雪のマズルカ
評判
雪のマズルカの評価:
4.00/5点 レビュー 10件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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雪のマズルカの評価:
4.00/5点 レビュー 10件。 C ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
そんな彼女が直面する四つの事件は実業家の孫娘が陥った暗くて救いのない話にはじまり、売り出し中の女優の素行調査で浮かび上がる不快な因縁や、凄惨で残忍な殺人をめぐるハードな事件、夫の死の真相が浮かび上がる醜悪な事件と、どれをとっても陰惨な印象を受ける事件ばかりだった。ミステリとしてのサプライズは薄いかわりに、里子の起こす行動の衝撃と事件の陰惨さで妙に心に残る奇妙な本である。
一編の長さは60ページ程。だから展開は非常にはやい。性急すぎていささか呆気ない。事件の解決に至る過程が短いゆえに、入り組んだプロットの妙味は味わえない。どちらかというと、配役の決まった安易な二時間サスペンスをみている感覚に似ている。
だが、本来ならそれだけでミステリ作品の価値が無くなるに等しいのにも関わらず、本書は一読忘れがたい印象を残す。それは先にも書いたように、ひとえに主人公である笹野里子の行動原理によるところが大きい。彼女はそんなことしないだろうなとタカをくくってる読者の横っ面を張りとばす行動をとるのである。それは抑鬱から解放されたかのような行動であり、およそ人間的でも現実的でもないのだが、それが成立してみえるのは作者の手腕によるところが大きいだろう。