■スポンサードリンク


マリオネットK さんのレビュー一覧

マリオネットKさんのページへ

レビュー数24

全24件 21~24 2/2ページ
<<12

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.4: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

館シリーズの中では地味ですが、「伏線」という面で見ればこれが一番かと思います

館シリーズの中ではいまいち地味な位置づけなのか、それほど評価の高くない一冊ですが個人的にはかなり好きです。
この作品は何と言っても随所にこれでもかと張り巡らされまくった伏線がとても面白いと思います。
十角館や迷路館は確かに仕掛けのインパクトは凄いけれど、それをなんとか読者に気づかれないように「隠しておこう」という意図が強く感じられるのに対し
この黒猫館はむしろ「思いつく限りの伏線を用意したぞ!さあ気づいてくれ!」と言わんばかりの所がこれまでの同シリーズの名作をある意味超えている点だと思います。
綾辻氏の、20代の時には無かった余裕が伺える作品ではないかと。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
黒猫館の殺人〈新装改訂版〉 (講談社文庫)
綾辻行人黒猫館の殺人 についてのレビュー
No.3: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

密度の濃すぎる後半130ページ!

第一部を読み終わった感想は
「まぁそこそこのミステリだったんじゃない?でもこの唐突に出てきた名探偵とやらはスカして不幸アピール激しくて好きになれないなぁ」でした。
そして第二部は一部と比べてもページ数も少なく、後日談のおまけ程度のものなのかと思っていました。
(上で述べたとおり、第一部だけでもそこそこの作品としては十分成立していたので)

しかし二部からがこの物語の本番、核心であり、その密度の濃さと完成度の高さ、怒涛の展開に驚きました。
作品にも名探偵にも抱いていた印象が変わりましたね。もちろんいい意味で。

この話のためだけに存在するとしか思えないあまりにも非現実的かつ都合のいい毒薬が登場する点で人によっては拒絶があるかもしれませんが
個人的にはまさに「使い方次第」で、それで話が面白くなり、読者への情報としてフェアに登場していれば全然アリですね。


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
名探偵に薔薇を (創元推理文庫)
城平京名探偵に薔薇を についてのレビュー
No.2:
(9pt)

赤川次郎氏の最高傑作

数え切れないほどの作品を発表されている、赤川次郎氏の処女長編にして最高傑作との呼び声も高い本作。
私もこれが最高傑作だと思います。

もう約40年前の作品になりますが古さを感じませんし、最初読んだ中学生の頃から何度も読んでますがその度に作品に引き込まれます。
サスペンス、ホラー、ロマンス、ちょっぴりエロス、さまざまな要素が一冊に盛り込まれ、幾度となく場面転換し、他に作家だったら大長編になりかねない内容なのですが、そこは赤川氏らしく読みやすい分量にまとめてしまっているのも見事だと思います。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
マリオネットの罠 (文春文庫)
赤川次郎マリオネットの罠 についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

今読んでも(今だからこそ?)面白い

トリックや謎解きとしては今読むと物足りない所があるのですが、それを補って余りあるストーリーの面白さでした。
むしろ昨今の真相を一ひねりも二ひねりもするのがあたりまえのミステリーにちょっと疲れていただけに、純粋に物語で魅せてくれる作品に出逢えたと感じました。





▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
横溝正史八つ墓村 についてのレビュー


<<12