スロウハイツの神様

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評判

スロウハイツの神様の評価:

4.19/5点 レビュー 226件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.19pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全308件 281〜300 15/16ページ
No.28
(5pt)

いきてる

非常に読みやすく、満足度の高い上下2巻です。 出勤途中に上巻、帰途に下巻を買い求め、夜には読み終わるという実に充実した1日でした。 下巻の途中からカタカタと歯車が噛み合って、過去のストーリーが回りだす、それが非常に心地好く 誰かにおススメしたくてたまらなくなった読後を味わった本です。 登場人物の意思や感情がそれぞれすごく生ものっぽくて面白かったし、 私には久しぶりのアタリの本でした。
スロウハイツの神様(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)より
4062765578
No.27
(5pt)

映像化したら面白いことになると思う。

だって設定からして美男美女美女美女
普通男見た目ダメ男が主人公ですよ?
狙って書いたとしか思えないし、
せっかくだからそれに乗っかっちゃえば?と。
環とコウちゃんのはまり役が見つかればそれだけでいけそう。
連ドラでやったらいいと思うんですけどねー。
それも最近流行りの結末を映画で、
っていう金儲け目当てじゃなく、
全12話ぐらいで最後まできっちりと。
あ、でも、この主人公の環はきっかけとして
どんな手段でも成り上がるためならやりそうだからそれもありなのかな。

物語的にはあちこちに張った伏線を終盤になって、
え、あれも?これも?それも?
と一気に回収していく様は爽快。
どんどん幸せな気分になって、笑みがこぼれ、
あー、なんかみんな大好き、っていう風になってしまいました。
住人たちはそれぞれに心に傷と闇を持ちながらも、
ちゃんと自分のことも他人のことも
愛せる人ばっかり。
特にコウちゃんがいい。
あとちなみに男目線では、
中盤のスーはかなりイラっときたのですが
皆さんはどうでしょう?

何はともあれ、これからが楽しみな作家さんが一人増えました。
スロウハイツの神様(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)より
406276556X
No.26
(5pt)

BEAUTIFUL

美しい。
最後のページを読み終えたとき、完璧な世界が現れます。
少々長いですが、読む価値あります。
チヨダコーキとL@DEATH NOTEがダブるんですが、
作者のイメージとはズレてるんでしょうね。
スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス)より
4061825062
No.25
(4pt)

ラストは流石

辻村さんのお話は何と言ってもやはり読後感が良いです。始めはちょっとイタくて登場人物に感情移入できないと思ってたんですが、ラストへの盛り上がりに読む手が止まりませんでした。公輝の小説は大人になるのを支える文学。それで構わないと言ったその言葉。私がいつからか読まなくなった大好だった本、それは確かに当時のつらくてたまらない私に乗り越える活力をくれた。読み終わった後、とても優しい気持ちが広がりました。
スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)より
4061825127
No.24
(5pt)

BEAUTIFUL

美しい。 最後のページを読み終えたとき、完璧な世界が現れます。 少々長いですが、読む価値あります。 チヨダコーキとL@DEATH NOTEがダブるんですが、 作者のイメージとはズレてるんでしょうね。
スロウハイツの神様(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)より
406276556X
No.23
(4pt)

ラストは流石

辻村さんのお話は何と言ってもやはり読後感が良いです。 始めはちょっとイタくて登場人物に感情移入できないと思ってたんですが、ラストへの盛り上がりに読む手が止まりませんでした。 公輝の小説は大人になるのを支える文学。 それで構わないと言ったその言葉。 私がいつからか読まなくなった大好だった本、それは確かに当時のつらくてたまらない私に乗り越える活力をくれた。 読み終わった後、とても優しい気持ちが広がりました。
スロウハイツの神様(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)より
4062765578
No.22
(5pt)

おだやかな物語

トキワ荘をオマージュした作品。
人気作家チヨダ・コーキ、売れっ子脚本家・赤羽環とともに、その友人、クリエイターの卵が暮らしている。
彼らは日常悩み、苦悩し、切磋琢磨している。
ゆえに、作品全体がなにか創造に対する熱に満ちている。
毎日を懸命に生きている。
それゆえに衝突と修復を繰り返す。
しかしみな平和に、幸せに暮らしている。
いいですね。このような平和な、おだやかな小説大好きです。
序盤は設定付け、そんな平和な様子、過去の思い出が続く。
そしてその中に伏線張りまくり。
たった一言のセリフにすら意味がある。
この作品には一応核となる大きな謎が2つある。
「コーキの天使ちゃん」は結局誰なのか?
「幹永舞」は誰なのか?
このなぞが気にならないほど、小さな事件、衝突などの他の要素が面白い。
そしてそこには伏線が張られている。
そして忘れたような頃に、その伏線が明かされる。
もう飽きさせない。
そして、
「派手な事件を起こして、死んでしまわなけば、声を届けてはもらえませんか。生きているだけでは、ニュースになりませんか。」
コーキの天使ちゃんによる手紙。感動的でした。
小説などで、創り手側のことをここまで書いている作品は珍しいのではないかと思う。
どのキャラも創造にかける想いは同じでも、それに対するスタンスは違う。
こんなことを考えて創っているか、とそれを垣間見ることができるのも面白い。
中でも、自分の経験をどこまで使うか生かすかの議論はなかなか興味深い。
そしてその分、著者の考え方、価値観が生に出ている作品ではないかと思います。
やや斜に構えた文で、合わない人もいるかもしれませんが、この作品は比較的その癖が薄いと思います。
このような平和な、おだやかな小説大好きです。
スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス)より
4061825062
No.21
(5pt)

サスペンスのない(ちょっとだけ?)おだやかなミステリー

これまでのところ、辻村さんの小説は2タイプに分類できますが、これは「凍りのくじら」系。謎が提示されて、その謎が結末で明かされるというタイプの正統派ミステリーに対し、こちらは謎だと思ってなかったことのなかに謎が隠されていて、伏線として語られる部分的な事実がラストで新たな光をあてられて、一つに結実するというタイプのミステリー。
特にこの作品は全体的な雰囲気がとてものんびりしていて、おだやかな気持ちで楽しめます。
ラストはいつもどおり、あひる=うさぎ絵のように、語られてきたエピソードが違った文脈におかれその意味を180度変えます。

斎藤孝が自身の教育論を「あこがれへのあこがれ」として語っていますが、この小説はその精神の最良の部分をそのまま物語にしたような内容です。
そしてまた例によって、小説を書くことの意味を小説の中で考えるというメタ小説的な営みが続けられています。
スロウハイツの神様(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)より
4062765578
No.20
(5pt)

サスペンスのない(ちょっとだけ?)おだやかなミステリー

これまでのところ、辻村さんの小説は2タイプに分類できますが、これは「凍りのくじら」系。謎が提示されて、その謎が結末で明かされるというタイプの正統派ミステリーに対し、こちらは謎だと思ってなかったことのなかに謎が隠されていて、伏線として語られる部分的な事実がラストで新たな光をあてられて、一つに結実するというタイプのミステリー。
特にこの作品は全体的な雰囲気がとてものんびりしていて、おだやかな気持ちで楽しめます。
ラストはいつもどおり、あひる=うさぎ絵のように、語られてきたエピソードが違った文脈におかれその意味を180度変えます。
斎藤孝が自身の教育論を「あこがれへのあこがれ」として語っていますが、この小説はその精神の最良の部分をそのまま物語にしたような内容です。
そしてまた例によって、小説を書くことの意味を小説の中で考えるというメタ小説的な営みが続けられています。
スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)より
4061825127
No.19
(5pt)

あらゆる物語のテーマは結局愛だよね

通勤時間にのみ本を読み、帰宅後は、ほとんど本を手に取らなかった最近の生活の中で、
この「スロウハイツ」は帰宅後も手放せず、結局、睡眠時間を削って読み終えた。
辻村作品は登場人物たちに愛着を持たせてくれる。
私に、彼女たちとできるだけ長く一緒に過ごしたい、彼女たちの幸せを見届けたい、
そんなふうに思わせてくれる。

読み終えた後、あまりの幸福感に泣けてしょうがなかった。
徹底的なハッピーエンド。できすぎの感じがしないでもない結末。
でも、そこから伝わってくる「幸せ」があまりにも温かくて、
短い間に大好きな存在になった彼女たちの幸せが嬉しくて、本当に泣けた。
空想上の産物にすぎない彼らにそこまで肩入れするのもどうなんだ、
と冷静に自分を眺めつつ、でもそこまでいとしく思わせてくれる作品と
出会えたことが嬉しくなる、そんな話だった。

上巻では1章ずつ「スロウハイツ」の住民の日常を追いかける。
彼らが何を望んでいるのか、何を目指しているのか、何が手に入らずに
もがいているのか、青春小説のような群像劇だ。
しかし、下巻に入り、上巻で散りばめられていた何気ない思い出話や
日常がすべて伏線だったことを思い知らされる。
それらが伏線だったことにすら気付かなかった数々の思い出話が
一気に回収され、あるべきところにあてはめられていく様子は実に爽快で
読み終えた後に、また最初から読み始めたくなる。

物語のテーマ、そして作者の想いは登場人物によるラスト近くの
言葉に集約されているのだと思う。
「まあ、なんていうか。あらゆる物語のテーマは結局愛だよね。」
スロウハイツの神様(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)より
406276556X
No.18
(5pt)

あらゆる物語のテーマは結局愛だよね

通勤時間にのみ本を読み、帰宅後は、ほとんど本を手に取らなかった最近の生活の中で、
この「スロウハイツ」は帰宅後も手放せず、結局、睡眠時間を削って読み終えた。
辻村作品は登場人物たちに愛着を持たせてくれる。
私に、彼女たちとできるだけ長く一緒に過ごしたい、彼女たちの幸せを見届けたい、
そんなふうに思わせてくれる。
読み終えた後、あまりの幸福感に泣けてしょうがなかった。
徹底的なハッピーエンド。できすぎの感じがしないでもない結末。
でも、そこから伝わってくる「幸せ」があまりにも温かくて、
短い間に大好きな存在になった彼女たちの幸せが嬉しくて、本当に泣けた。
空想上の産物にすぎない彼らにそこまで肩入れするのもどうなんだ、
と冷静に自分を眺めつつ、でもそこまでいとしく思わせてくれる作品と
出会えたことが嬉しくなる、そんな話だった。
上巻では1章ずつ「スロウハイツ」の住民の日常を追いかける。
彼らが何を望んでいるのか、何を目指しているのか、何が手に入らずに
もがいているのか、青春小説のような群像劇だ。
しかし、下巻に入り、上巻で散りばめられていた何気ない思い出話や
日常がすべて伏線だったことを思い知らされる。
それらが伏線だったことにすら気付かなかった数々の思い出話が
一気に回収され、あるべきところにあてはめられていく様子は実に爽快で
読み終えた後に、また最初から読み始めたくなる。
物語のテーマ、そして作者の想いは登場人物によるラスト近くの
言葉に集約されているのだと思う。
「まあ、なんていうか。あらゆる物語のテーマは結局愛だよね。」
スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス)より
4061825062
No.17
(5pt)

キャラが生きている話

下巻で個々のエピソードが一つに繋がった瞬間、心地よい爽快感がありました。
これも、そうだったのか!あれは、こういうことだったんだ!
と、上下巻を通して読み直して確かめなおしたりして、
読んでいて頬がほころぶような幸せな気持ちになりました。
それぞれ不器用な愛の形が示されていて、なにかが足りない完璧ではない所が、
よりリアルさを感じました。
他作品に出ていたキャラがリンクして登場するのも、そういった仕掛け好き派としては嬉しかったりも。
さらっと浅くしか心情を書かなかったキャラもいるので、もっとそのキャラの内面を知りたかった。
そう思わせる程に、一人一人のキャラがたっている。
いつも辻村さんの話を読む度にそこがすごいと思うし、辻村さんの作品を好きな理由でもあります。
スロウハイツの神様(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)より
4062765578
No.16
(5pt)

心を癒してくれる作品

作者の言うとおり、おとぎ話のような作品だった。スロウハイツで
繰り広げられる人間模様。そのひとつひとつのエピソードが、心地
よく胸にしみる。環が歩んできた人生とは?なぜスロウハイツに
友人たちを呼び寄せたのか?彼女の心の奥底に秘められた思いとは?
前半のたくさんの伏線が、後半で見事な華に変わってゆく。その
過程を泣きたくなる思いで読んだ。
自分らしく、自分の心に忠実に生きることは難しいと思う。でも、
少しでもそれができたなら、こんなに素敵なことはないだろう。
スロウハイツの住人たちがたまらなく愛しくなる。ラストもほのぼの
としてよかった。疲れた心を癒してくれる、そんな作品だと思う。
スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)より
4061825127
No.15
(5pt)

心を癒してくれる作品

作者の言うとおり、おとぎ話のような作品だった。スロウハイツで
繰り広げられる人間模様。そのひとつひとつのエピソードが、心地
よく胸にしみる。環が歩んできた人生とは?なぜスロウハイツに
友人たちを呼び寄せたのか?彼女の心の奥底に秘められた思いとは?
前半のたくさんの伏線が、後半で見事な華に変わってゆく。その
過程を泣きたくなる思いで読んだ。
自分らしく、自分の心に忠実に生きることは難しいと思う。でも、
少しでもそれができたなら、こんなに素敵なことはないだろう。
スロウハイツの住人たちがたまらなく愛しくなる。ラストもほのぼの
としてよかった。疲れた心を癒してくれる、そんな作品だと思う。
スロウハイツの神様(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)より
4062765578
No.14
(5pt)

初めて

失礼な話、辻村さんのことは知りませんでした。この話を読み終わったいまでも覚えているのか危ういです。でも、素敵だと思いました。元からそんなに本は読まないんですが、これは体の芯からなにかが込み上げてきました。伏線という伏線が至る所にたくさんあって、伏線だなんて思えない細かいところまでに仕組まれてます。読んでいる最中、何回も泣きそうになりました。環とすみれのことだったり、コウちゃんとのことだったり…。読んで損はないです!ただ、描写や時間の移り変わり?が少し分かりずらいところがあるので…。そこはとにかく慣れ、だと思います。
スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)より
4061825127
No.13
(4pt)

あたたかいお話でした☆

さて、前巻の伏線が見事に明かされました。 伏線とも気づかない様な小さいエピソードまできちんと繋がっているのには感心しました。 出来すぎ感も否めなかったけど、最後は想像していなかった素敵なエピソードも披露され、温かい気持ちになりました。 欲を言うと、もうちょっと特定個人を深く書いて欲しかった。 けど、5人もの人物を同時進行ともなるとそうも行かないんですよね。 なにはともかく愛があるお話で、不器用な愛の形がとても愛しく思いました。
スロウハイツの神様(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)より
4062765578
No.12
(4pt)

あたたかいお話でした☆

さて、前巻の伏線が見事に明かされました。伏線とも気づかない様な小さいエピソードまできちんと繋がっているのには感心しました。
出来すぎ感も否めなかったけど、最後は想像していなかった素敵なエピソードも披露され、温かい気持ちになりました。
欲を言うと、もうちょっと特定個人を深く書いて欲しかった。けど、5人もの人物を同時進行ともなるとそうも行かないんですよね。
なにはともかく愛があるお話で、不器用な愛の形がとても愛しく思いました。
スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)より
4061825127
No.11
(5pt)

初めて

失礼な話、辻村さんのことは知りませんでした。 この話を読み終わったいまでも覚えているのか危ういです。 でも、素敵だと思いました。 元からそんなに本は読まないんですが、これは体の芯からなにかが込み上げてきました。 伏線という伏線が至る所にたくさんあって、伏線だなんて思えない細かいところまでに仕組まれてます。 読んでいる最中、何回も泣きそうになりました。 環とすみれのことだったり、コウちゃんとのことだったり…。 読んで損はないです! ただ、描写や時間の移り変わり?が少し分かりずらいところがあるので…。 そこはとにかく慣れ、だと思います。
スロウハイツの神様(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)より
4062765578
No.10
(4pt)

仕掛けは大げさだけど……

 辻村深月さんの書く登場人物は不思議です。読んでいてイライラさせられて、「私に近づかないで」のオーラが出ていて、周りの人を傷つけて……読み始めるとそんな気持ちになる登場人物なのに、読み終える頃にはなぜか好きになっています。
 「スロウハイツの神様」は辻村深月版トキワ荘。自らが生み出した小説を模倣した大量殺人によって筆を折った作家チヨダ・コーキを中心に、若手脚本家の赤羽環がオーナーのアパートに住む芸術家の卵たちの生活が描かれています。上巻は淡々と個々の登場人物の背景や思いが丁寧に描かれて、下巻では最初に提示された「チヨダ・コーキを誰が救ったのか?」という謎を一気に収束させていきます。
 ラストは正直なところ仕掛けが大きすぎて「やりすぎ」とは思うんですが、それでもまぁ色々と伏線は張ってありましたし、「ま、いいか」とつい許してしまいます。
 才能を持つ者、才能を信じる者、才能におぼれる者、才能を見つけたい者、それぞれが何かを掴むことができそうな話で上手下手、おもしろいそうでもないというよりも、ウチはこの作品がとにかく好きですね。
スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)より
4061825127
No.9
(5pt)

恐るべし才能

 まあ新作ということですが、何か芸術家が芸術家について書くとろくなことにならないのでは?と思っていたのですが、これはすごくミステリーの部分が上手く、「人が書けている」、つまりは人物設定が上手く感じてしまいました。
 あの「久しぶりです」のところは伏線?かもとはちらっと思っていましたが不覚にも泣けてきました。創作に対する辻村さんの愛とかが滅茶苦茶そこらじゅうに溢れています。
 辻村さんは綾辻行人さんの著作に救われたとの発言がありましたが、そこからこう来るとは。
 本に救われるっていうのをファンタジー以外でここまで形にできる本作は自分の中ではある種の金字塔です。
スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)より
4061825127