永遠の0

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評判

永遠の0の評価:

3.96/5点 レビュー 2,077件。 S ランク

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平均点3.96pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4,096件 3,841〜3,860 193/205ページ
No.256
(5pt)

反論します

この本を読んで、ほかの方のレビューを読ませてもらった。
主には星の少ない方だったが、あまりの批評にちょっと反論めいたことを書きたくなった。
いわく「これを読んでいいという人は本をあまり読んでいない人だ」
この本は過去に出版された戦記の再構成だという。そのとおりである。だから、何だというのだろうか。その戦記を読めばいいとでも言うのだろうか。戦記は戦記であって小説ではない。時に戦記はこの作者が訴えたいテーマとは別のテーマを持っている。この批評は、自分が何者かである、という前提に立った具にも着かぬ批評だ。
いわく「主人公とも言うべき人間とその姉のストーリーが陳腐だ」という。そのとおりである。だからこの小説のテーマがぼけるといいたいのだろうか。なにをこの本から読もうとしたのだろうか。
この本のテーマは、戦後60年以上がたって、時に愛国心が叫ばれるとき、先の戦争でなくなった人を敬いこそすれ、その死を徒に美化する論説にあったとき、今一度深く一人ひとりが考えなければならない、ということではなかっただろうか。靖国に参って記念館を見るのもいい。知覧を訪れ、遺書に涙するのもいい。しかし、皆が皆、天皇陛下万歳などと信じて死んでいったのでないということ、国という得体の知れないものに殉じていったのではないということ、それよりも、自分の家族やもっと漠然とした愛している人のために、自分に残された少ない道を選択して言ったのだということを、繰り返し訴えているということに思いを致してほしい。
いくつかの本のサマリーといった点もあるのだが、きっとこのテーマを繰り返し訴えるエンターテーメント性に、もしそのテーマに考えがいたったならば、帰着することを願う。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.255
(3pt)

ゼロ戦の誕生から終焉まで

この本を読む前に他の方のレビューを読んだが、ゼロ戦の誕生から終焉までの戦いをうまく描いている、というより回想録形式で中国戦線から沖縄特攻までの流れだが、真珠湾、ミッドウェー、ラバウル、レイテ、沖縄とゼロ戦の活躍については数限りなく色々な作家が色々な角度から描いているので、この辺の流れは新しい物ではない。全編の約8割は回想録形式の流れである。私の父親はゼロ戦のパイロットであった。ゼロ戦二一、二二〜五二、紫電改を愛機としてお国のために戦った。予科練時代の話、空中戦の話、化け物かと思ったF6Fの話は父親がしてくれた。ただし、特攻の話は一切口を噤んだ。同期の艦爆、艦攻のパイロット、偵察員、通信員は沖縄、硫黄島等に出撃したからである。
話はそれたが、この本が何故1位なのかよくわからない。
確かに主人公のパイロットとしての生涯は卑怯者、臆病者と罵られているが、何故最後に特攻に行かなくてはならないのか、、、、しかも土壇場で機種を部下と変えてまで出撃する必要はあったのか???私はこの本を読んだ後、父親にもぜひとも読んでもらい、感想を聞きたかった。が、他界して早8年。真実を知る機会に巡り合えなかった。ただ、生前父親が言っていた言葉、「特攻はお涙頂戴の茶番劇ではない、誰も好んで爆弾積んで空母目がけて体当たりでお国のために御奉公と願う奴はいない」という言葉がが頭をよぎった。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.254
(5pt)

ゼロ戦の物語

「パールハーバー」という映画が何年か前にヒットしました。あの映画でゼロ戦が真珠湾に向かって飛んで
いくシーンを覚えておられる方も多いと思います。あの時のゼロ戦は実にカッコよかった。
たくさんの人が感動したと書かれているこの小説の主役はゼロ戦です。
粋がよく、最高のパフォーマンスで他を圧倒するゼロ戦が次々に出てくる新しい後進に抜かれて老いていき、
そして・・・。
確かにこの作品は”命””戦史””愛”といった視点で読むのもいいし、ミステリーとしてもよくできてい
ます。何人かの方も書かれていますが、読後、しばらく残ります。
「いい本だったなぁ」と後々思える秀作です。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.253
(5pt)

号泣

戦争について、深く深く考えるようになりました。読んでよかったです。
最後は号泣でした。電車で読まなくてよかったです。。。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.252
(1pt)

入り込めませんでした

現代に生きる世代側として登場する人物の描写が素人作文のように浅い。
戦争世代側として登場する老人たちの描写も、
いかにも軍国者タイプ老人が現代の「平和で弛んだ若者」を口撃する幼稚な構図、
回想途中で涙ぐんでごめんなさいと言わせる昭和昼メロのような演出、小説の文章として読むに耐えなかった。
登場人物の一人である単純で低い知性の新聞記者の「人物設定」に驚いたが、描きたかった構図があるにしても、
こんな人物を創ろうとした発想は、作者自身の知的感度の鈍さを示しているようにも思えた。
TVの戦争特集番組で、太平洋戦争時の兵士と現代テロリストを比較する番組をトンデモ企画しそうな、作者の
そういったセンスの鈍さが終始付きまとった読後感だった。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.251
(3pt)

面白いんですけど・・・重みが

私の職場ではこの夏5人がこの本を読みました。
評価をわけたところ、★4が2人、★3が3人。で平均して3、4
その理由は戦争小説としてはタッチが軽くて時代の違和感をおいかけてしまうのと
あとは主人公の調査に入る過程が唐突だったと気がします。
でもこれだけ売れたのですが、百田さんにはたくさんの戦争もののオファーが来ているんじゃないでしょうか。
私なんかよりもう十歳、下の世代は読みやすいと思っているかもしれませんし、
どんどん挑戦していってください。ボックスよりこっちのほうが私はのめりこめました
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.250
(3pt)

面白いんですけど・・・重みが

私の職場ではこの夏5人がこの本を読みました。
評価をわけたところ、★4が2人、★3が3人。で平均して3、4
その理由は戦争小説としてはタッチが軽くて時代の違和感をおいかけてしまうのと
あとは主人公の調査に入る過程が唐突だったと気がします。
でもこれだけ売れたのですが、百田さんにはたくさんの戦争もののオファーが来ているんじゃないでしょうか。
私なんかよりもう十歳、下の世代は読みやすいと思っているかもしれませんし、
どんどん挑戦していってください。ボックスよりこっちのほうが私はのめりこめました
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.249
(3pt)

泣けるが、全体的なレベルは「?」

それなりに面白く、泣ける作品ではある。その意味で☆3つ。
ただ、構成等において、浅田次郎の「壬生義士伝」に似すぎている。
多数の人物の語り口調なのはいいとして、主人公の死が序盤で明らかにされ、それを生き残りの話で追っていく点、
歴史を順に語っていく点、さらには主人公を含む登場人物の性格等まで似ているというのは???
まあ偶然と信じたいけども。
また、結局なぜ特攻に行くことになったのかがはっきりと解明されていない点も気にかかる。
一番の謎だったはずだが……。
あと高山(新聞記者)がいくらなんでもレベル低すぎる点はどうかと。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.248
(5pt)

この10年間でいちばん泣いた本

本屋で平積みされていたので、なんとなく手にとり、買ってしまった本です。その日の夕方から読み始め、あくる日(休日でした)のおひるまでに、3回読んで、何度も泣きました。
わたしは、読書が趣味ですが、他の人が鳴くような本でも、めったに泣きません。この10年間に読んだ本のなかで、もっともうつくしいすがすがしい読後感をもちました。
この本に出会えて、幸せです。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.247
(3pt)

泣けるが、全体的なレベルは「?」

それなりに面白く、泣ける作品ではある。その意味で☆3つ。
ただ、構成等において、浅田次郎の「壬生義士伝」に似すぎている。
多数の人物の語り口調なのはいいとして、主人公の死が序盤で明らかにされ、それを生き残りの話で追っていく点、
歴史を順に語っていく点、さらには主人公を含む登場人物の性格等まで似ているというのは???
まあ偶然と信じたいけども。
また、結局なぜ特攻に行くことになったのかがはっきりと解明されていない点も気にかかる。
一番の謎だったはずだが……。
あと高山(新聞記者)がいくらなんでもレベル低すぎる点はどうかと。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.246
(5pt)

この10年間でいちばん泣いた本

本屋で平積みされていたので、なんとなく手にとり、買ってしまった本です。その日の夕方から読み始め、あくる日(休日でした)のおひるまでに、3回読んで、何度も泣きました。
わたしは、読書が趣味ですが、他の人が鳴くような本でも、めったに泣きません。この10年間に読んだ本のなかで、もっともうつくしいすがすがしい読後感をもちました。
この本に出会えて、幸せです。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.245
(5pt)

団塊ジュニア世代以降は読むべき

フィクションとノンフィクションを交えながらぐいぐい引っ張っていくストーリー。
戦争を知らない世代は読んでおくべきだと思う。
第二次大戦で日本兵が何人亡くなったのか、
そういう史実さえ知らない自分がいた。
読みやすかった。そして号泣した。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.244
(5pt)

団塊ジュニア世代以降は読むべき

フィクションとノンフィクションを交えながらぐいぐい引っ張っていくストーリー。
戦争を知らない世代は読んでおくべきだと思う。
第二次大戦で日本兵が何人亡くなったのか、
そういう史実さえ知らない自分がいた。
読みやすかった。そして号泣した。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.243
(3pt)

「小説」としてのレベルはちょっと

面白かったと思います。
すらすら読めて最後は泣いてしまいました。
ただ、小説というよりも調べた資料をまとめた感が否めません。
語り手達の話は宮部のことではなく戦争の細部や戦術を説明することに重きを置いている印象です。
すらすら読めたのもそういった戦闘機の話が面白かったからで肝心の「なぜ宮部は死んだか」は曖昧なままでした。
というか宮部が「完璧」に描かれすぎてちょっとリアリティが無く、彼の心情が浮かんでこなかったです。
他の方も書いておられますが孫たちの描写のチープさ、語り手以外の心理描写の甘さなどをみると「小説」としては
あまりレベルの高いものとは思えませんでした。
戦争小説の入門としては素晴らしいんじゃないでしょうか。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.242
(5pt)

久しぶりに号泣しました。

本を読みながら泣いたのは、本当に久しぶりでした。終盤になって涙が止まらなくなってしまいました。
戦争体験者の高齢化とともに、先の戦争の記憶が風化してしまいがちな昨今ですが、とても貴重な作品に出会えたと思っています。
思想的な議論はよく耳にしますが、左翼と呼ばれる人の意見も民族派の意見もどこか違和感を感じていました。やはり、後世の人間が想像で物語る時には、そこには虚構が紛れ込むからでしょう。
誰よりも妻子のために生きて帰ることを望んでいた男が、意を決して特攻したのはなぜだったのか?その本当のところは今も私には分かりません。いや、本当のところなどというものは存在しないのかもしれません。ただ、ただ、大勢の人が戦地で内地で亡くなった先の大戦に悲しみを感じるのみです。
今も我が国は、右往左往を繰り返し同じような過ちを続けています。でも、私はこの作品を読んで思うことは、空気に支配されない人間になりたいと思ったということです。反中・親中・自虐などなど、いろんな風潮的な思想がありますが、これからの日本がどういう状況におかれようとも、周囲の意見や雰囲気に惑わされない人間になりたいと願うのみです。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.241
(3pt)

「小説」としてのレベルはちょっと

面白かったと思います。
すらすら読めて最後は泣いてしまいました。
ただ、小説というよりも調べた資料をまとめた感が否めません。
語り手達の話は宮部のことではなく戦争の細部や戦術を説明することに重きを置いている印象です。
すらすら読めたのもそういった戦闘機の話が面白かったからで肝心の「なぜ宮部は死んだか」は曖昧なままでした。
というか宮部が「完璧」に描かれすぎてちょっとリアリティが無く、彼の心情が浮かんでこなかったです。
他の方も書いておられますが孫たちの描写のチープさ、語り手以外の心理描写の甘さなどをみると「小説」としては
あまりレベルの高いものとは思えませんでした。
戦争小説の入門としては素晴らしいんじゃないでしょうか。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.240
(5pt)

久しぶりに号泣しました。

本を読みながら泣いたのは、本当に久しぶりでした。終盤になって涙が止まらなくなってしまいました。
戦争体験者の高齢化とともに、先の戦争の記憶が風化してしまいがちな昨今ですが、とても貴重な作品に出会えたと思っています。
思想的な議論はよく耳にしますが、左翼と呼ばれる人の意見も民族派の意見もどこか違和感を感じていました。やはり、後世の人間が想像で物語る時には、そこには虚構が紛れ込むからでしょう。
誰よりも妻子のために生きて帰ることを望んでいた男が、意を決して特攻したのはなぜだったのか?その本当のところは今も私には分かりません。いや、本当のところなどというものは存在しないのかもしれません。ただ、ただ、大勢の人が戦地で内地で亡くなった先の大戦に悲しみを感じるのみです。
今も我が国は、右往左往を繰り返し同じような過ちを続けています。でも、私はこの作品を読んで思うことは、空気に支配されない人間になりたいと思ったということです。反中・親中・自虐などなど、いろんな風潮的な思想がありますが、これからの日本がどういう状況におかれようとも、周囲の意見や雰囲気に惑わされない人間になりたいと願うのみです。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.239
(5pt)

素直に感動させられた一冊です。

単行本として上梓されたのは06年。文庫化されたのを機に今回初めて手にとってみたが、確かに評判通りの巻を措く能わずの一冊だった。捻ったラストを含めて構成の見事さを素晴らしいと感じた。その上で私は「戦争」「特攻」というキーワードをはずして“非業の死を遂げた祖父の謎を探っていく物語”と単純化すると判り易いのだが、この本は家族愛、夫婦愛を中心とする“慈しむような愛”を描いているのだと思った。主人公宮部久蔵の葛藤は国家への愛とパーソナルな愛の、本来できない整合にあるという訳だ。こうした苦悩を、決断を強いる“戦争”を悪として描いているのだから自ずと反戦小説と云っていい『永遠の0』だが、ただそうしたカテゴリーを排し、それぞれの愛のエピソードを楽しめばいいと思うね。私は元海軍整備兵曹長、永井清孝のモノローグ(第六章ヌード写真における妻が繕い物をするシーンです)に最も心打たれました。といって瑕疵がない訳ではなく、それは多くの方が指摘している新聞記者高山の言動だ。おそらく高山が属するジャーナリズムの責任と罪に言及し、かつ彼に代表される戦後教育の過ちを指摘する都合上展開したのだろうが、あまりにも稚拙で興醒めすること甚だしい。とはいえ不自然さを感じたのはこの箇所くらいで、読書の楽しみを存分に味わった一冊でした。どなたかも云っていましたが、映画化するとしたらキャストはどうなるでしょうか。これしかないというのは影浦老人役の安藤昇だけで、他が難しいね。私が考えたのは以下の通りですが皆さんは如何ですか。佐伯健太郎(小栗旬)、佐伯慶子(黒谷友香)、宮部久蔵(坂口憲二)、大石松乃<青年期>(仲間由紀恵)、大石賢一郎<青年期>(瑛太)、大石賢一郎(宇津井健)、藤木(大森南朋)、高山(及川光博)、井崎源次郎(田中邦衛)、永井清孝(蟹江敬三)、景浦老人(安藤昇)。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.238
(5pt)

素直に感動させられた一冊です。

単行本として上梓されたのは06年。文庫化されたのを機に今回初めて手にとってみたが、確かに評判通りの巻を措く能わずの一冊だった。捻ったラストを含めて構成の見事さを素晴らしいと感じた。その上で私は「戦争」「特攻」というキーワードをはずして“非業の死を遂げた祖父の謎を探っていく物語”と単純化すると判り易いのだが、この本は家族愛、夫婦愛を中心とする“慈しむような愛”を描いているのだと思った。主人公宮部久蔵の葛藤は国家への愛とパーソナルな愛の、本来できない整合にあるという訳だ。こうした苦悩を、決断を強いる“戦争”を悪として描いているのだから自ずと反戦小説と云っていい『永遠の0』だが、ただそうしたカテゴリーを排し、それぞれの愛のエピソードを楽しめばいいと思うね。私は元海軍整備兵曹長、永井清孝のモノローグ(第六章ヌード写真における妻が繕い物をするシーンです)に最も心打たれました。といって瑕疵がない訳ではなく、それは多くの方が指摘している新聞記者高山の言動だ。おそらく高山が属するジャーナリズムの責任と罪に言及し、かつ彼に代表される戦後教育の過ちを指摘する都合上展開したのだろうが、あまりにも稚拙で興醒めすること甚だしい。とはいえ不自然さを感じたのはこの箇所くらいで、読書の楽しみを存分に味わった一冊でした。どなたかも云っていましたが、映画化するとしたらキャストはどうなるでしょうか。これしかないというのは影浦老人役の安藤昇だけで、他が難しいね。私が考えたのは以下の通りですが皆さんは如何ですか。佐伯健太郎(小栗旬)、佐伯慶子(黒谷友香)、宮部久蔵(坂口憲二)、大石松乃<青年期>(仲間由紀恵)、大石賢一郎<青年期>(瑛太)、大石賢一郎(宇津井健)、藤木(大森南朋)、高山(及川光博)、井崎源次郎(田中邦衛)、永井清孝(蟹江敬三)、景浦老人(安藤昇)。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.237
(4pt)

一人のゼロファイターパイロットを通しての太平洋戦争史

 特攻への参加を頑なに拒否していた一人のゼロファイターエースが最後に神風特別攻撃隊に参加、戦死するまでの過程を彼に関わった人々の証言をつなげていく手法で丁寧に描いている。その中で、彼がどうして生き抜こうとしたのか、そして一転して特攻を選んだのか少しずつ明らかになっていく。
 彼の心の動きを理解するためには当時の状況(=戦況)を知っておかなければならないが、物語と平行して真珠湾攻撃から終戦間際までの航空戦の概要も大変分かり易く描かれているので、戦争や特攻に一方的なイデオロギー的フィルターをかけてしか観ることができない(作品中の新聞記者のような)ごく狭い視野の人以外は、特攻に散っていった若者たちの心情を察していくことが出来るのではないだろうか。「聞け、わだつみの声」を読んでも分るように、特攻機に乗っていった若者の多くは「御国のために死んで来い」、「はい分かりました。喜んで行きます」という狂信的で単純な考えしか持っていない操り人形ではなく、非常に優れた知性と豊かな感性を持った前途有為の人々であった。非戦闘員も容赦なく銃火にさらされる未曾有の国難の渦中で「自分の死」が現状を救う何らかの意味を持つと信じて、或いは無理にでも信じようとして出撃していったのだろう。
 「特攻なんて犬死だ」、確かに客観的に見て当時の神風攻撃は鉄壁の防備を敷く米艦隊に対して余りに無謀であった。戦争指導者たちが、自分たちの無能無策をこのような非道な作戦を美辞麗句で飾って覆い隠したのは間違いない。「なぜ拒否しなかったのか」、自分と同じ或いは自分よりも年下の若者たちが次々と戦死していく、そして愛する者たちが無慈悲な攻撃にさらされて、無抵抗のままに殺されるかもしれないという絶望的状況、そのなかでなお自分は何もしないでいることが果たして出来るのか?
 私は、特攻を賛美するつもりは毛頭ない。ただ、作品中にも指摘されているが、太平洋戦争の大事な局面で、下手な作戦指揮をやって甚大な損害をもたらした上に、おめおめと生き残って戦後に回想録などを書いている馬鹿共には本当に怒りを覚える。
 最後、主人公は魂魄となって愛する妻の元に返ってくる。出来すぎといえばあまりに出来すぎのラストだが、こうでもしないと読んでいるこちらも救われないとも言える。ただ、実に多くの人々がそれぞれに沢山の思いを残して死んでいかなければならなかったというあの戦争の悲惨さを考える時、ここはむしろ書かなかったほうが良かったかなと思う。予定調和的に話を完結してしまうと「最後にみんな救われました」というハッピーエンドになってしまいかねない。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268