。

コンプレックスというのはなんと人間を突き動かす動機になっているものかと思いますが、たとえば自分はどうやってもあの人には追いつけない、圧倒的にあの子の方が美しい、賢い、異性にもてる、劣っていると認めて惨めになる代わりに、その子に気に入ってもらい同じグループに入れてもらって自分も高価値に見えるように振る舞う。恵まれている子は優越感に満ちて女王となりますが、そんな立場もある日突然何をきっかけにして転落の一途をたどるかわからない、いじめる方、いじめられる方の立場の危うさ。仲間外れになる恐怖・・。
これらは女子のパターンですが、男子も今の職場で自信が持てず、みんなが自分を評価し好いてくれていたあの時期に固執していたり。自分が一番輝いていた時期を忘れられなくて必死で同窓会を開催し続けようとする者・・。
みんながかつての惨めな自分を忘れてプライドを保ち、コンプレックスをねじふせようと格闘する様が凄まじく、人間性のどす黒い裏面をこれでもかと描いているので、読んでいてだんだん気持ちが鬱々としてきます。それらの格闘は時に独りよがりで客観性のかけらもないのですが。

映画化されているのを知ってびっくりしましたが、本当なら不可能だと思うのですが・・どんなふうに作ったのだろう。キョウコと響子の意味など、後半の中頃になって人間関係の認識が間違っていたことに気がつき混乱しますが、このあたりはトリッキーでミステリ的ともいえます。
最後に希望の光が見えるのが救いでした。自分自身も10代の時には似たような経験もありましたが、ここまで凄まじく暗黒ではなかったです。いろいろと思い出して感慨深いものがありました。若い頃の思いや苦さからなかなか逃れられない人におすすめです。
太陽の坐る場所 Amazon書評・レビュー: 太陽の坐る場所より
416327720X
No.56
(4pt)

囚われからの脱出

デフォルメはあるにせよ、確かにこのような捻れて歪んだ感情は存在していたと思いました。
傷つけ傷つけられ、残酷な人間模様です。

登場人物それぞれ、囚われから脱出してくれたらと思いながら読みました。
太陽のような圧倒的な強い光じゃなくても、それぞれ光を持っていることを忘れたくないです。そう思えるストーリーです。
太陽の坐る場所 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 太陽の坐る場所 (文春文庫)より
4167817012
No.55
(4pt)

囚われからの脱出

デフォルメはあるにせよ、確かにこのような捻れて歪んだ感情は存在していたと思いました。
傷つけ傷つけられ、残酷な人間模様です。

登場人物それぞれ、囚われから脱出してくれたらと思いながら読みました。
太陽のような圧倒的な強い光じゃなくても、それぞれ光を持っていることを忘れたくないです。そう思えるストーリーです。
太陽の坐る場所 Amazon書評・レビュー: 太陽の坐る場所より
416327720X

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