ザーヒル

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評判

ザーヒルの評価:

3.71/5点 レビュー 14件。 C ランク

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平均点3.71pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全23件 21〜23 2/2ページ
No.3
(4pt)

依存の意味、自由の意味

 仕事や家庭を言い訳に、本当の「自由」や「人生」を求めること、あるいはそんなことを考える事すらやめてしまった貴方や僕には、読んでみても良い本かもしれない。小説としては冗長にも思えるし、人気作家として金や名声を手に入れた作者のうわごとに聞こえなくもない。一方で、作品としてまるで取り繕っていないというか、そのぶっちゃけぶりに、真摯さと迫力を感じる。この本が伝えようとしていることは、おそらく、この作家だけじゃなくもっと普遍的な問題なのだということがわかる。
 「われわれの人生には、われわれが向上するのをやめてしまう原因となった出来事がかならずある」というフレーズが出てくるが、人って、今の生活やパートナーへの依存、ある種の契約関係にいつの間にか気づかなくなり、あるいは気づいていてもそれが当たり前と思って生きているものである。
 この本は、「こいつのせいで俺は束縛されている」と思っていた女に、「その気になればできる、できるって言うけど、全然やらないじゃないの」と焚き付けられ、しまいには、その女自らが「自由」や「人生」や「幸福」や「愛」の意味を求めて俺の前から去っていってしまう、というお話だ。依存関係が一旦リセットされた時、はじめて本当の「自由」や「愛」、相手の必要性が見えてくる、のか?
 本筋の部分ではないけれど、この本でもっとも新鮮に感じられたのは次の一文。「本当の友というのは、僕らの身にいいことが起こったときにそばにいてくれる人なんだ。(中略)偽者の友達というのは、困難なときにだけあらわれる人だ、悲しげな顔をして『力になる』というような顔をしていながら、実際には、僕らの苦しみを使って自分の惨めな人生を慰めているだけなんだ」。この逆説的とも言える考えには、なぜか「そうか、そうだよな」と、深く共感してしまった。
ザーヒル Amazon書評・レビュー: ザーヒルより
4047915114
No.2
(4pt)

ファンは必読

パウロ・コエーリョの書く小説が好きな人はぜひ。主人公は著者その人のイメージと重なります。自伝的な小説とも言われていますね。
前半は、なぜ妻が消えたのか、主人公の心理状態などを追っていくのが面白いのですが、いかんせん主人公の心のなかのその妻が、えらく現実離れをした聖女としてとらえられているな、、、と感じ始めたら、ついていけなくなる。しかし、「ザーヒル」とはもともとそういうものなのかも。恋をしたら、誤解と思い込みで相手は神格化されてしまうものだし、と思い始めると意外に凡庸な内容かも?とか思いつつ、最後まで読んでしまうくらいには面白いです。
色恋沙汰に明け暮れているのに、実はまだ本当の恋愛をしたことがないことに自分で気づいていない男におすすめしたい、と思いました。
ザーヒル Amazon書評・レビュー: ザーヒルより
4047915114
No.1
(4pt)

少し疲れるかも!

「ザーヒル」って何だ! と言う好奇心に負けてしまい読んでしまいました。
冒頭部分に説明が有り、それによるとアラビア語で、目に見える、そこにある、気付かずにすます事が出来ないという意味だそうです。さらに追加説明の様に何か、或いは誰か、ひと度接触をもってしまうと徐々に私達の思考を支配していくことになって、ついには他の何にも意識を集中出来なくさせてしまうものの事で有ると書いて有ります。
日々の生活の中で共に暮らす人が居て、そしてその人との生活が愛に満ちていて当たり前の様に幸せで、その幸せである事に聊かの疑問も持たないで淡々と時が流れていく事・・・・・それって本当に互いに幸せなの?
或る日突然、愛する人が自分の元から姿を消したら、どうしますか!
日々の生活を振り返り種々と考えさせられる作品でした。只、私としては読んでいて少し疲れる感は否めませんでしたが、この手の作品に馴れている方にはお勧めです。 
ザーヒル Amazon書評・レビュー: ザーヒルより
4047915114