六人の嘘つきな大学生

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種別
長編
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146
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あらすじ

2023年06月13日 六人の嘘つきな大学生 (角川文庫)

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。怒濤の伏線回収に驚嘆の声続出! 青春ミステリの傑作が、ついに文庫化!(「BOOK」データベースより)

評判

六人の嘘つきな大学生の評価:

7.13/10点 レビュー 8件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.13pt

六人の嘘つきな大学生の総合評価:

8.46/10点 レビュー 585件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(9pt)

面白かったです。

どんでん返しもあった。

わたろう
0BCEGGR4
No.1
(10pt)

デスゲームの構造を就職活動のグループディスカッションに割り当てた万人向けミステリ

これは圧巻。

古き良きミステリの仕掛けが現代的に昇華されていて新鮮な読書体験でした。
読みながら何度も唸らされました。違和感とそれの隠し方、後で気づかされる衝撃の連鎖が本当に巧い。
そして読後感が良く、人に薦めたくなる万人向けの作品であるのも〇。本当に素晴らしい作品でした。

まず、デスゲームの構造を就職活動のグループディスカッションに当てはめているのはとても凄いアイディアだと思った。
集められた6名の男女、内定という報酬、疑心暗鬼、発言の慎重性による心理模様、などなど。確かに言われてみれば就職活動という舞台は今後の人生を大きく左右されるものであり、その年齢の子たちにとって、不採用は人生の目標を失う死を意味する場合がある。第一志望ならなおさらだ。

本書は青春小説と就職活動という社会的テーマの一般小説としても面白く読める。そこにミステリ仕掛けが加わり、何が起きてこの先どうなるのか、緊張・焦り・不安・発言の慎重性などなど、面接を受けて体験するような感情の数々が、ミステリ要素の疑心暗鬼で読者へ追体験させているかのように錯覚させている。この緊迫感が凄かった。これは文章が読み易い為、スラスラと違和感なく物語に没入できた為だと思う。

そして実はこれだけでは終わらない、この先どうなるかは読んでからのお楽しみ。

これから就活を迎える高校・大学生にも読んでもらいたいし、大人にも読んでもらいたい。社会人になって就職活動という場を会社の中から見た人では印象が変わるでしょう。読む時期に対して得るものが変わるのは名作の証。情報社会の表と裏、採用する側とされる側など、表裏が見事に描かれておりテーマ性も抜群。登場するエピソードに無駄がないのも凄い。何かにちゃんと使われている。意識されて設定されている凄さを感じました。

久々に個人的に非の要素がなくベタ惚れな感想で恐縮です。本当に面白かった。
好みは人それぞれなのですが、これは万人に薦めたくなる作品。オススメです。

※余談。
表紙絵について。石持浅海の碓氷優佳シリーズを彷彿とされる社会人ミステリですね。
イラストレーター名が書かれていないので同一人物の作絵かは不明ですが、書影作りの企画として意識されてますよね。そういう細かい雰囲気作りも好感に映り良かったです。知らな人にはとっつき辛いかもですがそんな感想も得ました。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.577
(5pt)

構成がおもしろい

本当におもしろかったし、当たり前のことかもしれないけど改めて考えさせられることもありました。
大学4年当時就活って意味不明で気持ちが悪いし面接官(笑)気取ってるけど何が見抜けんだよ、会社員で警察のお世話になるようなやつ採用してるの無能過ぎだろとか思ってたけど間違ってなかったみたい。
六人の嘘つきな大学生 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 六人の嘘つきな大学生 (角川文庫)より
4041134013
No.576
(5pt)

読みやすい!

導入部分は少し退屈であったが、雰囲気が変わり始めてからは、興奮がおさまらなかった。
六人の嘘つきな大学生 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 六人の嘘つきな大学生 (角川文庫)より
4041134013
No.575
(5pt)

最後まで騙された!伏線回収が見事な極上ミステリー

六人の嘘つきな大学生は、ページをめくる手が止まらなくなる作品でした。就職活動を舞台にした設定がとても新鮮で、登場人物それぞれの思惑や秘密が少しずつ明らかになっていく展開に引き込まれました。
誰を信じればよいのか分からず、何度も予想を立てながら読み進めましたが、そのたびに裏切られ、最後まで真相を見抜くことができませんでした。巧みに張られた伏線が終盤で次々と回収される様子は見事で、読み終えた後は思わず最初から読み返したくなります。
単なるミステリーではなく、人の善意や悪意、SNS時代の情報との向き合い方についても考えさせられる内容でした。驚きと切なさ、そして深い余韻を味わえる一冊です。ミステリー好きの方はもちろん、普段あまり小説を読まない方にもぜひおすすめしたい作品です。
六人の嘘つきな大学生 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 六人の嘘つきな大学生 (角川文庫)より
4041134013
No.574
(4pt)

現在小説ミステリー

2011年、IT企業「スピラリンクス」に新卒採用に最終候補まで残った六人の大学生。六人は打ち解け、全員での合格を目指すが、最終課題が突如「六人のうち一人だけを採用、そしてその人物は六人自身が決める」と変更される。ディスカッションを続けるなか、ミーティングルームに見知らぬ「封筒」がいつの間にか置かれていた。封筒の中身をめぐって激しく対立する六人。そしてその八年後――

 ぼくは「現在小説」とかってに読んでいるくくりがある。超高齢化社会によって日本の読者は「戦後の記憶がある老人」から「コロナ禍を体験した少年少女」まで年齢層が幅広く、「現代小説」というくくりではその「現代の実感」に50年以上の年齢の幅があるように感じるからだ。

 しかるに「現在小説」とは記憶に新しい事件を背景に「SNS」「スマホ」などのタームを使用して展開する小説。本書も2011年を舞台に設定し「東日本大震災」「Mixy」などをストーリーに採用している。作中にもあるように「現代日本」で何十年以上も続いているこの就職活動という存在を「現在的な」ギミックで分析していくのだ。

 このミスなどのミステリ賞にランクイン、本屋大賞などにノミネートされただけあり、設定の巧さとストーリーの展開が周到。ミステリとしての仕掛けは「犯人」がかなりのページ数を残したままあっさり判明することだろう。しかし、むしろここからの展開こそ作者の描きたかった部分であり、「かつて六人の大学生だった」青年たちの虚飾がはがされ、イメージが変化し、作品のテーマ「人間が人間を判断することなどほんとうに可能なのか?」といメッセージが浮き彫りになる。

 ミステリとしての体裁をとりつつもテーマは社会的・文学的であるが、この「ミステリとして評価され人気が出なければテーマ自体が読者に届かない」ことを作者はよく理解した上でのこのプロットを採用しているのだと思う。あとがきでストーリーの展開のために作者が「Excelを使っている」あたりもまた現在小説っぽい。
六人の嘘つきな大学生 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 六人の嘘つきな大学生 (角川文庫)より
4041134013
No.573
(5pt)

展開に夢中になれる

最近読んだ本の中で最も印象深い本だと思う。ミステリーだけど、殺人でもなく、展開も何度も何度も進展があって、尚且つ読後感も悪くない。共感できる現代風刺もあり、ともかくすごい。夢中になって1日で読んでしまいました。
六人の嘘つきな大学生 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 六人の嘘つきな大学生 (角川文庫)より
4041134013

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