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tony さんのレビュー一覧

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レビュー数3

全3件 1~3 1/1ページ

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No.3: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

読んでいる間ずっと怖い希有な一作

三津田信三の『家』ホラー、第一作。

主人公は三津田本人として、知り合いの編集者との会話から徐々に怪異に巻き込まれていくというメタフィクションのような構成となっている。

この構成はある意味「実話怪談」の構造にも近い。実話怪談も一応設定としては「自分が体験した・聞いた話」として怪談師が話すようになっているがどれも創作であろうことは皆理解している。

作品は「複数の怪談・不可思議な手紙などに奇妙な関連性・符号がある」ことに気づいた主人公と編集者がその謎を解くために調査や検証を進めていくうち、更に関連性の高い不可思議な話に到達していく。そして5編の怪異が集まったところで恐ろしい一つの「答え」にたどり着く…。

短編ホラーとして読める5つの怪異のどれもが恐ろしく、それだけでも面白いが、そこから一つに繋がっていく様子は小野不由美『残穢』にも似た感覚を得た。
どこの家にも怖いものはいる
三津田信三どこの家にも怖いものはいる についてのレビュー
No.2:
(9pt)

燃える男の感想

今となってはプロット的に極めてシンプルな復讐劇だが、主人公クリーシィの魅力と質実剛健な文体が古き良きハードボイルド小説の趣で、心に沁みる読後感。
燃える男 (集英社文庫)
A・J・クィネル燃える男 についてのレビュー
No.1: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ウォッチメイカーの感想

ディーヴァーの真骨頂とも言える、二転三転する動機と真実。
自分の想定内の話で収束するかと思いきや、それを上回る展開が何度も。まさにジェットコースター。
ウォッチメイカー