■スポンサードリンク


花宴



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
花宴
花宴 (朝日文庫)

花宴の評価: 4.22/5点 レビュー 9件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.22pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

夫婦の悲哀が描ききれていない

結婚しても、子供ができても、絶対に忘れることができない人がいる。
嵯浪藩勘定奉行西野新左衛門のひとり娘紀江は、結婚後もある男の面影を追い求めていた。
そんな紀江の身辺に不穏な空気が漂い始める。西野家にも黒い陰が忍び寄っていた・・・。

夫の勝之進には申し訳ないと思いながら、一度は縁談がまとまりかけた相手・三和十之介の
ことを、紀江はいつまでも忘れることができなかった。「妻の心の中には、別の男がいる・・・。」
夫である勝之進が気づかないはずはない。つらい思いを味わっていただろう。けれど、そういう
勝之進の心情が伝わって来ない。根本的に、勝之進という人物そのものがきちんと描かれて
いないような気がする。それは他の人物に対しても言える。人物描写不足が、話を薄っぺらい
ものにし、感情移入も阻んでいる。紀江という人物にも好感が持てない。話の設定や展開も
目新しさがなく安易だ。ラストの紀江と十之介の描写も迫力に欠ける。この本の帯には、「夫婦の
悲哀を描ききった感涙の時代小説」という言葉があったが、正直疑問だ。描ききれていないと思う。
感動できず、不満だけが残る作品だった。
花宴Amazon書評・レビュー:花宴より
4022509902

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!