食王
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主人公は恩のある仲卸からビルの買い取りを依頼される。用途は飲食店に限って欲しいと頼まれる。しかも、そのビルは成功しないと有名な立地にある。義理堅い主人公はそれを叶えようと奔走する。 社内でそのビジネス案を募集するもまったく出てこない。詐欺のような買収話しかでてこないなか、最後の最後ででてきたアルバイトの大学生の原案をもとに、冴えないと企画部部長から思われている品質管理部の者によって取りまとめられた案を受け入れる。 その案は、各地域の店舗を期間限定でテナントにするというものだ。デパートの催事場の物産展はいつでも大賑わい。物産展で売ったとしても多少の今後の通販にはつながるもののその地方の訪問にまでは繋がらず、地域は潤わない。地方の名店が東京に進出しようとしても初期費用の高さに2の足を踏む。 同ビルは立地には恵まれないが、地方の名店というブランドを利用してその立地を克服しようというものだ。 本書の中ではかつて見ない新たな案だと社長は興奮しているが、ラーメン博物館と一緒じゃない?と私は感じた。たしかに、ラーメンという品目縛りという点では異なるが、地方の名店を期間限定でとうのはそのままだ。本当にいいアイデアだった誰か真似るんだろうな。 東京は、既にレストランはあふれるほどあるし、地方の名店がといってもそんなに惹かれないかも。 | ||||
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今回のテーマは『食』です。飲食店の用途には全く使えないとして有名な、麻布のビルの不動産を買うはめになったものの、外食チェーンの社長はその何の事業に使えばよいか、検討中というのが80%を占めます。そのビルの使い道のアイディアが出て、これは行ける!ってなったのが最後の100ページ。良いアイディアっで事業を進めるものの問題発生を解決するようなサクセスストーリーを読みたかったです。といっても、今回も目から鱗の興味深い作品でした。 | ||||
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楡さんといえば、何を代表作にしていいのかよくわからないが、宅急便戦争を描いた「ドッグファイト」「ラストワンマイル」やコダックの凋落を描いた「象の墓場」アマゾンの一人勝ち状態に対して警告を送った「バルス」カーボンゼロに踏み込んだ「ゼフィラム」…と挙げればきりがないが、どれも間違いなく面白い。今回は私にも関係がある「食」に関する小説。 都心の一等地の空きビルをめぐり、今まで思いもしなかったような新しい飲食ビジネスを仕掛けようとする昔堅気の社長と、それを取り巻く金沢の料亭、東日本大震災で家族を失った大学生のアルバイトの女の子、サラリーマンの悲哀…などいろんな絡みがあって、最終的にはピシッと(実際に実現可能なんじゃない?と思わせる)着地点まで持っていく筆力はさすが。 しかも今の日本の飲食業の実態を鋭く観察し、加えて地方の人口減少、第一次産業の縮小、SNSの使われ方…などもすべて捉えた背景も唸らせるものがある。 飲食に関わっている人・村おこしに興味がある人は読んで損はないと思う。しかし相当分厚い本だが、雪で外に出れなかったので集中してすぐに読んでしまいました。 | ||||
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楡さんの作品を5冊読ませて頂きフアンになりました。 プラチナタウンから始まり和僑.国士.再生巨流.食王にたどり着きました。 全ての作品にはこれからの日本いや、世界を変えて行く現実帯びた物語でした。 まだまだ作品が在りますので、ワクワクして購読させて頂きます。 | ||||
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商売人として外食チェーンである程度の成功を収めた男が、後継者探しと今後の商売の柱を作るために、飲食業界では魔の通りと言われるビルで新たなビジネスを模索していく企業小説。 単に利益を上げるだけでなく、どうしたらお客様に喜んでいただけるかを考え、受けた恩を決して忘れない梅森の経営姿勢、人間性に好感がもてた。 少子高齢化でチェーン店のみならず、伝統のお店さえも生き残りが大変な時代において、いかに時代とともに変化できるか、事業に付加価値を加え続けることができるか、新たなビジネスモデルを考えていくか、そこにチャレンジしている本書は読み応えがあった。 新しいことを始めるには、まずは構想を打ち出し、やれたらおもしろいと夢を語ることから始まるが、筋のいいアイディアはなかなか思いつかない。 それでも、まずは夢を語ること、問題点の解決策を模索していくことで、少しずつ前にすすんでいくという考え方は共感できたし、多くのビジネスがそうして生まれたのだと思う。 本当は☆5つにしたいのだが、中盤以降大きなトラブルもなく、きれいにまとまりすぎていたのがちょっと物足りなく感じたので、☆4つとした。 | ||||
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