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剣客商売 番外編 黒白
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剣客商売 番外編 黒白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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買ったばかりなのでまだ読んでいません。 これから期待しています。 | ||||
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買ったばかりなのでまだ読んでいません。 読みたかったので期待しています。 | ||||
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上下巻一気に読みふけりました。池波作品らしく、描写に優れた読み応えのある作品でした。が…重かった(ー ー;) 誰が善で誰が悪か、それぞれの立場で変わるので、否応無く痛快!の一言で済まされません。そう言う意味では、重い作品で、最後息の大治郎が一服の清涼感を与えてくれました。出来るなら、剣客商売の1巻を読み始める前に読んでも良かったかも | ||||
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剣客シリーズの最後に読みました。 所々に出てくる人物の名前に、「あの時の…」と思い出しながら読むことができるのは、何とも楽しいです。 黒と白。 二人の剣客は、全く違う人生を送りました。 道場を離れてから波切が送った日々は、白とは言えないかもしれませんが、黒とも言い切れないように思いました。 最後の情景は、鮮やかに目に浮かんでくるようです。 波切は剣客としては不遇であったかもしれませんが、一人の人間としては不幸ではなかったろうと思わせる描写でした。 読後感がとても良い作品でした。 | ||||
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波切道場の主である波切八郎は、門人水野新吾が起こした不始末が原因で姿を隠さな ければならない状況になってしまった。彼は、秋山小兵衛と真剣による勝負を約束して いたが、それも叶わなくなった。一方、堕ちていく波切とは対照的に、秋山小兵衛は 辻平右衛門の道場をやめ、自分自身の道場を開き充実した日々を送っていた。そんな ふたりの接点は、思いがけないところにあった・・・。若き日の秋山小兵衛を描いた、 剣客商売シリーズ番外編。 人は、思いも寄らぬことから堕ちていくことがある。波切八郎の人生はまさにそのような ものだった。水野新吾が原因で、彼の人生はどんどん、坂道転がるように落ちていく。 純粋であればあるほど、汚れ方は早かった。一方、秋山小兵衛は、おのれの信念を貫き 順調に人生を歩んでいる。そんなふたりにはこの先接点がないように思われたのだが、 作者の巧みな描写がしだいに両者を近づけていく。波切が置かれている状況や彼がすさんで いく様子、波切と関わりのある人たち、秋山小兵衛と彼に関わる人たち・・・などなど。 どれもが実にていねいに描かれていて、ストーリー展開も巧みだ。読み手を最後までしっかり つかまえて離さない。ここから剣客商売シリーズにつながるのだと思うと、感慨深いものも あった。長いけれど、最後まで飽きずに読める面白い作品だった。 | ||||
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あまりにも高すぎるでしょう(苦笑) 池波作品は何度読み返しても飽きがこないのが一つの特徴ですが、それにしてもこの黒白は特に面白すぎます…何度読み返したかなあ? さてさて、多くのファンの小兵衛のイメージは、中村又五郎か藤田まこと…マニアックな向きには山形勲(笑) 何れにせよ、若き日の小兵衛をイメージできる俳優がいない以上、悲しいかな映像化する事が殆んど不可能、というのが本作品の唯一の欠点でしょうか… 「それ故に小説としての自立性を保てている」と考えれば、逆にファンには幸いかも、ですね。 | ||||
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黒と白、このタイトルは素晴らしいですね。では、 「あえて・・・」 登場人物を当て嵌めるとどうであるか。黒は波切八郎であろうし、白は秋山小兵衛となるだろう。この小説の面白い所は、誰が白で黒で、という位置付けが、お噺の最後になると変わっている、言ってしまえばそんな小説だ。 主人公である剣客・波切が、名前の通り、封建社会の、底なしで荒れる海を、小船で流れ流れて彷徨う様を自分に当て嵌めてみるも良い。しかし彼は一人ではない、船頭、小者もいるし、一人沈みかけた泥舟に乗っている者もいる。 それが何故か、心に残るのである。彼らは、最初から白となる事を、彼らの上役や読者から期待されていない、薄墨色の者共である。僕は彼らに一番シンパシーを感じる。黒と白の曖昧な部分の代表者である彼らこそ、この「黒白」の主人公だと思うのだが如何だろうか。 岡本や伊之吉の「寂しさ」や理屈抜きで「人を心配してしまわざるを得ない気持ち」、「真剣で人を殺めた時のえもいわれぬ気持ち」も、彼らにとってはグレーでよくわからないものなのであるが、それでも、切羽詰まった時、どうしていいかわからなくても生きる時は生きるし、死ぬ時は死ぬんだ、という、人の心を斬らせたら日本一の「剣客・池波正太郎」の凄みとして伝わってくるのである。 主役に捉われず、無名の剣客達の悲痛な慟哭を是非是非体感して欲しいと思う。 | ||||
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下巻では、波切八郎・秋山小兵衛のほかにもうひとり、岡本弥助という 剣客にスポットが当たる。八郎とも小兵衛とも全く違う生い立ち、人生 を歩んできた岡本。上巻では波切を助けもした、人間味あふれる彼だが、 これまでの因果を抜けられずにある暗殺に関わっていく。これに無縁で はいられない八郎。もし、岡本と八郎が再会を果たしていなければ。 岡本がこの暗殺から逃れることが出来ていれば。公儀隠密の行動が一日 早ければ。小兵衛があのとき気まぐれをおこさなければ。 『もしあの時』と何度も思わずにはいられない。 (そうであればそれぞれの剣客の行く末は、もっと違ったものになって いたに違いない) まさにこのことである。 ラストの情景には思わず感嘆した。さすがは池波正太郎である。 | ||||
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剣客商売番外編との位置づけだが、本シリーズを読んでいなくても 十分に堪能できる。二人の剣客、波切八郎と秋山小兵衛。ともに求道する 真摯な剣客でありながら、わずかな運命の歯車が八郎の人生を大きく狂わせ て行く。このあたりの『人生一寸先は闇』という無常観ともいうべき流れは 仕掛人藤枝梅安にも通じるところがある。 独特の言い回しとテンポの文章は、池波文学のひとつの完成形とも呼べる 見事なもので、まるで作者本人に語り聞かされているような錯覚を覚え、 一度読み出したら本書が手放せなくなってしまうほど。 お家騒動や討ち入りといった大掛かりな話ではなく、二人の剣客の生き様を 静かに描いた本書は、しかしながら時代小説の傑作のひとつといっていい だろう。 | ||||
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面白かったですねぇ。実に。 ご存知池波正太郎の人気シリーズ「剣客商売」の番外編と銘打たれた作品。 しかし、これは番外と言うのかなぁ。正直なところ、「剣客商売」の作品群を味わうのに必須の作品です。 この作品で、私達は初めて、後の「剣客商売」を彩る秋山父子とその周囲の人びとの今に至る関係の深さ を知る事ができます。なにせ番外編と言いながら、物語としての時期は本来の「剣客商売」をさかのぼる 事、20数年。だから、時系列的には本編シリーズの前に位置づけられるものです。 ただ、だからといって、本来の「剣客商売」シリーズの前に読むべきかと言うと、それは難しい。 やはり、本編は本編としてその「前」にあった出来事を、包含し、見え隠しさせながら進むところがまた よろしい。 その意味では、本来の「剣客商売」を数冊。第6,7巻くらいまで読み進んだところで、ちょっと箸休め 的に手に取るのがいいのではないだろうか。そして、また本来の「剣客商売」に立ち戻る。解説の常盤新 平さんのようにもう一度第1巻から手に取るもよし。途中で手を止めた、巻の続きからでもよし。 いずれにしても、この番外編を手に取る前と後とでは、「剣客商売」の面白さが違う。そう言う気がしま す。 番外と言いながら、シリーズフアンにとっては必須の作品と言えるでしょう。 | ||||
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数ある「剣客商売」の中で一番好きな話です。山場は何と言っても小兵衛が悪漢を退治する場面ですが。この話は完全に脇に徹してますね。若い頃のエピソードが描かれているのがファンにはたまりません。そういえば仕事をサボって営業車の中でむさぼり読んでいたのを思い出します。とにかく正・番外あわせて、読み出したらとまらないシリーズですね。もしかしたらこの上下巻から読むと良いかもしれません、剣客商売の描かれる何年か前の話なのですから。 | ||||
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秋山小兵衛の若き日(大治郎が生まれる前)のことを書いているので、番外編。 ここでは小兵衛がいわば準主役で、かつて御前試合で対戦した波切八郎が主人公といったところか。 二年後に真剣勝負を約束した二人。ところが、江戸の剣客として地味ながら着実に地歩を固めていく小兵衛に対して、八郎は運命のいたずらから剣客の「裏道」を歩かざるを得なくなってしまう。 最後に顔をあわせたとき、二人は表と裏、あるいは黒白として対峙することになる。 作者はこの二人の剣客を描くことにより、人の運命の危うさ、もろさを示しているように思われる。 個人的には、まだちょっと「青臭い」小兵衛が、かわいらしくって好きです。 | ||||
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