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はつえ さんのレビュー一覧

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レビュー数73

全73件 61~73 4/4ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.13:
(8pt)

検事の死命の感想

勧善懲悪!スッキリしたはずなのに…果敢に権力に挑む佐方貞人に潜む悲哀が心を揺らします。この人、幸せになって欲しいな…そんな気持ちで本を閉じました。
検事の死命 (角川文庫)
柚月裕子検事の死命 についてのレビュー
No.12: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

陰の季節の感想

警察組織の中でも目立たない陰の部分を支える人々の物語。ある組織の中では「権力」がこんなにも大切なものなのですね。組織を守るという大義名分のもと、意地を通しプライドを守るために男たちはここまでする…。女性の主人公もいるのですが、やはり男性的な思考としか言いようがありません。
管理社会に生きる男たちの悲哀を目の当たりにしたところに夫が帰宅…いつも以上に優しくしてあげたくなりました。感謝。
陰の季節 (文春文庫)
横山秀夫陰の季節 についてのレビュー
No.11: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

眠りの森の感想

加賀恭一郎シリーズはとても美しいですね。前作は茶道、2作目はバレエの世界が描かれています。登場人物も洗練されて美しい人たちが多く、今回も恭一郎の淡い恋が物語の根底にあります。ラストは女性読者の心を擽るシーンでした。韓流ドラマを観た後のような、そんな読後感でした。続けて読破を目指します。
眠りの森 (講談社文庫)
東野圭吾眠りの森 についてのレビュー
No.10:
(7pt)

贖罪の奏鳴曲の感想

事象と感情の動きを淡々と語られるだけで、深い物語が紡がれて行きます。余計な考察や説明は極力省かれていることで、読み手の心に物語が直接描かれていく…そんな読後感をおぼえました。
人間の感情の動きなんて、複雑過ぎて描ききることはできないのではないでしょうか。細かいところは読み手がそれぞれ描き足していく、こういう小説が私は好きです。
物語の感想は?善人悪人の線引きなど無意味なもの、不快感と爽快感、憎悪と憐憫に溢れたお話です。御子柴シリーズ読破します❗
贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)
中山七里贖罪の奏鳴曲 についてのレビュー
No.9: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

犯罪者 クリミナルの感想

とっても面白い。考えて、感じて楽しめる作品です。
社会の不条理な仕組を弱者の視点で表現する…そんな太田愛氏の作風が大好きです。
でも、先に読んだ「幻夏」でも感じましたが、脇の登場人物一人一人までもその生き様を大切にするがために、そこは読者の想像力にお任せ下さい…といった「too much感」が残るのが少し残念なところです。
そうはいっても、絶対おすすめです!
犯罪者 上 (角川文庫)
太田愛犯罪者 クリミナル についてのレビュー
No.8:
(7pt)

侵蝕 壊される家族の記録(寄居虫女)の感想

ある一定の条件がそろえば、人の心を掌握するのはこんなにも容易いのか。実際のところ、心も脳も肉体も脆く儚いものなのだろう。
私たちにも、まったく無関係ではない現象なのかもしれない。心して読もう。
寄居虫女 (単行本)
No.7:
(8pt)

九月が永遠に続けばの感想

得体の知れぬ不安のせいで小刻みな鼓動がずっと続いていました。心の底に潜む不安と恐怖の描写が巧みすぎです。
以前「ユリゴコロ」を読んでいた時も、同じ心もちの中で翻弄されたことを思い出しました。愛しくて弱くて純粋で、護るべきものをなのに壊したくなる、意味不明の欲望。どこから湧いて来るのか、何に由来するのか、わかりたくない恐怖。
すてきな作品でした、が、しばらく再読はしたくない…そんな作品でもあります。

九月が永遠に続けば (新潮文庫)
沼田まほかる九月が永遠に続けば についてのレビュー
No.6: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

さよなら神様の感想

こんな小学生あり得ない~ですよね。でも楽しみ方はすでに「神様ゲーム」で経験済み。
私は好きです。こんなシュールでシニカルなかんじ。設定が無理…とか言う前に、単純に出来事や謎解きを楽しみましょう。
さよなら神様 (文春文庫 ま)
麻耶雄嵩さよなら神様 についてのレビュー
No.5:
(7pt)

人生相談。の感想

うぁ~、人間関係複雑すぎ!しかも時差もあり。忘れないうちのいっき読みをオススメします。
しかし、面白かった。誇張された登場人物の性格、異なる視点か描く出来事、真梨さんあるあるで楽しめました。
人生相談。
真梨幸子人生相談。 についてのレビュー
No.4:
(8pt)

みんな邪魔の感想

「更年期少女」で読みました。なぜ改題したのでしょうか?更年期女性の少女帰り(文中より)が面白いように描かれているのに。
更年期を乗り越えた今、愉悦のひとときを与えていただきました。ミステリーとしても充分楽しめました。
みんな邪魔 (幻冬舎文庫)
真梨幸子みんな邪魔(更年期少女) についてのレビュー
No.3:
(7pt)

玩具修理者/酔歩する男の感想

狂気への入口?
玩具修理者 (角川ホラー文庫)
小林泰三玩具修理者/酔歩する男 についてのレビュー
No.2:
(8pt)

えんじ色心中の感想

初期の作品だそうですね。真梨さんの作品の中でも特に大好きな作品になりました。近著はあっさり、わかり易い感じで、さらりと読んでいたので、軽い気持ちで手にしたのですが、この作品はじっくりと考えさせられました。思春期の少年・少女の繊細な思考にかつての自分を投影できたからでしょうか。評価が低く目で驚きでした。
えんじ色心中
真梨幸子えんじ色心中 についてのレビュー
No.1:
(7pt)

赤と白の感想

高校生の女の子はまさにこんな感じ!これが普通の女子の世界です。さすがにこれまでの事件は起きませんが…。遥か昔の感覚を思い出しながら読みました。
赤と白 (集英社文庫)
櫛木理宇赤と白 についてのレビュー