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iisan さんのレビュー一覧
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
オーストラリア内陸の小さな町の教会で、牧師が銃を乱射して5人を殺害してから一年、町の変化を取材しようと訪れた新聞記者のマーティンは旱魃で干上がった生気のない町、姿を見せない住人に戸惑いながらも地元警察の巡査、ブックカフェの女主人などと知り合い、町がどうやって事件を受け入れたのかを取材する。すると、忌まわしい事件を起こした牧師を非難するより擁護する声が多いことに気付く。事件は犯人である牧師が地元警察の巡査にその場で射殺されて一件落着したのだが、犯行動機については不明点ばかり残されていた。そんな中、大規模な山火事がきっかけで身元不明の遺体が2体発見され、事態は一気に混沌としてくるのだった…。
住民から親しまれていた牧師は、なぜ銃を乱射したのか。身元不明の遺体との関連は? 探偵役が記者で捜査権が無いため、真相解明のプロセスは行ったり来たり、読んでいてもどかしさが募っていく。しかも途中から警察ばかりでなく国の情報機関も介入してきて話があちらこちらに飛び、さらにコミュニティ内部の複雑な人間模様、ジャーナリスト間のつばぜり合いも目が離せなくなる。そのため、最後は状況説明を重ねてクライマックスにするという、収まりの悪い作品になったのが残念。オーストラリアの大乾燥地帯という珍しい舞台設定を差し引くと、かろうじて合格レベルのミステリーである。
スーパーヒーローではない主人公が悩み、惑いながら真相に辿り着くヒューマン・ミステリーのファンにオススメする。