戦車のような彼女たち
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あらすじ
「こういうものを描くために作家をやっているんだろう」--上遠野浩平「ブギーポップ」、「事件」シリーズ、『私と悪魔の100の問答』の人気作家が渾身の力で描く「戦い」と「恋」の物語!裏から世界を支配する「統和機構」が製造した戦闘用合成人間の琥依。世界を根本から変えることができる能力を持つ危険人物の古猟邦夫。命を狙う少女と狙われた男が巡りあい、恋が生まれた。だが組織の命令に逆らうことなど、琥依に許されるはずもない。「戦い」を運命づけられた少女を待ち受けるのは幸せか、それとも破滅か?「そう、これは一目惚れの話よ。陳腐で俗っぽい、おもちゃみたいに幼稚な連中が如何にして、突発的な気持ちに振り回されて、何を押しつけられて、何を捨てさせられるかっていう、そういう話――」(「BOOK」データベースより)
評判
戦車のような彼女たちの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
戦車のような彼女たちの総合評価:
8.25/10点 レビュー 8件。
感想一覧
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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現代世界(おもに日本)では超能力者や改造人間などが綱渡り生活をしていて、未来世界では荒廃した宇宙バトルや超能力大戦をやっていて、異世界では魔法テクノロジーのもとで戦争していて、それぞれに微妙に人やモノや概念などの交流があります。
この物語はそんな境界のひとつ。
異世界(禁涙境事件 ”some tragedies of no-tear land”)で魔法防御を施された男が、現代日本で監視される話となります。
現代世界で世界を支配していて、内実は超能力者「MPLS」を排除する日常業務に追われる結社・統和機構。
そこに所属している、一芸的な特殊能力があるものの、過去は不明で未来も定かでない人造人間たち。
”ブギーポップ”、”ビート”、”ヴァルプルギス””ソウルドロップ”の各シリーズでは、さまざまな人たちが能力で戦い生活しつつ、自分たちが何者なのかを模索していました。
この本で登場するのは、第二次大戦中のドイツ戦周りでの兵器に喩えられる人造人間たち。
「ポルシェ式ヤークト・ティーガー」「オルガン」「ホルニッセ」「マウス」「ヘンシェル型ケーニッヒス・ティーガー」「ゴリアテ」。
そして、彼ら彼女らと絡む、ブギーポップシリーズからの常連の顔ぶれ。スプーキー・エレクトリック、飛鳥井仁、ユージン、バーゲンワーゲン・シュバルツ、パール、ジィド、フェイ・リスキィ、マキシム・ゴーリキー、釘斗博士など。
そう、この物語もまた、上遠野ワールドの大きな断片のひとつです。
あれとこれとの繋がりにニヤニヤし、前にも後ろにも進めないけれども決断だけは迫られつづけるキャラクターたちを追いかける、そういう話です。
脆過ぎる最強兵器の若奥様と、生死が掛かると謎の現象が発生する夫。
さあ、彼らの物語を楽しみましょう。
本作品に、ファウスト vol.5 (講談社MOOK)に掲載された夫の背景「アウトランドスの戀」は未収録となります(彼方に竜がいるならば (講談社ノベルス)に収録)。
そのかわり、「戦車のような彼女たち」のタイトルに沿って、”みっちゃん” リミット及び”せっちゃん” リセットの双子の対話が前後編で入っています。