京都東山京焼の殺人挽歌
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種別
長編
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あらすじ
評判
京都東山京焼の殺人挽歌の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
京都東山京焼の殺人挽歌の総合評価:
8.00/10点 レビュー 1件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
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本作は「京都東山京焼の殺人挽歌」タイトルの通り、京都で造られる陶磁器をテーマにしたミステリーで、従来の路線の上に新たなジャンルに挑戦しています。主人公の星井裕が、雑誌の“京の器さんぽ”の取材で京都を訪れている時に、幼児誘拐事件と遭遇します。その後の展開については、ミステリーですので省略させていただきます。レビューは、書けば書くほど読者の読む楽しみを奪いますので、気をつけながら本筋と関係の少ないところを紹介します。
いつものように一字変えて、ステキな食事処が登場します。このシリーズで何回か登場している烏丸紫明を東入るの「四季」のカウンターで西村千五郎との会話の中でも、河井寛次郎の「用の美」を説いています。尾形乾山の生涯や京焼の魅力、他の焼きものも紹介してあり、深くは描かれていませんが、陶芸家の職場や窯の描写など、生き生きと魅力的に書かれています。
なお、春の京都を舞台にしていますので、桜の名所も登場させています。金閣寺の裏山にある原谷の「原谷荘(これも1字変えてあります)」の見事な枝垂れ桜のスコールを描写していました。小説から外れますが、京都の桜の名所としてここを第1に上げたいと思うほど見事な桜の苑ですので、本書を読んで関心をもたれた向きは是非一度訪れてください。
河原町丸太町下がる西側の「割烹はら多」のシーンは今回も登場しました。季節の京都や近江の素材の魅力が文章から伝わってくるようです。どうも星井裕は湖国の近江にも関心をもっているようですね。料理や観光地、社寺仏閣の描写など、様々な楽しみが同時に得られる小説となっており、ここでも京都を知り尽くした作者の強みがでています。
今回、結構込み入った人間関係を描きながら、読後感は比較的すっきりした展開で、テレビ・ドラマとしても巧く成立するストーリーでしょう。