永遠の0

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

永遠の0の評価:

3.96/5点 レビュー 2,077件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.96pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4,096件 3,981〜4,000 200/205ページ
No.116
(4pt)

戦争という現実の重みの中で、愛・信頼・矜持を謳い上げた感動的作品

久々に感動する物語を読んだ。特攻隊員として終戦直前に命を落とした義祖父の最期の姿を姉弟が追う、と言うやや月並みな題材を用いながら、愛・信頼・矜持と言ったものの尊さを謳い上げた作品。義祖父宮部は真珠湾以来の凄腕のパイロットとして知られていたが、同時に「臆病」との陰口を叩かれていた。それは、宮部が妻子(姉弟にとっては祖母と母)のために、「生きて帰る」事に執着していたからである。それでは何故終戦直前になって、宮部は特攻を志願したのか ? これが本作のテーマである。
物語の殆んどは、宮部を知る元軍人達の回想談によって構成される。前半は、私の様な世代の者にとっては冗漫な気がするが、若い読者のために敢えて丁寧に太平洋戦争という物を説明したかったのだろう。最初は単なる戦記ものかと思ったが、重厚な描写に次第に惹き込まれて行った。宮部の関係者以外は実名で登場し、書かれている戦闘等も史実に基づいている。タイトルにもなっている零戦がある意味では本作の主役とも言え、性能分析や戦法紹介が緻密になされている。グラマン社が回収した零戦を分析した話も実話で、グラマンの技術者は「これなら(搭乗員の命を軽視するなら)我々でも作れる」と語ったという。零戦は良くも悪くも日本軍の象徴だったのだ。元軍人達の口吻に海軍への批判が読み取れるものの、作者自身には思想的背景はないと思う。回想談を読み進めるうち、宮部という男の清廉さや仲間との交誼に共感を覚えるが、その中に巧みに伏線が張られているのが上手い所。そして、最後の証言者によって明かされる感動の秘話。
戦争という現実の重みの中で、愛や友情や矜持と言った理想主義的なものの素晴らしさを感じさせる作品である。「永遠の0」と言う題名は世代を乗り越えてこのような精神が続いて欲しいとの願いであり、「現代はどうか」との問い掛けでもあろう。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.115
(4pt)

宮部久蔵という人間

特攻隊といえば、ついてない時代に生まれたついてない人達という認識があったし
読み終えてその考えが変わるということはない。
読後に残るのは他の戦争物と同じようなどうしようもない遣り切れなさ。
主人公は絶対死なない、生きて帰る、と公言し他の旧式軍人の中で異彩を放つが
現代人から見れば親近感があり、だからこそ彼の最期の選択には想像を超えるもの
があり大粒の涙を流させた。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.114
(4pt)

あっという間に読了

こんなに熱くなる小説は久しぶりです。
バラバラになった記憶の断片が、最後にあんな展開になるとは!
間違いなく面白い。
この暑い夏に読むことをオススメします。
読み終わった後に見上げる青い夏空は、ずいぶんと違って見えます。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.113
(4pt)

あっという間に読了

こんなに熱くなる小説は久しぶりです。
バラバラになった記憶の断片が、最後にあんな展開になるとは!
間違いなく面白い。
この暑い夏に読むことをオススメします。
読み終わった後に見上げる青い夏空は、ずいぶんと違って見えます。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.112
(4pt)

宮部久蔵という人間

特攻隊といえば、ついてない時代に生まれたついてない人達という認識があったし
読み終えてその考えが変わるということはない。
読後に残るのは他の戦争物と同じようなどうしようもない遣り切れなさ。
主人公は絶対死なない、生きて帰る、と公言し他の旧式軍人の中で異彩を放つが
現代人から見れば親近感があり、だからこそ彼の最期の選択には想像を超えるもの
があり大粒の涙を流させた。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.111
(4pt)

ナカナカでした

あのですね いい本だと思いました
そこら辺の資料読むより これから戦争を知ろうとする人にはいい本だと思います。
実際 私、何も知らずにこの本を頂いて読み始めたのですが、
フィクションと気付いたのが中盤に差し掛かった頃で... お恥ずかしい
実在の撃墜王、西沢飛曹長が架空のおじいさん 宮部さん の事を “見習わなくてはな” なんて言うし
その他、坂井三郎とか その他の著名な撃墜王達が出てくるんですから
結構戦記物が好きで 日本の著名なパイロットの事は知っているつもりでしたが
“宮部”なんて言う こんな凄いパイロット 居たんだ なんて思ってしまいました。
その辺の過去のお話は ◎ でしたが、
姉と弟の辺の描写や男と女の関係が少々白々しく、その辺から ?? これは本当に実話か?
と思ってしまいました。
過去の話のリアリティーと現在の話のリアリティーの無さに少々ギャップを感じてしまったんですよね。
でも  良かったですよ この本。
フィクションですが今の自分より若い、当時の若者達の思いが上手い事書かれているあたり
涙ぐむとことか有りましたし。
読む価値はあると思いました 特に戦争を知らない今の若者達には
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.110
(4pt)

ナカナカでした

あのですね いい本だと思いました
そこら辺の資料読むより これから戦争を知ろうとする人にはいい本だと思います。
実際 私、何も知らずにこの本を頂いて読み始めたのですが、
フィクションと気付いたのが中盤に差し掛かった頃で... お恥ずかしい
実在の撃墜王、西沢飛曹長が架空のおじいさん 宮部さん の事を “見習わなくてはな” なんて言うし
その他、坂井三郎とか その他の著名な撃墜王達が出てくるんですから
結構戦記物が好きで 日本の著名なパイロットの事は知っているつもりでしたが
“宮部”なんて言う こんな凄いパイロット 居たんだ なんて思ってしまいました。
その辺の過去のお話は ◎ でしたが、
姉と弟の辺の描写や男と女の関係が少々白々しく、その辺から ?? これは本当に実話か?
と思ってしまいました。
過去の話のリアリティーと現在の話のリアリティーの無さに少々ギャップを感じてしまったんですよね。
でも  良かったですよ この本。
フィクションですが今の自分より若い、当時の若者達の思いが上手い事書かれているあたり
涙ぐむとことか有りましたし。
読む価値はあると思いました 特に戦争を知らない今の若者達には
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.109
(5pt)

感涙

この本を読み終えたのは、ちょうど旅順に203高地を訪れる前の日、大連のスタバだった。
ひとめもはばからず泣ける、とはこのことかとばかりむせび泣き。
読み始めから関連する関連DVDを借りてきてイメージを広げながら
読んでいったがそうした脳の中の映像化がしやすいストーリーなのだろう。
史実を再度確認するひとつのきっかけにもなった。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.108
(5pt)

感涙

この本を読み終えたのは、ちょうど旅順に203高地を訪れる前の日、大連のスタバだった。
ひとめもはばからず泣ける、とはこのことかとばかりむせび泣き。
読み始めから関連する関連DVDを借りてきてイメージを広げながら
読んでいったがそうした脳の中の映像化がしやすいストーリーなのだろう。
史実を再度確認するひとつのきっかけにもなった。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.107
(5pt)

いい本です。

読み終えた後、他の方にも薦めたくなる本です。寸暇を惜しんで読みたくなる小説でした。話の大筋はカバーに載っている数行の紹介文で、だいたいわかってしまっているのです。しかしそうではあっても、読んでいて爽快でした。感動し、涙しました。本の中に挟まれた小さなパンフレットに著者の言葉が載っています。小説を通して「読者に『生きる勇気』『生きる喜び』を与え」たいというのです。まさにそんな小説だと思います。よく調べて書いていますね。巻末の「主要参考文献」にはありませんでしたが、『失敗の本質』も当然読んで書いていますね。その内容がコンパクトに出てきています。もしかしたら、靖国神社(アレルギー反応をもたないでいただければ幸いです)の社務所で販売している『英霊の言の葉』(兵士たちの遺書を集めた冊子です。7年ほど前ですと第八巻まで出ていたと思います)も読んでいるのではないでしょうか。その第一巻もお薦めしたいです。例えばその中の「愛児への便り」は特攻で亡くなった25歳の若者の遺書です。この若者たちが守ろうとして死んでいった日本で、今自分がすべきことは……?著者がそんなことを考えたように思うのは勝手な推測でしょうか。この小説を読むと、目の前の小さな悩みや心配が遠のいていきます。命まではとられない、自分はまだ幸せだ、そう思えます。また主人公のように、人々を幸せにしたい、そう思いました。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.106
(5pt)

いい本です。

読み終えた後、他の方にも薦めたくなる本です。寸暇を惜しんで読みたくなる小説でした。話の大筋はカバーに載っている数行の紹介文で、だいたいわかってしまっているのです。しかしそうではあっても、読んでいて爽快でした。感動し、涙しました。本の中に挟まれた小さなパンフレットに著者の言葉が載っています。小説を通して「読者に『生きる勇気』『生きる喜び』を与え」たいというのです。まさにそんな小説だと思います。よく調べて書いていますね。巻末の「主要参考文献」にはありませんでしたが、『失敗の本質』も当然読んで書いていますね。その内容がコンパクトに出てきています。もしかしたら、靖国神社(アレルギー反応をもたないでいただければ幸いです)の社務所で販売している『英霊の言の葉』(兵士たちの遺書を集めた冊子です。7年ほど前ですと第八巻まで出ていたと思います)も読んでいるのではないでしょうか。その第一巻もお薦めしたいです。例えばその中の「愛児への便り」は特攻で亡くなった25歳の若者の遺書です。この若者たちが守ろうとして死んでいった日本で、今自分がすべきことは……?著者がそんなことを考えたように思うのは勝手な推測でしょうか。この小説を読むと、目の前の小さな悩みや心配が遠のいていきます。命まではとられない、自分はまだ幸せだ、そう思えます。また主人公のように、人々を幸せにしたい、そう思いました。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.105
(3pt)

読む価値は高い

 戦記物はわりと好きで結構読んでます。本中で紹介されるエピソードはほぼ知っているものでした。巻末の参考文献の欄を見てなるほどと。読んだことある本がたくさん並んでました。作品の構成は、戦時のエピソードを軸に、そのエピソードの周辺にいたという設定の架空の人物が思い出話を語る部分が9割で、元特攻隊員の祖父について調べる現代を生きる姉弟の物語が1割って感じですかね。作品の殆どを占める戦時の思い出話部分には特に目新しいものはなく良く知られるエピソードをしっかりなぞったという感じ。その視点、切り口にも特段新鮮に感じるものはないけど、代わりにというか昔の同僚か上司の孫を相手に彼らの祖父との思い出を語るには明らかに語りすぎでしょうと思われるところが多々あります。まあその辺は作者も分かっていながら敢えて書いているんだろうとは思いますが。残り1割ほどの作者の完全な創作部分である現代の姉弟の物語については、はっきりいって白々しいというかなんというか、正直、素人小説っぽいです。「小説」としては出来のよい本ではないかなというのが偽らざる感想です。
 ただ、この本がいいなと思うのは、ありきたりなことですが、今のこの恵まれた時代を再発見でき、頑張らなければという気持ちにさせられるところですね。さらに生意気なことを言わせて貰えれば、戦記物に興味を持っていない人や抵抗がある人って多いのではないかと思うのですが、そういう人に小説というスタイルで、戦時を生きた方々のエピソードを伝え、残酷で過酷な戦争の現実や、そういう時代を生きざるを得なかった人たちの生き様、想いを伝えることができるだろうと思われることです。言うなれば小説作品としての評価は??ですが、メッセージ性に富み、読む価値は高い(という類の)本であると思います。
 最後に不満を少々。多少ネタばれ要素ありで・・・。明らかに語りすぎと思われるところがあると前に言いましたが、語りすぎ過ぎでちょっと不問に付せないところがふたつほど。ひとつは、老人が戦時の思い出を語る中で、「その夜狂ったように妻を抱きました」というようなことを語るシーンです。会ったばかりの他人に、奥さんとの過去の密かな営み、しかも狂ったようにという恥ずかしいことまで赤裸々に語る人間がこの世にいるでしょうか?さらに言えば80才を超えた老人が。その手の調査だというなら分かりますが、昔の同僚か上司の孫に祖父の思い出話をしているわけですから、自分の妻との性交体験談は全く関係ないんです。作品を情緒的に膨らませたいという作者の気持ちは分かりますが、現実離れの許容範囲を明らかに超えていると思います。もうひとつは最後の、誰にも言わず墓まで持っていこうと思っていたという亡き妻(姉弟からすると祖母)の秘密の過去の話。その話は、娘には語れないなら孫にはもっと語れない内容です。最後にヒネリを効かせたいと思った作者の意図は分かりますがはっきりいって強引すぎてシラケました。ヒネるんだったら別にそこに至る背景を語る必要はなく、単に「やくざ風の男に転落しそうな危機を救われた。その男は「生きろ」と財布を投げ渡し名もいわず立ち去った」で十分だったんではないですかね。背景は推して知るべしで。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.104
(3pt)

読む価値は高い

 戦記物はわりと好きで結構読んでます。本中で紹介されるエピソードはほぼ知っているものでした。巻末の参考文献の欄を見てなるほどと。読んだことある本がたくさん並んでました。作品の構成は、戦時のエピソードを軸に、そのエピソードの周辺にいたという設定の架空の人物が思い出話を語る部分が9割で、元特攻隊員の祖父について調べる現代を生きる姉弟の物語が1割って感じですかね。作品の殆どを占める戦時の思い出話部分には特に目新しいものはなく良く知られるエピソードをしっかりなぞったという感じ。その視点、切り口にも特段新鮮に感じるものはないけど、代わりにというか昔の同僚か上司の孫を相手に彼らの祖父との思い出を語るには明らかに語りすぎでしょうと思われるところが多々あります。まあその辺は作者も分かっていながら敢えて書いているんだろうとは思いますが。残り1割ほどの作者の完全な創作部分である現代の姉弟の物語については、はっきりいって白々しいというかなんというか、正直、素人小説っぽいです。「小説」としては出来のよい本ではないかなというのが偽らざる感想です。
 ただ、この本がいいなと思うのは、ありきたりなことですが、今のこの恵まれた時代を再発見でき、頑張らなければという気持ちにさせられるところですね。さらに生意気なことを言わせて貰えれば、戦記物に興味を持っていない人や抵抗がある人って多いのではないかと思うのですが、そういう人に小説というスタイルで、戦時を生きた方々のエピソードを伝え、残酷で過酷な戦争の現実や、そういう時代を生きざるを得なかった人たちの生き様、想いを伝えることができるだろうと思われることです。言うなれば小説作品としての評価は??ですが、メッセージ性に富み、読む価値は高い(という類の)本であると思います。
 最後に不満を少々。多少ネタばれ要素ありで・・・。明らかに語りすぎと思われるところがあると前に言いましたが、語りすぎ過ぎでちょっと不問に付せないところがふたつほど。ひとつは、老人が戦時の思い出を語る中で、「その夜狂ったように妻を抱きました」というようなことを語るシーンです。会ったばかりの他人に、奥さんとの過去の密かな営み、しかも狂ったようにという恥ずかしいことまで赤裸々に語る人間がこの世にいるでしょうか?さらに言えば80才を超えた老人が。その手の調査だというなら分かりますが、昔の同僚か上司の孫に祖父の思い出話をしているわけですから、自分の妻との性交体験談は全く関係ないんです。作品を情緒的に膨らませたいという作者の気持ちは分かりますが、現実離れの許容範囲を明らかに超えていると思います。もうひとつは最後の、誰にも言わず墓まで持っていこうと思っていたという亡き妻(姉弟からすると祖母)の秘密の過去の話。その話は、娘には語れないなら孫にはもっと語れない内容です。最後にヒネリを効かせたいと思った作者の意図は分かりますがはっきりいって強引すぎてシラケました。ヒネるんだったら別にそこに至る背景を語る必要はなく、単に「やくざ風の男に転落しそうな危機を救われた。その男は「生きろ」と財布を投げ渡し名もいわず立ち去った」で十分だったんではないですかね。背景は推して知るべしで。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.103
(3pt)

編集者がえらい

この原稿を最後まで読んで本にする決断をした編集者が偉い。その人が偉いと思う。わたしなら最初の50ページで捨ててしまった。
なんといっても現実味に乏しいストーリー。
戦後60年たって主人公の生前の言動を鮮明に記憶する80代の高齢者が、数人もいるなんてまずありえない。可能性は1パーセントもないだろう。この小説の「孫」がどういう方法を用いたのか知らないが、最も効率がいいのは国会図書館に寄贈されてある戦友会の記録をあたること、靖国神社に協力依頼することだが、作中で「孫」がやったようにひと月やふた月でできることではない。
また「エリート」として出てくる新聞記者。おそらく朝日か毎日をさしているのだろうが、1970年代じゃあるまいし、今時こんな考え方をする奴はいない。「エリート」といわれるなら防衛や世界史、国際関係論をもっと現実的に見る。この作品のように「特攻とアルカイダは同じ」とするやつが全国紙の東京本社で企画担当記者になれるわけがない。日本の新聞社は「SAPIO」で小林よしのりがいうほどに馬鹿ものだらけではない。
それでもこの小説は面白い。なぜだろう。おそらく、文庫のあとがきに児玉清氏が書いているように「心を洗われる感動的な出来事や素晴らしい人間と出逢いたい」という私たちの願望を、見事に叶えてくれたからだろう。登場人物が善人で純粋な人ばかり。「こんなはずはないだろう」と思いつつも面白く読み進める。
これは戦記文学ではないのに、そのように論じるレビューが目立つ。物を知らなすぎる人の意見だ。日本には吉田満や大岡昇平や長谷川四郎などの多数の優れた「戦記文学」が、世界に誇れるレベルですでに存在している。一方、この作品はただの、しかしよくできた、エンターテインメントである。地平が異なる。そこをきっちり強調しないと、罪深い情報を存在させることになる。
この作品が今の読者に受け入れられると感じた編集者は、やはり褒められなければならない。著者の筆力を早々に評価したのだろうから。本当に偉い。そこでだが、私は著者に歴史物の続きを期待したい。ボクシングもいいが、やはり逢坂剛なみに緻密なものを望みたい。たしか筆者はフルトヴェングラーマニアでなかったか。その辺を題材にとった作品は私の知る限り、日本にはなかったはず。期待しています。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.102
(5pt)

後世に残すべき名作

戦争を知る人も知らない人も、
日本人であるなら読んでおくべき名作です。
生きて行くこととは何か、人を愛することとは何か
その問いかけに作者が真正面から向かい合い、
全身全霊をもって練り上げられたことがわかります。
単純な戦争批判や追悼に偏らず、一歩引いた視点から「人生」をかたるのですが
その根底には深い「人間愛」が脈々と流れています。
圧倒的なリアリティを備えた描写力は読む者を虜にします。
本作が小説デビュー作とは思えないほど構成力は高く、
作中に散りばめられたエピソードがもつれ合いながら物語は結末へと向かいます。
最後の2章は鳥肌を立てながら読みました。
小説でこれほどの感動と衝撃は久しぶりです。
恐らく数十年後には学校の教科書で紹介されることになるでしょう。
唯一残念なのは60年前の人物と比較して、現在の主人公たちの人物像があまりに薄っぺらいことかな。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.101
(3pt)

編集者がえらい

この原稿を最後まで読んで本にする決断をした編集者が偉い。その人が偉いと思う。わたしなら最初の50ページで捨ててしまった。
なんといっても現実味に乏しいストーリー。
戦後60年たって主人公の生前の言動を鮮明に記憶する80代の高齢者が、数人もいるなんてまずありえない。可能性は1パーセントもないだろう。この小説の「孫」がどういう方法を用いたのか知らないが、最も効率がいいのは国会図書館に寄贈されてある戦友会の記録をあたること、靖国神社に協力依頼することだが、作中で「孫」がやったようにひと月やふた月でできることではない。
また「エリート」として出てくる新聞記者。おそらく朝日か毎日をさしているのだろうが、1970年代じゃあるまいし、今時こんな考え方をする奴はいない。「エリート」といわれるなら防衛や世界史、国際関係論をもっと現実的に見る。この作品のように「特攻とアルカイダは同じ」とするやつが全国紙の東京本社で企画担当記者になれるわけがない。日本の新聞社は「SAPIO」で小林よしのりがいうほどに馬鹿ものだらけではない。
それでもこの小説は面白い。なぜだろう。おそらく、文庫のあとがきに児玉清氏が書いているように「心を洗われる感動的な出来事や素晴らしい人間と出逢いたい」という私たちの願望を、見事に叶えてくれたからだろう。登場人物が善人で純粋な人ばかり。「こんなはずはないだろう」と思いつつも面白く読み進める。
これは戦記文学ではないのに、そのように論じるレビューが目立つ。物を知らなすぎる人の意見だ。日本には吉田満や大岡昇平や長谷川四郎などの多数の優れた「戦記文学」が、世界に誇れるレベルですでに存在している。一方、この作品はただの、しかしよくできた、エンターテインメントである。地平が異なる。そこをきっちり強調しないと、罪深い情報を存在させることになる。
この作品が今の読者に受け入れられると感じた編集者は、やはり褒められなければならない。著者の筆力を早々に評価したのだろうから。本当に偉い。そこでだが、私は著者に歴史物の続きを期待したい。ボクシングもいいが、やはり逢坂剛なみに緻密なものを望みたい。たしか筆者はフルトヴェングラーマニアでなかったか。その辺を題材にとった作品は私の知る限り、日本にはなかったはず。期待しています。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.100
(5pt)

後世に残すべき名作

戦争を知る人も知らない人も、
日本人であるなら読んでおくべき名作です。
生きて行くこととは何か、人を愛することとは何か
その問いかけに作者が真正面から向かい合い、
全身全霊をもって練り上げられたことがわかります。
単純な戦争批判や追悼に偏らず、一歩引いた視点から「人生」をかたるのですが
その根底には深い「人間愛」が脈々と流れています。
圧倒的なリアリティを備えた描写力は読む者を虜にします。
本作が小説デビュー作とは思えないほど構成力は高く、
作中に散りばめられたエピソードがもつれ合いながら物語は結末へと向かいます。
最後の2章は鳥肌を立てながら読みました。
小説でこれほどの感動と衝撃は久しぶりです。
恐らく数十年後には学校の教科書で紹介されることになるでしょう。
唯一残念なのは60年前の人物と比較して、現在の主人公たちの人物像があまりに薄っぺらいことかな。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.99
(5pt)

魂が揺さぶられます

本日の早朝に読み終えました。最近の小説家の作品と思って、少し舐めていました。著者の百田さん、本当にすみません。私の伯父は終戦間際まで、戦艦「榛名」に乗船しておりました。御存知の方もおられると思いますが、この船は、著書にも出てくるミッドウエー海戦にも参戦しております。1度だけ伯父からミッドウエー海戦の話を聞いた事があります。2時間ぐらいかけて話てくれました。まるで昨日の事のように話す内容は、本当にすごい内容で、心深くに記憶されています。帰艦する空母が無くて(沈められて)、次々と戦闘機が着水し、そのパイロットを助ける為に、船に積んであった木材を、泣きながら海に投げ入れたそうです。その当時のパイッロットは本当に優秀らしくて、助ける事が出来なくて、本当に残念だったと漏らしていました。この本をよみながら、その話を思い出しながら読みました。その伯父は90歳を超えています。著者の百田さんは、本当に緻密な取材をされていると思いますし、もしかするとモデルになった人物がいたのではないか?とも思えます。今の日本は、当時の戦争で散って行った方々や、帰ってこられた方々の思いや、努力に支えられて、今があるかと考えると、もっとしっかりとした生きかたをしないといけないと思いました。そんな風に、過去の日本の体験から観た現在の日本。そして個人の生き様、愛する人たちへの思いとかを深く考えずにはいられない内容でした。
最後に、涙が止まらなくなるので、決して通勤電車では読まないように。他者のレビューは大袈裟ではありません。魂が揺さぶられる、素晴らしい内容でした。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268
No.98
(5pt)

魂が揺さぶられます

本日の早朝に読み終えました。最近の小説家の作品と思って、少し舐めていました。著者の百田さん、本当にすみません。私の伯父は終戦間際まで、戦艦「榛名」に乗船しておりました。御存知の方もおられると思いますが、この船は、著書にも出てくるミッドウエー海戦にも参戦しております。1度だけ伯父からミッドウエー海戦の話を聞いた事があります。2時間ぐらいかけて話てくれました。まるで昨日の事のように話す内容は、本当にすごい内容で、心深くに記憶されています。帰艦する空母が無くて(沈められて)、次々と戦闘機が着水し、そのパイロットを助ける為に、船に積んであった木材を、泣きながら海に投げ入れたそうです。その当時のパイッロットは本当に優秀らしくて、助ける事が出来なくて、本当に残念だったと漏らしていました。この本をよみながら、その話を思い出しながら読みました。その伯父は90歳を超えています。著者の百田さんは、本当に緻密な取材をされていると思いますし、もしかするとモデルになった人物がいたのではないか?とも思えます。今の日本は、当時の戦争で散って行った方々や、帰ってこられた方々の思いや、努力に支えられて、今があるかと考えると、もっとしっかりとした生きかたをしないといけないと思いました。そんな風に、過去の日本の体験から観た現在の日本。そして個人の生き様、愛する人たちへの思いとかを深く考えずにはいられない内容でした。
最後に、涙が止まらなくなるので、決して通勤電車では読まないように。他者のレビューは大袈裟ではありません。魂が揺さぶられる、素晴らしい内容でした。
永遠の0 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (講談社文庫)より
406276413X
No.97
(4pt)

壬生義士伝の太平洋戦争版

その道の達人、でも当時の時代感覚とはズれた家族を愛する気持ちの持ち主、という主人公の設定、
複数の人間が回顧する形で進む物語の展開方法。
読んでいて強く感じたのは、壬生義士伝の舞台を太平洋戦争に置き換えたリメイク版ということ。
ただ、本家と比べると、事象の掘り下げ、話の展開方法は2枚ほど落ちる。
それでも現代とは比べるべくもない当時の悲惨さを強く感じることができ、色々考えさせられるし、
読後の清涼感もなかなかのもの。
永遠の0 (ゼロ) Amazon書評・レビュー: 永遠の0 (ゼロ)より
4778310268