(短編集)
翼のジェニー〜ウィルヘルム初期傑作選
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表題作「翼のジェニー」は海外SF短篇の名作のひとつとして知られる作品。羽根が生えていることに悩んでいる少女を描いた、ロマンティックだけどシリアスでもある一篇で、今はまだ新刊で読めることがありがたい。他にもリドルストーリー風の「この世で一番美しい女」や「灯かりのない窓」「アンドーヴァーとアンドロイド」「エイプリル・フールよ、いつまでも」などの秀作が並んでいる。この叢書の続刊が待たれる。 | ||||
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ビミョーな個人的妄想や心理描写や人間関係を主眼に置いているが、ほとんどが、わざわざSF的設定でなくてもいい感じ。そこがバラードやディックと違う。 70年代とかは、「小説としてちゃんとしなくては」ムーヴメントがSF界で強かったから、こんなのがウケたんだろうが、今となってはかったるいだけ。 思えばサンリオ文庫に入ってたウイルヘルムの長編も、こんなんばっかりだったなー。 | ||||
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短編集。ファンタジーから一般文芸迄。著者の作品はサンリオ文庫で出たものの、部数が少なかったのか何年後かに買おうとした時は手に入らず後に国会図書館で読んだが内容は既に記憶しておらず地味な印象だけが残っていた。今回その理由が判った気がする。あの当時はSFSFしたものが好きで読んでいたのだが、この著者の作品は可成り文学寄りで、実際、今だったら一般文芸扱いに成りそうな作品が多い。想えばサンリオはニューウェーブ系が主流だった。そしてもう他に判った事。どれもSFとしてではなく小説として面白い。この上はアトリエサードさんに、もっとこの著者の作品を紹介して貰いたいものだ。あと、もう一つ気が付いた事。この著者、性格が悪い。 | ||||
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収録作品 「翼のジェニー」 「決断のとき」 「アンドーヴァーとアンドロイド」 「一マイルもある宇宙船」 「惑星を奪われた男」 「灯かりのない窓」 「この世で一番美しい女」 「エイプリル・フールよ、いつまでも」 気に入ったのは、 「翼のジェニー」 非常に愛らしい物語で、これを嫌いな読者は少ないでしょう。SFものはロマンチストだからw ウィルヘルム作品の中でも名高いこともあるけど、これを表題作とトップに持ってきたのは正解だと思う。 ヤングの「たんぽぽ娘」(1961)と同時期(1963)の作品なのに、感触がかなり違うのが印象的。何度も言ってるけど「たんぽぽ娘」嫌いなんだよねw 50年以上前の作品だけど、白馬の王子を待つのではなく、自分から文字どおり飛んで探しにいてしまうのは近年のディズニー作品を彷彿とさせる。 「惑星を奪われた男」 これは納得いかないんだよなぁ。 かつての乗組員が全滅したのは彼のエゴではなく、メンバーの総意で、彼でも喜んで犠牲になったんじゃないの? 誤読してる? それで、一人責任を負わされて、地上に降りられないってカワイソすぎるよなぁ… 「この世で一番美しい女」 解説にもあるように、ダークファンタジーともサイコホラーとも、判然としない物語。 ただ、どらの世界でも、主人公の女性は幸せでなく、常に「男性の目」に束縛されている。 気の休まる瞬間のない窮屈さは、ウィルヘルム自身が感じていたことなのか? 「エイプリル・フールよ、いつまでも」 流産を経て、神経質になっている女性の妄想か、はたまた人類の存亡をかけた陰謀か…… ラストはどう読むか。 作中で「エイプリル・フール」は生命の日として登場するから、ジュリアたちのような人間によって、人類は再び繁栄するのか。 それとも、全てが見えているのは作中ではジュリアだけ。やはり旧人類が滅びるのが見えているけど、優しい嘘をついたか。感情の芽を新人類に残して。永遠に変わり続ける彫刻を夫にプレゼントするのも気になるんだよなぁ。 ジェンダー系と受け取れる作品が多いのは事実だけど、同時に『トワイライトゾーン』的触感が残る作品も多い。「決断のとき」は『トワイライトゾーン/超次元の体験』の「偏見の恐怖」(ヴィック・モローのやつね)を思い出した。 今後もSFを続けてほしいので、みんな読もう! | ||||
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