さくら舞う

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評判

さくら舞うの評価:

4.17/5点 レビュー 6件。 B ランク

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平均点4.17pt

Amazonレビュー一覧

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全4件 1〜4 1/1ページ
No.4
(5pt)

人は情けの器物

数多出版される時代小説群の中にあって、ストーリーテーリング、構成、内容とどれをとっても及第点が与えられる。品川宿における四季折々の風情も、全編貫くテーマの人情も総てほど良く描かれている。「人は情けの器物」というキーワードにこの小説の魅力が凝縮されている。お涙頂戴の人情話が苦手な方には向かない。捕物帳でもない。人の哀れ、儚さ、惨めさの中に女将おりきの心意気が美しい小説である。
さくら舞う―立場茶屋おりき (角川春樹事務所 (時代小説文庫)) Amazon書評・レビュー: さくら舞う―立場茶屋おりき (角川春樹事務所 (時代小説文庫))より
4758432619
No.3
(4pt)

女性らしい、繊細な感覚の作品

時代物の中では珍しく、品川宿を舞台にした人情もの。
ストーリ構成・キャラクター像などは平凡だが、
茶屋で供される食事・女将を始めとする女性たちの服装、
登場する樹々や花々の多彩さや丁寧な描写は
とても、とても美しい。
女性らしい、繊細な感覚の作品である。
さくら舞う―立場茶屋おりき (角川春樹事務所 (時代小説文庫)) Amazon書評・レビュー: さくら舞う―立場茶屋おりき (角川春樹事務所 (時代小説文庫))より
4758432619
No.2
(5pt)

江戸の四季は美しい

さくら舞う
涙橋
明日くる客
秋の別
侘助

品川宿門前町にある「立場茶屋おりき」。
立場茶屋・・・少々聞き慣れないが、本来は旅人に湯茶や一膳飯、酒肴を供する休息所らしい。
しかしこの「立場茶屋おりき」は浪速講の鑑札を持った旅籠も兼ねている。
このお話は、そんな「立場茶屋おりき」に泊まりに来た客や
茶屋で休んでいった客、あるいは奉公人がもたらす事件に
ここの女将である二代目「おりき」が人情味溢れる解決策を示す物語である。
しかし、客にもはたまたおりき自身にも、触れられたくない過去があり・・・。

一つ一つの事件がなにがしかの決着をつけるたびに、
おりきの心に溜まっている澱のようなものが
ひとつ、またひとつとはがれ落ちていって、
最後の「侘助」では、ついに自分の過去すべてを振り切り、
晴れ晴れと「今、幸せです。」と言い切れるようになる。

女流作家らしい、柔らかな表現が多く、
品川宿の四季折々も描かれていて美しい。

今回の5つの話の中では、「秋の別」が私は一番好きだった。
何度読んでも思わず涙ぐんでしまう。

すべてを読み終わったあと、
私の心の中もすっきりとして、おりきと一緒に
心の「澱のようなものが、すっと掻き消えた」ような気がしたのである。
さくら舞う―立場茶屋おりき (角川春樹事務所 (時代小説文庫)) Amazon書評・レビュー: さくら舞う―立場茶屋おりき (角川春樹事務所 (時代小説文庫))より
4758432619
No.1
(5pt)

上品で、格調高い

心を洗われるような、上品で、格調の高い時代小説だと思います。詩情のようなものも感じられます。一番の魅力はおりきのりりしさですが、立場茶屋の暮らしの日々が丁寧に描かれているのも楽しいです。
さくら舞う―立場茶屋おりき (角川春樹事務所 (時代小説文庫)) Amazon書評・レビュー: さくら舞う―立場茶屋おりき (角川春樹事務所 (時代小説文庫))より
4758432619