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(短編集)
痴者の食卓
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痴者の食卓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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「秋恵もの」が5編、作家になってから母校へ訪ねる「夢魔去りぬ」の1編、合計6編の短編小説で、秋恵ものが好きな方なら楽しめる1冊だと思いました。個人的には「下水に流した感傷」が好きです。 | ||||
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どれも粒揃いだが特に表題作が激烈に面白い。貫多の怒りと暴力は全て理由がある。理由があっても暴力は駄目だが兎に角十分な理由はあるのだ。鍋の品定めから食材買い出し、帰宅後のセッティング、そして食事と、段々と秋恵のあきたりなさに貫多の怒りが着々とビルドアップされていく様子が、あまりにリアル過ぎて強烈に引き込まれてゆく。男と女の諍いはこういうふうに起きるのだということの巧みすぎる描写である。 古書店の新川氏との話もまた面白すぎて吹きまくるので電車じゃ読めない。この作家さんの語り口と言葉の選択は本当に最高のセンス。いきなり「裏拳」とか出てくるからホントもう涙でる。 次作が楽しみ。 | ||||
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秋恵ものなので、想定内の貫多節を予想していたが本作の貫多はやけに(根がDV体質の彼にしては、の意味だが)秋恵に気を遣う。何と!2週間もDV断ちができるなんて!...が、そこはどこまで行っても貫多は貫多であるので結末はああやっぱりね、なのだけれど。秋恵ものとは言え、毎回同じ内容では、ということでの変化球だろう(多分)。古書店主との会話での「豚児」は知らない単語で意味を調べて吹いた。勿論、自分の子供のことではない。「やまいだれ」ほどではないが、「無銭横町」よりは好き。 | ||||
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北町貫多と秋恵の同棲時代を描いた短編6作品を収録。 相変わらずの最低男振りをみせてくれる貫多の言動に、呆れ、同情し時々共感しながら一気に読了させられる面白さだ。 特に、秋恵に対する暴言については、よくもこんなにひどい暴言を思いつくものだ、と逆に感心してしまうレベル(確実にモラハラで訴えられるレベル)であり、こうした暴言が出てくる小説は他では見当たらない。 今後も最低な男の権化のような貫多に呆れながら、そして時には応援しながら、西村氏の作品を愛し読んでいきたいと思う(今のところ全作品を読んでいる)。 | ||||
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