永遠の0

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

永遠の0の評価:

3.96/5点 レビュー 2,077件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.96pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4,096件 3,701〜3,720 186/205ページ
No.396
(5pt)

心に残る感動の名作

久しぶりに人に薦めたい小説を読んだ。
今まで読んだ小説の中でもトップ10に入るだろうし、
読み終えてすぐにまた最初からページをめくったのも初めて。
それくらい面白く、そしてタメになる小説だった。

内容は、現代の若者が、太平洋戦争中に死んだ祖父のことを
調べるところから始まる。
優秀な零戦乗りでありながら、当時の軍人としてはあるまじく
「妻と娘のために生きて帰りたい」と言い続けた男が、なぜ
特攻で死んだのか。

調査の中で祖父の戦友の口から語られる内容は、学校の授業で習う
無機質な記録からは決して得られない、生々しい戦争の記憶。

開戦当初は破竹の勢いだった日本軍はなぜ勢いを失っていったか、
なぜ零戦は最強と謳われ、しかしその地位を守れなかったのか、
前線の日本軍の兵士の心境はどのようなものだったのか。

特定の作戦や人物に対する評価は少々断定的過ぎるかなと思う点はあるものの、
当時の日本人が必死に国を守ろうとし、死んでいった姿を知り、
感涙するとともに、もっとこの戦争を知らなければいけないなという
気持ちになった。

本当に、お薦めです。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.395
(5pt)

心に残る感動の名作

久しぶりに人に薦めたい小説を読んだ。
今まで読んだ小説の中でもトップ10に入るだろうし、
読み終えてすぐにまた最初からページをめくったのも初めて。
それくらい面白く、そしてタメになる小説だった。

内容は、現代の若者が、太平洋戦争中に死んだ祖父のことを
調べるところから始まる。
優秀な零戦乗りでありながら、当時の軍人としてはあるまじく
「妻と娘のために生きて帰りたい」と言い続けた男が、なぜ
特攻で死んだのか。

調査の中で祖父の戦友の口から語られる内容は、学校の授業で習う
無機質な記録からは決して得られない、生々しい戦争の記憶。

開戦当初は破竹の勢いだった日本軍はなぜ勢いを失っていったか、
なぜ零戦は最強と謳われ、しかしその地位を守れなかったのか、
前線の日本軍の兵士の心境はどのようなものだったのか。

特定の作戦や人物に対する評価は少々断定的過ぎるかなと思う点はあるものの、
当時の日本人が必死に国を守ろうとし、死んでいった姿を知り、
感涙するとともに、もっとこの戦争を知らなければいけないなという
気持ちになった。

本当に、お薦めです。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.394
(5pt)

祖父に会いたい

私の祖父も海軍の士官でした。家には勲章や軍刀がありました。当時子供だった私はそれらの品が何となく誇らしく、よく戦争の話をせがんで聞かせてもらいました。しかし、勇ましい武勇伝は聞かせて貰えませんでした。

子供だった私には不満でした。

しかし今思えば私は戦争の本質「人を殺す」と言うことをまるで理解しないまま武勇伝をせがむまるで空気を読まない人間だったから話して貰えなかったのでしょうね。

この本を読んで今一度祖父に会いたいです。

もう叶わぬ願いですが。

戦争を知らない世代ですが、このような時代を経て現代の我々が存在している事を決して忘れてはいけないと改めて思いました。

また読み直します。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.393
(5pt)

祖父に会いたい

私の祖父も海軍の士官でした。家には勲章や軍刀がありました。当時子供だった私はそれらの品が何となく誇らしく、よく戦争の話をせがんで聞かせてもらいました。しかし、勇ましい武勇伝は聞かせて貰えませんでした。

子供だった私には不満でした。

しかし今思えば私は戦争の本質「人を殺す」と言うことをまるで理解しないまま武勇伝をせがむまるで空気を読まない人間だったから話して貰えなかったのでしょうね。

この本を読んで今一度祖父に会いたいです。

もう叶わぬ願いですが。

戦争を知らない世代ですが、このような時代を経て現代の我々が存在している事を決して忘れてはいけないと改めて思いました。

また読み直します。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.392
(5pt)

是非読んでください。

戦争のことは、テレビドラマや映画で見た知識程度しかなかったので、この小説の中で語られている戦争体験談はとてもショックなものでした。
体験談はどれもリアリティがあり、作者が戦争についてかなり勉強したことがわかります。

特攻隊のことも可哀相だと思っていましたが、この小説を読むとそんな自分の気持ちが恥ずかしいというか愚かというか…
特攻隊は現代では美談にされがちですから。

戦争について、今まで何ひとつ理解していなかったんだと日本の教育に改めて疑問を持ちました。


戦争を経験していない人が戦争をどうこう言うのはおかしい。


戦争のことを何も知らない人に是非オススメです。



永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.391
(5pt)

是非読んでください。

戦争のことは、テレビドラマや映画で見た知識程度しかなかったので、この小説の中で語られている戦争体験談はとてもショックなものでした。
体験談はどれもリアリティがあり、作者が戦争についてかなり勉強したことがわかります。

特攻隊のことも可哀相だと思っていましたが、この小説を読むとそんな自分の気持ちが恥ずかしいというか愚かというか…
特攻隊は現代では美談にされがちですから。

戦争について、今まで何ひとつ理解していなかったんだと日本の教育に改めて疑問を持ちました。


戦争を経験していない人が戦争をどうこう言うのはおかしい。


戦争のことを何も知らない人に是非オススメです。



永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.390
(5pt)

気がつくと、声をあげて泣いていました

人生に挫折し、足踏みをしているような日々を送る若者が、姉にひきづられるように自分の祖父について調べることになる。戦時中のそれぞれの思いを胸にその重い口を開く祖父の戦友たちの言葉に、時に戸惑い、時に嫌悪すら感じながらも、短い婚姻生活を共にした1人の女性を心から愛し、彼女の元へ生きて帰ることを念じた祖父の生き様に触れていく…
 一見、相容れないかと思われる追想録が、いつしか愛に生きた一人の男の人生というタペストリーを織り上げていく。
 時代に翻弄され、若く逝った名もなき多くの人々の命の重さがつらい。生きながらえた故の人々の苦悩が、心に痛い。
 今、我々が当たり前に享受している平和を改めて思う一冊。若い人たちにこそ、ぜひ読んでもらいたい。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.389
(5pt)

気がつくと、声をあげて泣いていました

人生に挫折し、足踏みをしているような日々を送る若者が、姉にひきづられるように自分の祖父について調べることになる。戦時中のそれぞれの思いを胸にその重い口を開く祖父の戦友たちの言葉に、時に戸惑い、時に嫌悪すら感じながらも、短い婚姻生活を共にした1人の女性を心から愛し、彼女の元へ生きて帰ることを念じた祖父の生き様に触れていく…
 一見、相容れないかと思われる追想録が、いつしか愛に生きた一人の男の人生というタペストリーを織り上げていく。
 時代に翻弄され、若く逝った名もなき多くの人々の命の重さがつらい。生きながらえた故の人々の苦悩が、心に痛い。
 今、我々が当たり前に享受している平和を改めて思う一冊。若い人たちにこそ、ぜひ読んでもらいたい。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.388
(1pt)

心にシャワーを浴びた

久し振りに感動を味わった、調べ上げた資料もさることながら情景が痛いほど心を打った、じっと込み上げるこの感情を抑える事が出来ず涙が込み上げてきた。教官と生徒の結びつき、ヤクザの話も最後に又の盛り上がり、しばらくその場を離れる気にはなれなかった。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.387
(1pt)

心にシャワーを浴びた

久し振りに感動を味わった、調べ上げた資料もさることながら情景が痛いほど心を打った、じっと込み上げるこの感情を抑える事が出来ず涙が込み上げてきた。教官と生徒の結びつき、ヤクザの話も最後に又の盛り上がり、しばらくその場を離れる気にはなれなかった。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.386
(5pt)

すべての人が幸せでありますように

私の生き方がいかに甘く、自分本位であるかを思い知らされました。戦争で亡くなった方たちの冥福を祈らずにはいられません。そして今生きている方達が幸せに暮らしていることを願います。仕事で悩み、多くの本を読んできましたが、このビジネス書ではない一冊が心の支えになっています。本当にありがとうございました。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.385
(5pt)

すべての人が幸せでありますように

私の生き方がいかに甘く、自分本位であるかを思い知らされました。戦争で亡くなった方たちの冥福を祈らずにはいられません。そして今生きている方達が幸せに暮らしていることを願います。仕事で悩み、多くの本を読んできましたが、このビジネス書ではない一冊が心の支えになっています。本当にありがとうございました。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.384
(5pt)

知らない事が多すぎる

知らない事が多すぎる。興味関心がなくなったとき、それは自分の心が閉じたとき。危ない。己を見つめること。己の心の動きを観ること。60数年前に私たちの祖先は戦っていた。そして生き残った人たちが生きて、社会を作り、今日の日本がある。どんな思いで生き、どんな思いで死んでいったのか。幾人かの登場人物が口を開き、語る。誇張したり、象徴的に表現されたり。謎解きのような物語構成は単純で、人物の個性や会話表現について物足りなさもあろうが、知りえる戦地での内容には余りあるものがあるし、多くの人々の心底に語りかけるものがある。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.383
(5pt)

知らない事が多すぎる

知らない事が多すぎる。興味関心がなくなったとき、それは自分の心が閉じたとき。危ない。己を見つめること。己の心の動きを観ること。60数年前に私たちの祖先は戦っていた。そして生き残った人たちが生きて、社会を作り、今日の日本がある。どんな思いで生き、どんな思いで死んでいったのか。幾人かの登場人物が口を開き、語る。誇張したり、象徴的に表現されたり。謎解きのような物語構成は単純で、人物の個性や会話表現について物足りなさもあろうが、知りえる戦地での内容には余りあるものがあるし、多くの人々の心底に語りかけるものがある。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.382
(5pt)

読みやすくて奥深い、貴重な一冊

久しぶりに、小説を読んで心が震えました。私は小学生のときに「はだしのゲン」を読んで、その恐ろしさに、数日間眠れない夜をすごして以来、「戦争もの」は手に取ることができずにいました。しかし、この小説は私と同じ世代の人たちが多く読んでいることを知り、おそるおそる読み始めました。まず読んでみて感じたのが、本の厚さに反してとても読みやすいこと。家事と育児に追われながら2日間で読みました。現代の話と、戦争体験者の話とで構成されてます。現代のシーンでは、ごく普通の姉弟がゼロ戦パイロットで神風特攻により命を落とした祖父のことを調べながら、自分たちの人生観に影響を受けていきます。レビューを見ると、現代の話はいらないという方もいますが、私にとっては、現代の話があったからこそ暗くて重苦しい戦争の世界だけに引きずり込まれずに読みきることができました。次第に明かされる宮部の人柄にも惹かれたし、戦場にいた人々の心情を細かく描かれているところにも強く心を打たれました。今こうして、生きていられるだけでもすごいことなんだ、とこの本を読んで感じることができました。私もそうですが戦争のことをほとんど知らない方たちに読んでもらいたい、貴重な小説だと思います。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.381
(5pt)

読みやすくて奥深い、貴重な一冊

久しぶりに、小説を読んで心が震えました。私は小学生のときに「はだしのゲン」を読んで、その恐ろしさに、数日間眠れない夜をすごして以来、「戦争もの」は手に取ることができずにいました。しかし、この小説は私と同じ世代の人たちが多く読んでいることを知り、おそるおそる読み始めました。まず読んでみて感じたのが、本の厚さに反してとても読みやすいこと。家事と育児に追われながら2日間で読みました。現代の話と、戦争体験者の話とで構成されてます。現代のシーンでは、ごく普通の姉弟がゼロ戦パイロットで神風特攻により命を落とした祖父のことを調べながら、自分たちの人生観に影響を受けていきます。レビューを見ると、現代の話はいらないという方もいますが、私にとっては、現代の話があったからこそ暗くて重苦しい戦争の世界だけに引きずり込まれずに読みきることができました。次第に明かされる宮部の人柄にも惹かれたし、戦場にいた人々の心情を細かく描かれているところにも強く心を打たれました。今こうして、生きていられるだけでもすごいことなんだ、とこの本を読んで感じることができました。私もそうですが戦争のことをほとんど知らない方たちに読んでもらいたい、貴重な小説だと思います。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.380
(5pt)

20代前後にぜひ見てほしい作品

私自身は涙が止まりませんでした。一人の零戦パイロットについて、その孫達が祖父の最後を知りたいと、かつての戦友にそれぞれ思い出を伺っていきます。他の方の評価では孫の出来がイマイチとかかれてますね。そうなのかもしれません。ただ、現実の日本に住む多くの若者(私も含む)はこんなもんでしょう。むしろ、あとがきにも児玉清さんが記載されとおり、全てを他人のせいにする総クレイマー化の現日本はもっとひどいでしょう。知識の羅列と書かれてる方もいます。そうなのかもしれません。詳しい方はその知識が先に介入してしまうのであまりのめり込めないかもしれません。ただ、実際、戦争にいた人たちは言葉じゃ現わせないくらいの体験だったのでしょう。本の中には時々現実社会を肯定しない表現もあります。その通りだなと思いました。「生きる」ということがここまで大変なのか、「散っていく戦友」をみてなにを感じたのか、「自分の死」でなにを守りたかったのか、そしてその戦争の中で何ができたのか、それは日本兵もアメリカ兵も同じことでした。戦争に興味のなかった、これからの日本を背負っていく18歳〜30歳くらいの人にぜひ読んで欲しい作品です。私自身27歳。読んで良かったなと思ってます。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.379
(5pt)

20代前後にぜひ見てほしい作品

私自身は涙が止まりませんでした。一人の零戦パイロットについて、その孫達が祖父の最後を知りたいと、かつての戦友にそれぞれ思い出を伺っていきます。他の方の評価では孫の出来がイマイチとかかれてますね。そうなのかもしれません。ただ、現実の日本に住む多くの若者(私も含む)はこんなもんでしょう。むしろ、あとがきにも児玉清さんが記載されとおり、全てを他人のせいにする総クレイマー化の現日本はもっとひどいでしょう。知識の羅列と書かれてる方もいます。そうなのかもしれません。詳しい方はその知識が先に介入してしまうのであまりのめり込めないかもしれません。ただ、実際、戦争にいた人たちは言葉じゃ現わせないくらいの体験だったのでしょう。本の中には時々現実社会を肯定しない表現もあります。その通りだなと思いました。「生きる」ということがここまで大変なのか、「散っていく戦友」をみてなにを感じたのか、「自分の死」でなにを守りたかったのか、そしてその戦争の中で何ができたのか、それは日本兵もアメリカ兵も同じことでした。戦争に興味のなかった、これからの日本を背負っていく18歳〜30歳くらいの人にぜひ読んで欲しい作品です。私自身27歳。読んで良かったなと思ってます。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.378
(3pt)

飛行の場面が素晴らしい。

とにかくページを捲る手を止められなくなる一冊でした。特に印象的だったのが飛行に関する場面。実在の撃墜王や架空の人物宮部の操る零戦の華麗な飛行は、悲惨かつ壮絶な日々のなかにあるからこそ、おそろしくも爽快でした。また、私は普段、戦争モノを敬遠しがち、なのですが、まったく「勉強させられている感」なく、純粋にストーリーに引き込まれる、ミステリ風の展開も良かったと思います。ただし、気になったのは、このテーマで、ここまで大勢の実在の人物を扱うのならば、表現にはもう少し気遣いが必要では? という点。例えば戦時中、大本営や上層部に問題があったのは事実かもしれませんが、ある人間のある時点での一つの決定(言動)だけで善悪を決めつけるような、勧善懲悪的な表現は如何なものかと、私は基本、反戦の主義ですが、それでもそう感じました。このように善悪を断定的に描いてしまうのは、作者が物語中でかなりオーバーな場面を使い責任を問うたマスコミの行った罪と、根本が同じでは? どうしてもその場面、書く必要があるのならば、せめて架空の人物と置き換えるべきだったのでは? それこそがフィクションの利便性、心配りではないか、と私は思うので。さらに、完全にフィクションとして楽しむのには、ドラマ性に既視感が。また、ミステリ(的エンターテイメント作品)として楽しむには、肝心かつ最大の謎が回収しきれていない。そうした消化不良の部分が少し残ったので、☆を減らしました。あと、これはごく個人的な感想ですが、この物語、そのものは、老若男女、誰でも楽しめる、理想的なタイプのものだ、と思います。しかし女性読者の一人として、戦時中を生きた女性たちの描写はともかく、現代を生きる30代女性、主人公の姉については、現代の男性作家が、作中の感動をうながすためにつくった架空の登場人物として、好感が持てないのが本音です。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.377
(3pt)

飛行の場面が素晴らしい。

とにかくページを捲る手を止められなくなる一冊でした。特に印象的だったのが飛行に関する場面。実在の撃墜王や架空の人物宮部の操る零戦の華麗な飛行は、悲惨かつ壮絶な日々のなかにあるからこそ、おそろしくも爽快でした。また、私は普段、戦争モノを敬遠しがち、なのですが、まったく「勉強させられている感」なく、純粋にストーリーに引き込まれる、ミステリ風の展開も良かったと思います。ただし、気になったのは、このテーマで、ここまで大勢の実在の人物を扱うのならば、表現にはもう少し気遣いが必要では? という点。例えば戦時中、大本営や上層部に問題があったのは事実かもしれませんが、ある人間のある時点での一つの決定(言動)だけで善悪を決めつけるような、勧善懲悪的な表現は如何なものかと、私は基本、反戦の主義ですが、それでもそう感じました。このように善悪を断定的に描いてしまうのは、作者が物語中でかなりオーバーな場面を使い責任を問うたマスコミの行った罪と、根本が同じでは? どうしてもその場面、書く必要があるのならば、せめて架空の人物と置き換えるべきだったのでは? それこそがフィクションの利便性、心配りではないか、と私は思うので。さらに、完全にフィクションとして楽しむのには、ドラマ性に既視感が。また、ミステリ(的エンターテイメント作品)として楽しむには、肝心かつ最大の謎が回収しきれていない。そうした消化不良の部分が少し残ったので、☆を減らしました。あと、これはごく個人的な感想ですが、この物語、そのものは、老若男女、誰でも楽しめる、理想的なタイプのものだ、と思います。しかし女性読者の一人として、戦時中を生きた女性たちの描写はともかく、現代を生きる30代女性、主人公の姉については、現代の男性作家が、作中の感動をうながすためにつくった架空の登場人物として、好感が持てないのが本音です。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X