国境の南、太陽の西

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国境の南、太陽の西の評価:

4.22/5点 レビュー 233件。 B ランク

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平均点4.22pt

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全375件 61〜80 4/19ページ
No.315
(5pt)

好きな本です。

『ダンス・ダンス・ダンス』と同じくらい好きです。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.314
(5pt)

Boy meets girl again. の定番

Boy meets girl.
という英語表現があります。
定冠詞 the も、不定冠詞 a も付かず
複数形でもない単数形の boy は
抽象的・本質的に「男子というもの」を意味します。
全体で「男子というものは女子というものに会うものだ」
という意味になります。分かりやすく申しますと
「男と女が出会って恋をする」
という人生(人間)の法則を表していることになります。
太古の昔から現在に至るまでそうでありましたし
将来もそうなるであろうと考えられます。
本書を読んで私は新しい真理を実感するに至りました。
それは "Boy meets girl again."
そう「男と女は再会する」です。

一言で言ってしまいますと本書は
主人公である「僕」(名前は「ハジメ」)が
小学校で同級生の女子「島本さん」と再会する話です。
再会するまでの伏線や
再会してからどうなったかが本書の肝です。

"Boy meets girl again." が小説をはじめとする
古今東西の芸術作品の原動力となったことは明白です。
最大の典型例はイタリア・フィレンツェの詩人
ダンテ(1265-1321)の叙事詩『新曲』です。
ベアトリーチェに出会い、再会します。
あるいはフランスの作家
スタンダール(1783-1842)の『赤と黒』も
ある意味、男と女が再会する話と言えなくもありません。
ピストルで銃撃することを「再会」と呼ぶならの話ですが
(その後、独房で本当に再会する場面があります)。
日本文学ならば
開高健(1930-1989)の『夏の闇』も
冒頭、パリで日本人男女が再会するところから始まります。
女はベルリンから、男は東京から、やって来たのでした。
昨今では珍しい書簡体小説を挙げるならば
宮本輝氏(1947-)の『錦繍』も再会を奇貨として
ストーリーが進行して行きます。
1つの再会から悲劇が起こりもう1つの再会から
本論が始まるという構成です。

このように "Boy meets girl again" は
小説における定番のひとつになっていますが
本書はその村上春樹氏(1949-)版と言えます。
氏の長編小説の系譜で申しますと、本書は
『ダンス・ダンス・ダンス』(1988)の後
『ねじまき鳥クロニクル』(1994-5)の前に位置します。
あるワールドともうひとつのパラレルワールドがあり
2つの話がパラレルに同時進行する構成が
村上氏の長編小説のひとつの典型ですが
本書はそうではなくて
リアルの文体で書いたリアルの小説です。
その意味では『ノルウェイの森』(1987)と同じ系譜に属する
作品ですからファンが多いように感じられます。

4人の女性が登場します。
①「島本さん」
②イズミ
③イズミの従姉
④有紀子(妻)
‥もちろん割かれている文章の量も違いますし
メインストリームが「島本さん」であることは
間違いなのですが、それに限定することなく
全員について小説上の存在意義を考察することは
この作品を理解するのに役立つと思われます。
なぜなら村上氏の小説には性的描写も含まれますが
それは作品上の必然性があって描かれていて
同様に登場人物には役割と意味があるからです。
個人的には「有紀子(妻)」が若干
物分かりが良過ぎるように描写されている
かもしれないと思いました。

"God is in the Details."
(神は細部に宿り給う)と言ったのは
ドイツ系米国人の建築家
ミース・ファン・デル・ローエ(1886-1969)
であるそうですが
それは本書にもあてはまります。
例えば、冒頭で
「父親が学徒出陣して‥」という記載がありますが
最近刊行された『猫を捨てる 父親について語るとき』(2020)
によりますと、それは事実でありました。
凝縮された記述(つまり細部)の中に
村上氏の深い心情が充填されていることがあります。
そういう細部に注意して本書を読むのも一興です。
順不同で具体例を挙げますと
・豊橋市という地名
・カールという名前のドイツシェパード
(カール・マルクスにちなむという設定)
・土建屋である義父が説く市場原理
・株式操作に代表される高度金融資本主義
・青山の明治屋
・『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』のピアノ
(映画『カサブランカ』の)
‥などです。
本書が単行本として上梓されたのは1992年です。
ソ連が崩壊した翌年であり
いわゆるバブル経済は終わった直後くらいであり
そういう時代背景と照らし合わせる読み方も可能です。

最後に、本書を読んで私の "Boy meets girl again." を
振り返ってみましたが
幼稚園から大学まで1回も同窓会に行ったことがない
(その通知すら来なくなって長年が経過)ので
同窓会での再会は全くありません
(そう言えば同窓会からの通知はすべて寄付金の要請でした)。
"Boy meets girl again." という法則は
誰しもが体験しうる可能性を持ってはいるものの
それが実際に具体的な love affair に発展/転化することは
現実にはあまりないのかもしれません。
村上氏はそれをテーマとして
ミステリアスな要素も秘めつつ
比較的ストレートな抒情性を残した作品にまとめました。
本書のファンが多いのもうなづける気がします。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.313
(5pt)

10年ぶりに読み返してみて……

ハルキ作品では『世界の終わり〜』が一番好きな元文学青年です。『国境の南〜』はなんかセックスシーンばっかりあった気がして何となく読み返すのが気が引けていたんですけど、ずいぶん大人になったので再読。今のいちばんの印象はイズミ。「こういう人、いる」と思ってしまったからかもしれない。男性問題で致命的に損なってしまうと、昔は可愛かったのに、数年経っただけで「んっ、なんでこんな暗いオーラに!?」と思ってしまう人は割といる気がする。結局、人って一度損なわれてしまうと二度と回復できないものもあるってことなんだと思う。ともかく、イズミは素敵な人に出会って楽しくいきてほしいと思ってしまった。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.312
(5pt)

身勝手な奴の話

身勝手な奴の話だなと思って読んでいたら、主人公自身がそう言い、登場人物も認めていて、笑ってしまった。
と同時に、その身勝手さには私自身にも思い当たる節があり、それはそれで身につまされる。

自分に欠けているもの、それを埋めてくれるかもしれない他者に欠けているもの。
埋まらなくとも欠けているものが何かわかればよいかもしれないけれど、それがわからない。
わからないことが不安、なのかもわからない。

そして、仕事や家庭に自己表現なり自律なりを見出して、安定しているかに自分を納得させている。
そのあたりが身勝手、ということに現れてくるのだろう。

欠落を認識すること、欠落を埋め合わせること、埋め合わせが仮でしかないこと、仮であることを自覚すること、欠落を受け容れること・・・。
辛い。

辛いのだけれど、何かを夢見てとか、想いがあればとか、そんな話ではないところに、「なんかオレの話、聞いてくれただけで、スッキリしたよ」な気分もあって、結構好きな小説。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.311
(4pt)

村上春樹3冊めでした

読んだ直後は面白かったのに、すでに結論を忘れてしまいました。
私小説的な。
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4062060817
No.310
(5pt)

好きな本です。

『ダンス・ダンス・ダンス』と同じくらい好きです。
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4062060817
No.309
(5pt)

読後の衝撃が半端でない本

漱石の「こころ」とこの本、読後の衝撃が大き過ぎ、二回以上読めない。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.308
(5pt)

読後の衝撃が半端でない本

漱石の「こころ」とこの本、読後の衝撃が大き過ぎ、二回以上読めない。
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4062060817
No.307
(5pt)

グイグイ引き込まれる加速する吸引力

春樹作品の中でかなり上位に好きです。思わず作中の音楽をYouTubeで検索して聴いてました!
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4062630869
No.306
(4pt)

どんな感情かわからない感情

島本さんは一体何を抱えていたのか、イズミに関する謎の正体は何か、読み進めていけば明らかになっていくと思っていたが、最後まで理由は明かされなかった。その釈然としない終わり方に満足できないという感情がある一方、読者の私と同じようにあらゆることが分からない状況下で揺れ動く主人公の感情を鮮明に感じとる事ができた事への満足感に似た感情を覚えた。
私はこの何とも言えない余韻の後、次はどの村上春樹の作品を読もうかと考えていた。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.305
(5pt)

最高作

村上作品の最方法と断言できます。
だれすも、自分の心の穴を厳格で埋めてるのではないでしょうか。
でアリティとファンタジーの区別がわかなくこともときにはありある。
それを壮大に表現したのがこの作品ではないか。
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No.304
(5pt)

グイグイ引き込まれる加速する吸引力

春樹作品の中でかなり上位に好きです。思わず作中の音楽をYouTubeで検索して聴いてました!
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.303
(4pt)

どんな感情かわからない感情

島本さんは一体何を抱えていたのか、イズミに関する謎の正体は何か、読み進めていけば明らかになっていくと思っていたが、最後まで理由は明かされなかった。その釈然としない終わり方に満足できないという感情がある一方、読者の私と同じようにあらゆることが分からない状況下で揺れ動く主人公の感情を鮮明に感じとる事ができた事への満足感に似た感情を覚えた。
私はこの何とも言えない余韻の後、次はどの村上春樹の作品を読もうかと考えていた。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.302
(5pt)

最高作

村上作品の最方法と断言できます。
だれすも、自分の心の穴を厳格で埋めてるのではないでしょうか。
でアリティとファンタジーの区別がわかなくこともときにはありある。
それを壮大に表現したのがこの作品ではないか。
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4062060817
No.301
(4pt)

春樹ワールドに入り込む物語

読み始めたら止まらない、辞められない。彼独特の表現が気に入ります。一気に読み終えました。
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4062630869
No.300
(4pt)

春樹ワールドに入り込む物語

読み始めたら止まらない、辞められない。彼独特の表現が気に入ります。一気に読み終えました。
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4062060817
No.299
(5pt)

批評なんでできないほど大好きな作品

村上春樹の中でも特に大好きな作品だ。
20代の時に読んでこんな大人になりたいと思ったし、40代の今読んで、こんな子供時代を送れたらよかったのにと思う。誰にでも青春はあるし、誰にでも老いは訪れる。誰にでも忘れられない記憶があり、誰にでも逃れられない責任がある。そんな当たり前のことをこの本をめくるたびに思う。
村上春樹独特の非現実要素(影の声とか暗渠とかそういうたぐいのもの)がほとんど現れない物語であるため余計にその繊細さが際立つ。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.298
(5pt)

批評なんでできないほど大好きな作品

村上春樹の中でも特に大好きな作品だ。
20代の時に読んでこんな大人になりたいと思ったし、40代の今読んで、こんな子供時代を送れたらよかったのにと思う。誰にでも青春はあるし、誰にでも老いは訪れる。誰にでも忘れられない記憶があり、誰にでも逃れられない責任がある。そんな当たり前のことをこの本をめくるたびに思う。
村上春樹独特の非現実要素(影の声とか暗渠とかそういうたぐいのもの)がほとんど現れない物語であるため余計にその繊細さが際立つ。
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4062060817
No.297
(5pt)

初、村上春樹です

妻子を持ちそれなりに裕福なある男の話。たまにいやらしい所がちょこちょこ…。これが村上春樹さんなんですかね?でも総じて面白かったです。島本さんは本当に謎の女性でした。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.296
(5pt)

国境の南、太陽の西

村上春樹の4年ぶりの長篇書下ろし小説。一人っ子として、ある欠落感をもっていた始に、小学校時代、同じ一人っ子の女の子の友達が出来る。25年後、37才の時、2人は再会し、激しい恋におちる――。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869