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花宴
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花宴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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結婚しても、子供ができても、絶対に忘れることができない人がいる。 嵯浪藩勘定奉行西野新左衛門のひとり娘紀江は、結婚後もある男の面影を追い求めていた。 そんな紀江の身辺に不穏な空気が漂い始める。西野家にも黒い陰が忍び寄っていた・・・。 夫の勝之進には申し訳ないと思いながら、一度は縁談がまとまりかけた相手・三和十之介の ことを、紀江はいつまでも忘れることができなかった。「妻の心の中には、別の男がいる・・・。」 夫である勝之進が気づかないはずはない。つらい思いを味わっていただろう。けれど、そういう 勝之進の心情が伝わって来ない。根本的に、勝之進という人物そのものがきちんと描かれて いないような気がする。それは他の人物に対しても言える。人物描写不足が、話を薄っぺらい ものにし、感情移入も阻んでいる。紀江という人物にも好感が持てない。話の設定や展開も 目新しさがなく安易だ。ラストの紀江と十之介の描写も迫力に欠ける。この本の帯には、「夫婦の 悲哀を描ききった感涙の時代小説」という言葉があったが、正直疑問だ。描ききれていないと思う。 感動できず、不満だけが残る作品だった。 | ||||
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