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非澄 さんのレビュー一覧

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レビュー数4

全4件 1~4 1/1ページ

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No.4: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

激怒はしないが絶賛もしない

高校生探偵アイと助手ユウが事件を解決していく連作短編。抜群の推理力を持つ高校生・アイだったが、ある日突然推理ができなくなってしまう。しかし彼女の熱烈なファンにして助手である語り手・ユウは現代本格に疑問を呈し「推理って別に要らなくない?」と持論を持ち出した。
推理をしない高校生探偵がわちゃわちゃしまくるメタ発言連発のユーモアミステリ。

はっきり言って読みづらいの一言。狙ってやっているのはわかるが、このノリはつらい。ところどころ「本格ミステリあるある」をネタにしており、笑えてしまう部分もあるのだが、4章くらいまでは「金返せ!」と思いながら読んでいた。エロミスのパロディの回が個人的に(事件として)新鮮でおもしろかったが、ネタがネタなのでオススメはしない(笑)

最終章をカットして各章のクオリティを高めていたら普通におもしろかったと思うが、ここまで話が軽いと続編は読まないかもしれない。書き手の実力もまだ見えてこないから、読まず嫌いはしないつもりだが。
NO推理、NO探偵? 謎、解いてます! (講談社文庫)
No.3:
(5pt)

匿名者のためのスピカの感想

もう10年ぶりでしょうか、島本さんの本を読むのは。
作家としてかなり腕を上げられたのではと(かなり上から目線ですが)思いました。
初めてのサスペンスものということでミステリを意識されているなぁという描写がそこここに。
探偵役が華麗に事件を解決、でもないし、主人公たちがそんな遠方の離島まで追いかける根拠としても弱い気がします。ですが適度に謎を残す結末はいい味を出してます。
表紙が美しいので手に取る人多いのでは? タイトルは少し強引な気がしました(笑)
匿名者のためのスピカ
島本理生匿名者のためのスピカ についてのレビュー
No.2:
(5pt)

QED 東照宮の怨 の感想

東照宮や三十六歌仙についての崇の講義はこれまでのシリーズ通り変わらず面白いものの、今回は殺人事件についての解説がかなり少なめ。
今後も読んでみたいとは思うシリーズですが、ここまでの4作ではミステリー小説としては一番弱い気も。
ただ、読んでいて自分もトラベルしている気になれるという意味では連休中に読んでよかったかもしれません(笑)
QED 東照宮の怨 (講談社文庫)
高田崇史QED 東照宮の怨  についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

『夜想』の方が好みです。

オチが読めてしまったのはまだいいのですが、個人的に謎が謎のまま完結してしまった感が強く、残念。暗い作風と終盤のハラハラは嫌いではないのですが、同著者の『夜想』の方が雰囲気も似ているしオススメです(ただしこちらはミステリではない)。
慟哭 (創元推理文庫)
貫井徳郎慟哭 についてのレビュー