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平安京の検屍官 検非違使・坂上元継の謎解き帖
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平安京の検屍官 検非違使・坂上元継の謎解き帖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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源高明が検非違使別当であった948年から953年まで10世紀半ばの平安京を舞台にした推理小説です。 検非違使大尉(だいじょう)従六位下坂上元継は今でいえば首都警察の中堅幹部で知能捜査においては庁内に並ぶ者がいないと自他共に認める敏腕刑事。その愛人で元継の抱える難事件を洗練された臭覚という異能と筋道立てた推理力で助ける天皇の更衣付き女房の顕子。この二人が主人公です。 祈祷僧と巫女による魂寄せが全7話に登場しますが、あの時代の人達にとっては当たり前の行い。登場するのが自然でしょう。現代の科学捜査手法は無くても、千年前の人間は与えられた環境の下で最大限冷静で論理的な行動をとっていたはずであり、読み進める中で違和感はありません。 平安京内と縁辺の位置関係を地図上で明確にしながら読むと、著者の時代考証がきちんとしていることが視覚的にもわかり、より楽しめると思います。 本書の最初の三話を原作としたコミックスも併せてお薦めです。 | ||||
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もう少し面白いかと思いましたが案外でした。平安時代だからと言ってしまえばそれまでですが、もう少し何とかならなかったかと・・・。 | ||||
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川田弥一郎の”時代検屍シリーズ”。検屍の心得のある検非違使・元継と、その愛人で香を嗅ぎ分ける達人・顕子が、その得意技を生かして、単純に見えた殺人事件の謎を解き明かすシリーズ。作者が医者でもあることもあって描写は正確。実際に検屍をしてみると、当初の予測とは全く違った展開になる・・・というのがパターンだ。死体、というか人間の体というものは実に多くを語るものだ、とあらためて感心する。医学ミステリの大家という感のあるこの著者の、同じ「検屍してみると・・・シリーズ(?)」は、時代ものでは『宋の検屍官』『江戸の検屍官』に、江戸期の女医者おげんを主人公としたもの、はてまた『モダン東京の検屍官』とネタは尽きないようだ。全ての事件で全てを語るのは全て死体なので、死体抜きには話にならない。推理小説は好きだけど死体ばっかり見ているのはダメ!という人も、勿体無いのでなるべく読まず嫌いなさらぬように。 | ||||
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