ブレイクニュース
評判
ブレイクニュースの評価:
3.33/5点 レビュー 12件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21〜22 2/2ページ
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ブレイクニュースの評価:
3.33/5点 レビュー 12件。 D ランク
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ユーチューブに「野依美鈴のブレイクニュース」というチャンネルを立ち上げている女性ユーチューバー、野依美鈴を主人公にした連作短篇集。短篇、七篇が収録されています。
ひきこもり、冤罪、「パパ活」と呼ばれる援助交際、ヘイトスピーチ、ネット上での誹謗中傷による自殺、医療過誤と、この国のアクチュアルな問題をそれぞれ取り上げながら、東野圭吾の「新参者」スタイルの如く各短編に伏線を散りばめ、最終篇「ハッシュタグ」によって、「野依美鈴」の<何故>、「ブレイクニュース」という私的メディアを作り上げた彼女の動機が解明されて物語が終わりを迎えます。
現代に於けるSNSの持つパワーを伝えようとする試みと現実世界を伝えようとする作者の晴朗な姿勢を疑うことはありませんが、毎朝の「ワイドショー」でもテーマが取り上げられ、それらが深く追求されることなく新しい問題への目先が変わっていくように、一応の解決は見られるものの「現実」のトピックをただなぞったままの短編が、まるで金太郎飴のように続いていきます。読み心地のよい、通勤時にユーチューブの代わりに読書をするには最適なミステリなのかもしれませんが、よりブレイク・スルーするであろう物語を期待していた私には不満が残りました。彼女を追う大手雑誌記者・真柄の存在もまた、大手メディア対SNSニュースという対比のために置かれていたとしても、ただそれだけの存在だったように思えます。
「野依美鈴」というキャラクターもまた、他の数ある蠱惑に満ちた女性主人公たちの中では埋もれてしまうことでしょう。