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(短編集)
星への旅
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星への旅の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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星への旅、青い表紙に白い星が浮かぶ。ファンタジックな装丁と題名はこの本に仕込まれた罠を隠す。 トラックに乗り込みさまよう若い男女のグループ。そのメンバーの各々が持つ個性、行動と発言は、どこかしら読者の身に覚えがあるような、かつての青臭い、ほろ苦い記憶を呼び起こす。それと同時に「星」へ向かうトラックは、人生の暗喩となっており、生きるとは何か、人生とは何かを考えさせられる。 すでに出発する前から「星」へ向かうことだけは決められているトラック。その中で繰り広げられる青年たちの様々な思考と内省。読み進めていくと、まるでこの今も自分がトラックに乗り込んでいる、「星」へ向かっている最中なのかもしれない、と感じる。なぜなら我々もまた、常に「星」へ向かっているからだ。 判断力や現実に耐えられる強い状態で読んでほしい。そうでなければ「星」への特急列車に乗ることになる。それだけ、この本は力を秘めているのだ。 今日、作者吉村氏の訃報をニュースで拝見しました。ご冥福をお祈りします。 | ||||
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星への旅、とSF?っぽい綺麗なタイトルで、当時中学生の私、は購入を決定。 読んでみたら、人間ドラマ。へヴィー。 なかなか、平凡をきどったグロテスクさで、古い感性ではあったけれども、素晴らしいな、と思ったのであります。 医学生となった今、解剖の勉強をしていると、これを思い出す。 少女架刑が印象に残る。 吉村氏は好きな作家の一人になったけれども、未だにこれ以外の短編を読んだことは無い。 | ||||
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タイトルはキレイだ。 しかし、この作家をよくご存知の方は「ファンタジー」を連想したりはしないだろう。 ストーリーも、少女の遺体を医師が解体したり、ボクサーが電車に轢かれたり、 若者が集団自殺したり・・・。正直言って朗らかな気持ちで読めるものが無い。 収められている短編は以下の通り。 ○鉄橋 ○透明標本 ○石の微笑 ○星への旅 ○白い道 星を4つにしたのは、作家の力量に不満があったからでは無く、単なる個人的な好みのため。 わたしは「エナジー充電系」小説が好きなのだ。 これを読んだあと、しばらくミゾオチのあたりが重くて気分が優れなかった・・・。 本作家の暗いパンチはなかなか打撃力大。 読むには、人間の暗部の重たさに対峙する覚悟が必要かも。 | ||||
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