目には目を
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種別
長編
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目には目をの総合評価:
9.33/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
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カトリーヌ・アルレーは、「悪女を描かせたら、天下一品」との触れ込みの作家だが、代表作「わらの女」の悪女は、「この境遇で、これくらいの打算なら、許せるかな」と思わせる程度の悪女であり、悪女の打算が成就し、幸せをつかむ展開を願う気持ちで読んでしまうところがある。それだけに、その結末が哀れで、「こんな終わり方でいいの?」といった、やりきれなさも残してしまうのだが、この「目には目を」で描かれる悪女は、そんな同情の余地もない、正真正銘の天性の悪女であり、まさに悪女書き、カトリーヌ・アルレーの面目躍如たる作品だ。
カトリーヌ・アルレーは、虚飾や冗長を廃した簡潔明瞭な文体が特徴で、大変読みやすく、いわゆる「読ませ上手」な作家でもある。特に、この作品では、四人の登場人物の独白で全編を通すというユニークな構成を取っているため、立場の異なる四人それぞれの破滅に至るまでの心の内面が巧みに語り繋がれていき、読者を飽きさせることがない。心理サスペンス小説の傑作と言っていいだろう。