八一三号車室にて
- パスティーシュ (27)
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アメリカ・シカゴの大学で数学教師として勤める傍ら余技として書いた作品が認められ、その後専業作家となった短編小説の名手ポージスの傑作を精選した日本オリジナル短編集です。著者は1915年生れで1950年に作家デビューし、90歳を超えても達者で新作を発表されていましたが、2006年に惜しくも逝去されました。生涯に執筆した短編は300編以上になるそうで、現在も本国で著作が編まれているという人気からも窺えるように決して過去の人ではなく作品が時代を超えて普遍的に愛されているといえましょう。本書は2部形式で構成されていまして、前半がクライム・サスペンスやホラー、奇想幻想ジャンルを集めたミステリ編で、後半が本格推理の醍醐味をたっぷり味わえるパズラー編となっています。一冊全体が約350頁に26編で一編平均14頁弱と丁度良い長さなのに加えて、読者は冒頭に示される魅力的な謎の答を早く知りたくて堪らない気持ちになりますので、頁を繰る手が止まらずあっという間に結末に至り読み終えてしまうでしょう。著者の持ち味は理科系の頭脳を活かした非常にトリッキーな作風で、成る程と感心する創意工夫に富んでいるのですが、反面推理クイズのような軽さ・呆気なさがあって小説としてのコクや重厚さに欠ける部分と名探偵の個性が平凡で印象に残らない点は多少の不満が残ります。それでもミステリーの世界では重要な資質である遊び心や読者へのサービス精神は満点で文句のつけようがありませんので、飛び切りの名人芸・職人芸を存分に味わえる事をお約束します。その他にも著者は物語に動物や昆虫達を登場させるのが得意で、奇想天外な筋立ての妙味が楽しめるでしょう。本書の作品はどれも傑作ばかりですが特選作として『小さな科学者』『犬と頭は使いよう』『フォードの呪い』『ある聖職者の死』『迷宮入り事件』『静かなる死』の6編をお奨めしたいと思います。 | ||||
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アメリカ・シカゴの大学で数学教師として勤める傍ら余技として書いた作品が認められ、その後専業作家となった短編小説の名手ポージスの傑作を精選した日本オリジナル短編集です。著者は1915年生れで1950年に作家デビューし、90歳を超えても達者で新作を発表されていましたが、2006年に惜しくも逝去されました。生涯に執筆した短編は300編以上になるそうで、現在も本国で著作が編まれているという人気からも窺えるように決して過去の人ではなく作品が時代を超えて普遍的に愛されているといえましょう。本書は2部形式で構成されていまして、前半がクライム・サスペンスやホラー、奇想幻想ジャンルを集めたミステリ編で、後半が本格推理の醍醐味をたっぷり味わえるパズラー編となっています。一冊全体が約350頁に26編で一編平均14頁弱と丁度良い長さなのに加えて、読者は冒頭に示される魅力的な謎の答を早く知りたくて堪らない気持ちになりますので、頁を繰る手が止まらずあっという間に結末に至り読み終えてしまうでしょう。著者の持ち味は理科系の頭脳を活かした非常にトリッキーな作風で、成る程と感心する創意工夫に富んでいるのですが、反面推理クイズのような軽さ・呆気なさがあって小説としてのコクや重厚さに欠ける部分と名探偵の個性が平凡で印象に残らない点は多少の不満が残ります。それでもミステリーの世界では重要な資質である遊び心や読者へのサービス精神は満点で文句のつけようがありませんので、飛び切りの名人芸・職人芸を存分に味わえる事をお約束します。その他にも著者は物語に動物や昆虫達を登場させるのが得意で、奇想天外な筋立ての妙味が楽しめるでしょう。本書の作品はどれも傑作ばかりですが特選作として『小さな科学者』『犬と頭は使いよう』『フォードの呪い』『ある聖職者の死』『迷宮入り事件』『静かなる死』の6編をお奨めしたいと思います。 | ||||
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