さよなら妖精

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評判

さよなら妖精の評価:

3.95/5点 レビュー 88件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.95pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全120件 21〜40 2/6ページ
No.100
(5pt)

現代の歴史と創作と

著者は、ミステリー界で活躍しています。本作では、世界の歴史の現実がかかわってきます。

かえりみると、著者による数々のミステリーのなかでは、現代の歴史、現実が、きわめてていねいに、選ばれた要素の集合のなかで構成されていることがわかります。そこには、選ばれた現代、選ばれた現実が機能しているのです。
さよなら妖精【単行本新装版】 Amazon書評・レビュー: さよなら妖精【単行本新装版】より
4488027687
No.99
(5pt)

二人のヒロインが素晴らしい

崩壊しつつある故国のため、諸外国の文化を必死で吸収しようとするマーヤと、
先回りして考えてしまう分、不愛想に見える大刀洗。二人のヒロインが素晴らしく魅力的です。

ただ、Kindle版に 「花冠の日」が収録されてなかったのが残念です。。
さよなら妖精【単行本新装版】 Amazon書評・レビュー: さよなら妖精【単行本新装版】より
4488027687
No.98
(5pt)

二人のヒロインが素晴らしい

崩壊しつつある故国のため、諸外国の文化を必死で吸収しようとするマーヤと、
先回りして考えてしまう分、不愛想に見える大刀洗。二人のヒロインが素晴らしく魅力的です。

ただ、Kindle版に 「花冠の日」が収録されてなかったのが残念です。。
さよなら妖精 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: さよなら妖精 (創元推理文庫)より
4488451039
No.97
(5pt)

二人のヒロインが素晴らしい

崩壊しつつある故国のため、諸外国の文化を必死で吸収しようとするマーヤと、
先回りして考えてしまう分、不愛想に見える大刀洗。二人のヒロインが素晴らしく魅力的です。

ただ、Kindle版に 「花冠の日」が収録されてなかったのが残念です。。
さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア)より
4488017037
No.96
(5pt)

ジャーナリスト太刀洗万智の原点がここにある。

主人公の守屋路行は、特に何かに熱中するような高校生ではなかった。それを象徴するのが冒頭の弓道部としての最後の試合だろう。真剣に取り組んではいるのだが、そこには熱が感じられない。『氷菓』の折木奉太郎や「小市民シリーズ」の小鳩常悟朗のように、何事にも熱中しないことをモットーとしていた。それを変えたのが、高校3年で出会った、ユーゴスラビアから来た少女・マーヤだった。
 日本で受け入れてくれるはずの人がすでに故人となり、途方にくれていたマーヤに声をかけたのが守屋と太刀洗だった。それから2ヶ月、マーヤは日本の地方都市で生活し、故郷のユーゴに帰っていった。ところが、そのユーゴは内線の真っ最中。守屋はマーヤと一緒にユーゴに行こうとするのだが…。
 醒めているはずの守屋は、マーヤの身の上を案じて熱くなってしまった。大刀洗は冷静に成り行きを見守っていたのであるが、内心は守屋と同じだったのでは亡いかと私は考える。その証拠に『王とサーカス』では、何度もマーヤのことを思い出している。そして、太刀洗がジャーナリストを続ける理由を、ユーゴ内戦に求めている。本当のことを知りたいという欲求は誰でも持っているものだが、大刀洗の場合、マーヤが死ななければならなかった理由を知りたい、そしてそれを追求するのがジャーナリストであると思っている。その気持ちが『真実の10メートル手前』につながっている。
さよなら妖精【単行本新装版】 Amazon書評・レビュー: さよなら妖精【単行本新装版】より
4488027687
No.95
(5pt)

ジャーナリスト太刀洗万智の原点がここにある。

主人公の守屋路行は、特に何かに熱中するような高校生ではなかった。それを象徴するのが冒頭の弓道部としての最後の試合だろう。真剣に取り組んではいるのだが、そこには熱が感じられない。『氷菓』の折木奉太郎や「小市民シリーズ」の小鳩常悟朗のように、何事にも熱中しないことをモットーとしていた。それを変えたのが、高校3年で出会った、ユーゴスラビアから来た少女・マーヤだった。
 日本で受け入れてくれるはずの人がすでに故人となり、途方にくれていたマーヤに声をかけたのが守屋と太刀洗だった。それから2ヶ月、マーヤは日本の地方都市で生活し、故郷のユーゴに帰っていった。ところが、そのユーゴは内線の真っ最中。守屋はマーヤと一緒にユーゴに行こうとするのだが…。
 醒めているはずの守屋は、マーヤの身の上を案じて熱くなってしまった。大刀洗は冷静に成り行きを見守っていたのであるが、内心は守屋と同じだったのでは亡いかと私は考える。その証拠に『王とサーカス』では、何度もマーヤのことを思い出している。そして、太刀洗がジャーナリストを続ける理由を、ユーゴ内戦に求めている。本当のことを知りたいという欲求は誰でも持っているものだが、大刀洗の場合、マーヤが死ななければならなかった理由を知りたい、そしてそれを追求するのがジャーナリストであると思っている。その気持ちが『真実の10メートル手前』につながっている。
さよなら妖精 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: さよなら妖精 (創元推理文庫)より
4488451039
No.94
(5pt)

ジャーナリスト太刀洗万智の原点がここにある。

主人公の守屋路行は、特に何かに熱中するような高校生ではなかった。それを象徴するのが冒頭の弓道部としての最後の試合だろう。真剣に取り組んではいるのだが、そこには熱が感じられない。『氷菓』の折木奉太郎や「小市民シリーズ」の小鳩常悟朗のように、何事にも熱中しないことをモットーとしていた。それを変えたのが、高校3年で出会った、ユーゴスラビアから来た少女・マーヤだった。
 日本で受け入れてくれるはずの人がすでに故人となり、途方にくれていたマーヤに声をかけたのが守屋と太刀洗だった。それから2ヶ月、マーヤは日本の地方都市で生活し、故郷のユーゴに帰っていった。ところが、そのユーゴは内線の真っ最中。守屋はマーヤと一緒にユーゴに行こうとするのだが…。
 醒めているはずの守屋は、マーヤの身の上を案じて熱くなってしまった。大刀洗は冷静に成り行きを見守っていたのであるが、内心は守屋と同じだったのでは亡いかと私は考える。その証拠に『王とサーカス』では、何度もマーヤのことを思い出している。そして、太刀洗がジャーナリストを続ける理由を、ユーゴ内戦に求めている。本当のことを知りたいという欲求は誰でも持っているものだが、大刀洗の場合、マーヤが死ななければならなかった理由を知りたい、そしてそれを追求するのがジャーナリストであると思っている。その気持ちが『真実の10メートル手前』につながっている。
さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア)より
4488017037
No.93
(5pt)

ネタバレ厳禁!!

この本だけは絶対にネタバレなしで読んでほしい。
米澤穂信の原点にして最高傑作!!
より完成度の高い米澤作品は他にもありますが、これ以上に衝撃的な作品は多分ないと思う。
さよなら妖精【単行本新装版】 Amazon書評・レビュー: さよなら妖精【単行本新装版】より
4488027687
No.92
(5pt)

ネタバレ厳禁!!

この本だけは絶対にネタバレなしで読んでほしい。
米澤穂信の原点にして最高傑作!!
より完成度の高い米澤作品は他にもありますが、これ以上に衝撃的な作品は多分ないと思う。
さよなら妖精 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: さよなら妖精 (創元推理文庫)より
4488451039
No.91
(5pt)

ネタバレ厳禁!!

この本だけは絶対にネタバレなしで読んでほしい。
米澤穂信の原点にして最高傑作!!
より完成度の高い米澤作品は他にもありますが、これ以上に衝撃的な作品は多分ないと思う。
さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア)より
4488017037
No.90
(5pt)

不器用な若者の恋愛模様が底に流れる、奥床しい青春小説

創元推理文庫だし、一応「日常の謎」系ミステリと分類される話なんだろうけど、読んだ印象は全然違う。エンタメ度を抑えた純文学寄りの小説で、ユーゴスラビアからやって来た少女を巡り、関わった高校生男女が大学生になって回顧し彼女についての謎を追うストーリー。特殊なキャラはいないのだけど、奇異をてらわない人物造形が良かったと思う。平凡な日本の高校生に混じって、この少女の妖精ぶりが際立った。そして彼女に惹かれ現地に行こうとしている男に対する思いを秘めながら、優れた洞察力を持つ故に悲しい事実を隠さざるを得なかった大刀洗が、最後に激情を吐露するクライマックスが秀逸。不器用な若者の恋愛模様が底に流れる、奥床しい青春小説で、心に染みた。
 ミステリだと思うと肩透かしを食うが、ジックリ読めば実に味わい深い。純文学が苦にならない読者向けと思う。
さよなら妖精【単行本新装版】 Amazon書評・レビュー: さよなら妖精【単行本新装版】より
4488027687
No.89
(5pt)

不器用な若者の恋愛模様が底に流れる、奥床しい青春小説

創元推理文庫だし、一応「日常の謎」系ミステリと分類される話なんだろうけど、読んだ印象は全然違う。エンタメ度を抑えた純文学寄りの小説で、ユーゴスラビアからやって来た少女を巡り、関わった高校生男女が大学生になって回顧し彼女についての謎を追うストーリー。特殊なキャラはいないのだけど、奇異をてらわない人物造形が良かったと思う。平凡な日本の高校生に混じって、この少女の妖精ぶりが際立った。そして彼女に惹かれ現地に行こうとしている男に対する思いを秘めながら、優れた洞察力を持つ故に悲しい事実を隠さざるを得なかった大刀洗が、最後に激情を吐露するクライマックスが秀逸。不器用な若者の恋愛模様が底に流れる、奥床しい青春小説で、心に染みた。
 ミステリだと思うと肩透かしを食うが、ジックリ読めば実に味わい深い。純文学が苦にならない読者向けと思う。
さよなら妖精 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: さよなら妖精 (創元推理文庫)より
4488451039
No.88
(5pt)

不器用な若者の恋愛模様が底に流れる、奥床しい青春小説

創元推理文庫だし、一応「日常の謎」系ミステリと分類される話なんだろうけど、読んだ印象は全然違う。エンタメ度を抑えた純文学寄りの小説で、ユーゴスラビアからやって来た少女を巡り、関わった高校生男女が大学生になって回顧し彼女についての謎を追うストーリー。特殊なキャラはいないのだけど、奇異をてらわない人物造形が良かったと思う。平凡な日本の高校生に混じって、この少女の妖精ぶりが際立った。そして彼女に惹かれ現地に行こうとしている男に対する思いを秘めながら、優れた洞察力を持つ故に悲しい事実を隠さざるを得なかった大刀洗が、最後に激情を吐露するクライマックスが秀逸。不器用な若者の恋愛模様が底に流れる、奥床しい青春小説で、心に染みた。
 ミステリだと思うと肩透かしを食うが、ジックリ読めば実に味わい深い。純文学が苦にならない読者向けと思う。
さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア)より
4488017037
No.87
(5pt)

読みごたえも満足感も十分です。

高校3年生の守屋と万智は、春の雨の日、雨宿りする外国人に傘を渡そうとしたところ、彼女が行く当てをなくして途方に暮れていると知り、旅館をしている友人宅を紹介する。マーヤと名乗るその少女は、17歳のユーゴスラヴィア人で、日本語が堪能で、2か月滞在する予定だと言う。彼女と触れ合うにつれ、彼らは自国の文化を再認識するとともに、最初はどこにあるのかもわからなかった国、ユーゴスラヴィアへの関心を深め、またその未来に不安をいだくのだった。

激流の中にあっては微力であるとは知りつつも、自分の中の想いをかけたいともがく青年の姿を、異文化交流のユーモアも交えて描く。
マーヤ、守屋、万智、いずる、文原、それぞれの人物設定が妙で安心して楽しめる。

冒頭の部分がかなり硬い印象だったので、回想部分に入ってからは力が抜けて読みやすくなった。

守屋と万智の関係がとっても微妙に描かれているが、私にはそれ以上のものは読み取れなかった。

紛争地域のことは日本にいては報道を見聞きして想像するしかないのだが、友人を持つといっぺんに身近なものになる。
タイトルの「妖精」はマーヤのことだったのか。読み終えて気づく。
さよなら妖精 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: さよなら妖精 (創元推理文庫)より
4488451039
No.86
(5pt)

読みごたえも満足感も十分です。

高校3年生の守屋と万智は、春の雨の日、雨宿りする外国人に傘を渡そうとしたところ、彼女が行く当てをなくして途方に暮れていると知り、旅館をしている友人宅を紹介する。マーヤと名乗るその少女は、17歳のユーゴスラヴィア人で、日本語が堪能で、2か月滞在する予定だと言う。彼女と触れ合うにつれ、彼らは自国の文化を再認識するとともに、最初はどこにあるのかもわからなかった国、ユーゴスラヴィアへの関心を深め、またその未来に不安をいだくのだった。

激流の中にあっては微力であるとは知りつつも、自分の中の想いをかけたいともがく青年の姿を、異文化交流のユーモアも交えて描く。
マーヤ、守屋、万智、いずる、文原、それぞれの人物設定が妙で安心して楽しめる。

冒頭の部分がかなり硬い印象だったので、回想部分に入ってからは力が抜けて読みやすくなった。

守屋と万智の関係がとっても微妙に描かれているが、私にはそれ以上のものは読み取れなかった。

紛争地域のことは日本にいては報道を見聞きして想像するしかないのだが、友人を持つといっぺんに身近なものになる。
タイトルの「妖精」はマーヤのことだったのか。読み終えて気づく。
さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア)より
4488017037
No.85
(5pt)

読みごたえも満足感も十分です。

高校3年生の守屋と万智は、春の雨の日、雨宿りする外国人に傘を渡そうとしたところ、彼女が行く当てをなくして途方に暮れていると知り、旅館をしている友人宅を紹介する。マーヤと名乗るその少女は、17歳のユーゴスラヴィア人で、日本語が堪能で、2か月滞在する予定だと言う。彼女と触れ合うにつれ、彼らは自国の文化を再認識するとともに、最初はどこにあるのかもわからなかった国、ユーゴスラヴィアへの関心を深め、またその未来に不安をいだくのだった。

激流の中にあっては微力であるとは知りつつも、自分の中の想いをかけたいともがく青年の姿を、異文化交流のユーモアも交えて描く。
マーヤ、守屋、万智、いずる、文原、それぞれの人物設定が妙で安心して楽しめる。

冒頭の部分がかなり硬い印象だったので、回想部分に入ってからは力が抜けて読みやすくなった。

守屋と万智の関係がとっても微妙に描かれているが、私にはそれ以上のものは読み取れなかった。

紛争地域のことは日本にいては報道を見聞きして想像するしかないのだが、友人を持つといっぺんに身近なものになる。
タイトルの「妖精」はマーヤのことだったのか。読み終えて気づく。
さよなら妖精【単行本新装版】 Amazon書評・レビュー: さよなら妖精【単行本新装版】より
4488027687
No.84
(5pt)

東欧の複雑な情勢や歴史観を知るのに良いです

クロアチアが気になっていると話していたら、知人に進められた本です。
amazonでも現在購入できる本が3,4冊しかないセルビア・クロアチア語(→日本語)や
ユーゴスラビアの事をよく調べてあるなと思いました。
楽しみながらアドリア海を跨いだイタリアの対岸である東欧の歴史を知れます。
作者の氷菓の雰囲気が好きならオススメです。
Hvala lijepa.
さよなら妖精 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: さよなら妖精 (創元推理文庫)より
4488451039
No.83
(5pt)

東欧の複雑な情勢や歴史観を知るのに良いです

クロアチアが気になっていると話していたら、知人に進められた本です。
amazonでも現在購入できる本が3,4冊しかないセルビア・クロアチア語(→日本語)や
ユーゴスラビアの事をよく調べてあるなと思いました。
楽しみながらアドリア海を跨いだイタリアの対岸である東欧の歴史を知れます。
作者の氷菓の雰囲気が好きならオススメです。
Hvala lijepa.
さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア)より
4488017037
No.82
(5pt)

無力な主人公に痛々しさと共感

文庫は持っていましたが、
好きな作品なので単行本も購入。

加筆等はしてないようですが、
書き下ろしの短編が新たに追加されています。

構成としては主人公の守屋とその友人が、
ユーゴからやってきたマーヤと過ごした
2ヶ月間を回想するというようなスタイルです。

ジャンルとしては「青春」ミステリということで、
主人公の守屋も青春らしい痛々しさがあります。
でもそれは誰もが共感でき、
そして誰もが通る道ではないでしょうか。

中二病と言えば陳腐になってしまいますが
果たしてこんな生活を送っていていいのか、
などと思うことは誰しもあるはずです。
近くに平凡ではない人がいれば尚更。
(ここではマーヤが平凡ではない人でしょう)

終盤、守屋はあらためて無力さに気付きます。
それは彼の大人への成長であり、
子どもらしさの消失でもあるように感じます。

長々と書きましたが、
青春の瑞々しさ、ほろ苦さを
美しく描いた良作です。

米澤先生の魅力がしっかり詰まった作品なので、
私自身何度も読み返すこととなるでしょう。
さよなら妖精 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: さよなら妖精 (創元推理文庫)より
4488451039
No.81
(5pt)

無力な主人公に痛々しさと共感

文庫は持っていましたが、
好きな作品なので単行本も購入。

加筆等はしてないようですが、
書き下ろしの短編が新たに追加されています。

構成としては主人公の守屋とその友人が、
ユーゴからやってきたマーヤと過ごした
2ヶ月間を回想するというようなスタイルです。

ジャンルとしては「青春」ミステリということで、
主人公の守屋も青春らしい痛々しさがあります。
でもそれは誰もが共感でき、
そして誰もが通る道ではないでしょうか。

中二病と言えば陳腐になってしまいますが
果たしてこんな生活を送っていていいのか、
などと思うことは誰しもあるはずです。
近くに平凡ではない人がいれば尚更。
(ここではマーヤが平凡ではない人でしょう)

終盤、守屋はあらためて無力さに気付きます。
それは彼の大人への成長であり、
子どもらしさの消失でもあるように感じます。

長々と書きましたが、
青春の瑞々しさ、ほろ苦さを
美しく描いた良作です。

米澤先生の魅力がしっかり詰まった作品なので、
私自身何度も読み返すこととなるでしょう。
さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア)より
4488017037