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本好き! さんのレビュー一覧

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レビュー数183

全183件 181~183 10/10ページ

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No.3:
(9pt)

小説の中だけで済まないかも

著者のデビュー作にして、いろんな意味で奥の深~い作品だと思います。
三十路を間近にした主婦と男子中学生の奇妙な道行き。
これと同時進行で綴られる引きこもり中学生のネット生活。
中学生のネット犯罪は現実の世界でも珍しい話ではなく、この小説の正直な感想は、十分に起こりうるお話であるということ。それだけ中学生といえどもこの類の犯罪を起こしてもおかしくないほど恐ろしい世の中であること。
ストーリーも終盤になるに従ってその展開にハマッてしまいました。デビュー作にしてこれだけ引き込む展開が描けるのはなかなかに強者であると。
でも、主婦と中学生がハマッているネットヲタクの世界には全くついていけませんでした。。。著者もこういう分野でも活躍されてますけどね。

せん‐さく (幻冬舎文庫)
永嶋恵美せん-さく についてのレビュー
No.2: 7人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

心が洗われる一冊

ミステリの奥の深さを再認識した一冊。
世界中に蔓延する「十字架嫌悪シンドローム」とその謎を解明しようと奔走する神父。
自分自身が故郷が京都なので、そこを舞台としているところも懐かしさがこみ上げてきてほろっとしたところもありました。学生時代に出会った女性とのエピソードもどこか自分と重なる部分も。
物語後半からの急展開でミステリらしさが一層増してきますが、読後感は何かスッキリしたものが残ります。ある意味、キリスト教の教義を根底から覆すような展開とスッキリした読後感がうまい具合に融合している印象です。
イエスの涙
ピーター・シャビエルイエスの涙 についてのレビュー
No.1: 9人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

本当に泣ける小説です

巻末の解説で児玉清さんが歯を食いしばって泣いた、と書かれていて、何を大げさな!と思っていましたが、読み終わったら本当に涙が出てきて、最近にない感動作でした。
戦争モノは久しぶりに読みましたが、生き証人たちの証言はそれこそ実際の経験者に話を聞いても同じようなことを話すのではないかと感じたし、その内容たるや、教科書やテレビのドキュメント以上に戦争の悲惨さ、軍部のバカらしさが伝わってきました。
結末もミステリらしいものが味わえて納得の一冊です。
永遠の0 (講談社文庫)
百田尚樹永遠の0 についてのレビュー