さぶ
評判
さぶの評価:
4.47/5点 レビュー 120件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1〜12 1/1ページ
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表題は「さぶ」だけど主人公は違うのね。
序盤時間の表現に「午後5時」などと出てくるので明治の話か?と思ってしまう。でも武家が出てくるのでやはり江戸時代なんだなと自分を納得させる。読み進めていく内に今度は人足寄場を作った長谷川平蔵(宣以)から100年以上が経ってなどと出てくる。ちょっと面食らう。100年以上経ったら明治や大正になってしまう。
栄二を陥れることになった事件の犯人は○○○ではないかと薄っすらと思っていたのだが、何故かさぶの自供?があり、あぁ間違ったかと思っていると目星をつけていたものが真犯人が名乗りを上げて大団円になるのはご都合主義が鼻をつく。でも大団円だから良しとしよう。
人足寄場に送られた栄二の事を寄せ場の役人岡安喜兵衛や下役人松田権蔵等が何故目をかけていたのか理由がわからなかった。当時の彼は寄せ場に送られてくる多くの無宿人の一人でしかなく、彼らからすれば特別扱いをする何の理由もなかった。それどころかやたらと楯突く厄介な若造に過ぎなかった。それなのに彼らは何かにつけ目をかけていた。あるいは北町奉行所与力青木某から何らかの事情がありそうだとの情報が伝えられたのかもしれないが、それだけでは特別扱いする理由としては薄い。
寄せ場で問題を起こした栄二が北町奉行所に送られた後何の説明もなく無罪放免になるが、その理由の説明無し。ちょっと不親切と言うか、そりゃあんまりでしょ。ストーリーを進める必要のあった作者の苦肉の策なのか?
とは言え人情の機微と栄二の成長を描く筆の細やかさは気持ち良かったです。