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梁山泊 さんのレビュー一覧
梁山泊さんのページへレビュー数106件
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※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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S&Mシリーズ7作目。
このシリーズにおいて「7は孤独な数字」な訳だが、確かに異質で孤独かも知れない。 まだ7作しか読んでいないがそう思う。 何故なら、今作は、前作の「幻惑の死と使途」と時系列で並行して発生した事件を扱っているのだが、犀川と萌絵がもう一方の事件に巻き込まれており、表立っては殆ど出番が無いからだ。 2つの事件の間には全く関連性はないのだが、今作で登場する「名前が逆だったのには、気付いていた?」という犀川のセリフなどは、今作だけを読んだのであれば「はぁ?」なので、やはり両作ほぼ同時期にそして順番に読んだ方がいいでしょう。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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S&Mシリーズ第6弾のこの作品にはマジシャンが多く登場します。
マジックというものは、そもそもトリックの存在を前提としています。 トリックを仕掛ける側がトリックのプロな訳です。 超人です。 言ってみれば「何でもあり」 読者側は、凝りに凝った「物理トリック」が展開される事を容易に想像できるはずで、もはや反則技とも取れるトリックすら覚悟していました。 読書を進めながらも、恐らく後読感の悪い作品になるのではないかなと思っていたのですが、盲点をつかれたという感じです、やられました。 マジシャンをこういう風に使うのかと・・・作家の力量というか余裕すら感じました。 今作は、S&Mシリーズでは、(難しくないという意味で)読み易い作品ではないかと思います。 次作「夏のレプリカ」とは、時系列でパラレルに展開するお話になるので、同時期に読む事をお薦めします。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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読み終わった後、タイトルに大きな意味があった事が分かります。
作中における、第一幕、第二幕なんてのも、「うまい!」と納得させられます。 加害者は、法的に罰せられる事はないですが、心に罰を与えられます。 東野氏は、人間の内面にある醜く、黒い部分または弱い部分にスポットを当てるものが多く、この作品における加害者もそれに該当する人物といえます。 一方被害者は、最愛の人に裏切られながらも最後までその人を庇います。 しかも彼女が抱えていた身体的障害もあり、健気で非常に切ない気分にさせてくれる人物です。 本来深く感情移入できるはずの人物なのですが、この作品ではこの被害者に対する描写が少なく、同情の対象として深く心に残らなくなっています。 もう少し彼女の事を深く掘り下げて書いて欲しかった。 そうしたらこの作品にもっと違った印象を持てたのではないかと思います。 最後の「どんでん返し」にばかり目が行く作品になっており、何か勿体無い気がしました。 当方既読の東野作品で、名作として強烈に感銘を受けた作品に共通するのが「ページ数が多い」という事で、個人的にそういう先入観があります。 この作品は、本来もっと名作となり得た題材に対して「ページ数が少な過ぎる」と感じています。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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私にも中学生の子供がいるのですが、
怒鳴りつけた後「言い過ぎたか」と自己嫌悪に陥り、翌朝顔を合わした時どう切りだそうかと寝床で考えたり・・・とか、 「仕事で疲れてる」から少し子供と距離を置きたい日もあるものの、結局は子どもに・・・などなど。 7章立てになっていて各章謎解きがありますがおまけみたいなものです。 物足りなさは感じつつも、「父親あるある」に時にほくそ笑んだりしながら楽しく読めました。 自立心の強い双子を見て、私も「いつまでも子供扱いするのもやめなきゃな」と・・・そんな気にもなりました。 |
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