不可能犯罪課の事件簿
評判
不可能犯罪課の事件簿の評価:
4.00/5点 レビュー 2件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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不可能犯罪課の事件簿の評価:
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『不可能犯罪課』青年探偵ポールは同僚の殺人捜査局のフレッジ警視と共に趣味のクロスワード・パズルに熱中しながら不可解なエレベーター殺人事件に挑む。少し出来過ぎですが洒落た手掛かりの出し方にニヤリとさせられます。『キロシブ氏の遺骨』列車内の密室殺人で必然性はともかくとして、この危ういトリックは物足りません。戦後間もない時期の話で激しい反日感情が不愉快ですが仕方ないでしょう。『七口目の水』講演会の演者が水差しの水を七口目に飲んだ時に突然死を迎えた不可能な犯行の手口を暴くハウダニットで、やや記述漏れが気になりますが良く出来たトリックだと思います。『袋小路』スパイが袋小路で一瞬の内に書類を処分した手口とは?完全な失敗作なのですが発想は実に魅力的だと思います。『皇帝のキノコの秘密』歴史上の毒殺事件の謎を解く安楽椅子探偵の趣向と現代の出来事がリンクする巧みな傑作です。『喜歌劇殺人事件』休暇旅行中のポールがフレッジ警視から手紙でデータを貰って謎を解く非常に本格味の濃い代表作。トリックは平凡ですが不気味な雰囲気とバランスの良さが際立つ秀作です。『間一髪』父を憎む甥マークの殺人を阻止しようと奮闘するオールドミス・ハンナの活躍を描くサスペンス編。ミステリーには珍しい爽やかな読後感が素晴らしいです。『家族の一人』夫の昔馴染みの老乳母を幼児の為にと家庭に招いた妻が丁度世間を騒がす「子殺し乳母」のニュースに脅え疑惑を募らせる恐怖の物語。意外な真相に続いて人間の暗い一面を冷徹に描いたラストにどうしようもない哀しみが込み上げて来ます。