レビュー一覧
あんみつ さんのレビュー一覧
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
以前、田中敏雄は太宰治『晩年』の初版版をめぐり、栞子を階段から突き落とした。
田中の執念を危惧した栞子は、偽物を本物に見立てて燃やすことで田中を出し抜き、本物を死守した。
その田中が仮出所した途端、栞子に田中名義の脅迫状が届く。
しかし、田中に会うと脅迫状など知らず、そのうえ奇妙な依頼まで。
依頼は栞子のものとは別の、祖父・田中嘉雄が所有していた『晩年』の捜索。
署名がないにも関わらず、太宰のものとわかる書き込みがある珍本らしい。
本を追ううち、二人は四七年前の稀覯本盗難事件に辿り着く。
そこには田中の祖父・嘉雄だけでなく、五浦の祖母・絹子、そして栞子の祖父・聖司まで関わっていた。
これは何かの因縁なのか。
はたして四七年前の真相は。
そして今回の事件の真相は―・・・
今回は長編古書ミステリです。
メインは太宰治『晩年』。
一巻の田中敏雄の事件の延長になります。
一巻は五浦絹子サイドが明らかになりましたが、今回は田中嘉雄サイドが明らかになります。
五浦家と田村家の繋がりはともかく、今回はそこに篠川家も関わり、巡り合わせというか、因縁めいたものを感じます。
これまでシリーズ通して五浦くん、栞子さん、そして周りの人々の過去や謎が判明してきました。
今回は嘉雄だけではなく、篠川聖司、そして「ビブリア古書堂」の過去が少し判明します。
さらに、四七年前の事件の因縁が、どうやら智恵子の過去に繋がりそうな気配です。
五浦くんと敏雄はやはり気が合うようですが、それはどちらも嘉雄の孫だからなのでしょうか。
それとも絹子と嘉雄の気が合ったからなのか。
五浦くんは栞子さんしかり、敏雄しかり、業が深い本の虫と気が合う気質なんでしょうか。
栞子さんと五浦くんがお付き合いして、文香ちゃんとしては嬉しかったんでしょう。
それにしても口が軽すぎですが(笑)
まさかの昴くん登場に、五浦くんが来てからの「ビブリア古書堂」の人の輪の広がりを改めて感じます。
各々の家の過去や因縁、智恵子の真意もですが、何といっても二人の行く末が楽しみです。
▼以下、ネタバレ感想