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死夢(シニユメ)
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死夢(シニユメ)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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潜在意識に蓋をして、果たしてどこまで生きながらえるのか?。当方、精神科医曰く『かなりのトラウマを背負った』精神科病患者です。まったくそのような記憶はありませんが。主人公の動きと友人達の意味不明な言動。徐々に解明される記憶。引き込まれるように一気に読みました。 パンドラの箱を開けた先に待つのは、希望か。地獄の苦しみか。 願わくば『死夢』に心臓をえぐりとられませんように。生か死か、本当の幸福はどこに。 この物語がハッピーエンドに見える私は病んでいるのか、否か。果たして・・・。 | ||||
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猫が胸の上に載ってくる夢を見たら死ぬですって?我が家では、夢ではなく現実に猫が載るんですけど、今のところ何事もありませんが。と、冗談はさておき、小笠原慧先生の作品にしては珍しくレビューが不評ですし、タイトルは怖いし、期待せずに読んだんですが、私は夏目漱石の「心」を思い出しました。 誰でも程度の差こそあれ、心の闇の一つや二つ、持っているものではないでしょうか。それを闇だと常々自覚しているかどうかは人によると思いますが、年月を経ても消えることなく、心の何処かに巣食い、何かのきっかけでその闇が大きくなり、その人を取り殺してしまうこともあるのです。この小説が、紋切り型の勧善懲悪物語というふうに取る人もいるようですが、実際には、逃げおおせている悪人が多いのではないでしょうか。 何の落ち度もないのに死に追いやられた上に陵辱され、遺体を捨てられた少女の無念の思いは、せめて小説という虚構の世界の中だけでも晴らしてあげたいです。これに似たような犯罪は現実にあるのです。 医療少年院で、加害者、被害者両方の心に接して来られた精神科医ならではの小説だと思います。 性描写がどぎついと言う指摘はごもっともと言えますが、成績優秀な一流医大卒の医師で、主人公の志木と似たようなことをしている人はいるのです。そして、我が身の保身のためなら手段を選ばず、何の制裁も受けずに暮らしている医師もいるのです。罪は恐れず、罰だけ恐れる人間が「お医者さん」と呼ばれて、尊敬を集めていることもあるのです。 この小説を、単なるフィクションを読む為ではなく、現実を知りたいと思っている人におすすめします。 | ||||
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