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TROIS トロワ



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TROIS トロワの評価: 3.22/5点 レビュー 9件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.22pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(5pt)

背景を読むと、読み物としてのおもしろさが滲み出てくる。

石田衣良って女性だと思っていました。
佐藤 江梨子は顔を知っていたので、amazonの動画手紙(video letter)で、あ、本物が書いたんだと思いました。

読み進めていくうちに、
遠山響樹(hibiki)が石田依良で、
浅木季理子(kiriko)が唯川恵で、
エリカ(erika)こと岩田美智子が佐藤 江梨子の執筆の担当であるだけでなく、役割としても与えられたものであることが分かった。

エリカの名前は絵梨子から来ているのだろうか。

2人で一人を歌手として抜擢するのと同様、
佐藤江梨子を作家もどきとして抜擢したのだろう。
作家だと、こういう扱いをしたら失礼にあたるから。

そこですべてが分かったような気がした。
この小説は、字面を追うのではなく、
背景として流れている、一人の人間を世に出す実験なのだと。

その実験を、どう展開し、どう回していくか。
動画手紙で唯川恵の語りが少なかったのがよくわかる。
そこでも芝居は続いているのだろう。

背景を読むと、読み物としてのおもしろさが滲み出てくる。
TROIS トロワAmazon書評・レビュー:TROIS トロワより
4048739638
No.2:
(5pt)

生きた道

実話… 今から書いていく物は全て実話… 誕生〜36年!いろんな事経験してきました。 孤独、非行、結婚、離婚、未婚の母… そんな波瀾万丈なアタシの人生→少し覗いてみて下さい
TROIS トロワAmazon書評・レビュー:TROIS トロワより
4048739638
No.1:
(5pt)

躍動感ある恋愛小説!

二人の直木賞作家と女優のコラボ小説。企画は面白いけれど実際中身はどうなんだろう・・・という心配は、読んでみて見事に裏切られました!
40代と20代の女、そして30代の男の三角関係の設定、そして男は当然若い女に目移りしていく・・というベタな設定にも関わらず、読み終わるまでハラハラドキドキ、すっかりこの物語の虜になっていました。
石田さん、佐藤さん、唯川さんそれぞれ3人の文章の個性がぶつかり合い、躍動感となって、読み手をぐぐっとストーリーに引き込むよう。
リレー小説という試みが、より登場人物をリアルにしていると思いました。
同じ人物を描くのにも、3人から見た視点が違うところが面白い。
石田さんと唯川さんが描く、都会的で繊細で官能的な文章は相変わらず素敵だし、そこに体当たりで挑む佐藤さんの文章も生き生きとしていて、読んでいて本当に楽しかったです。
特に佐藤さんの文章は、後半に向けてみるみるよくなっていると思いました。
中盤からの響樹、エリカ、季理子の心の動きに目が離せず、特に響樹が二人の間で揺れ動くところはかなりドキドキしながら読みました。
仕事で大成功しているがステディを奪われた季理子はみじめなポジションというわけでもなく、梨木という男も登場したりして、安心しながら読める部分もあり・・
後半では「やはり女は強し!」と感じ、響樹がちっぽけな一人の男に見えてきました。
後にこの物語を締めるのはベテラン唯川さん。
季理子が最後に響樹に話す言葉にはかなりぐっときました。
とにかくこのコラボ小説の目論見は大成功でしょう!
TROIS トロワAmazon書評・レビュー:TROIS トロワより
4048739638

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