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(短編集)

星への旅



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【この小説が収録されている参考書籍】
星への旅 (新潮文庫)

星への旅の評価: 4.18/5点 レビュー 28件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 21~23 2/2ページ
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No.3:
(4pt)

この本は危険だ、、

星への旅、青い表紙に白い星が浮かぶ。ファンタジックな装丁と題名はこの本に仕込まれた罠を隠す。

 トラックに乗り込みさまよう若い男女のグループ。そのメンバーの各々が持つ個性、行動と発言は、どこかしら読者の身に覚えがあるような、かつての青臭い、ほろ苦い記憶を呼び起こす。それと同時に「星」へ向かうトラックは、人生の暗喩となっており、生きるとは何か、人生とは何かを考えさせられる。

 すでに出発する前から「星」へ向かうことだけは決められているトラック。その中で繰り広げられる青年たちの様々な思考と内省。読み進めていくと、まるでこの今も自分がトラックに乗り込んでいる、「星」へ向かっている最中なのかもしれない、と感じる。なぜなら我々もまた、常に「星」へ向かっているからだ。

 判断力や現実に耐えられる強い状態で読んでほしい。そうでなければ「星」への特急列車に乗ることになる。それだけ、この本は力を秘めているのだ。

 今日、作者吉村氏の訃報をニュースで拝見しました。ご冥福をお祈りします。

星への旅 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:星への旅 (新潮文庫)より
4101117020
No.2:
(4pt)

未だに内容が浮かぶ。

星への旅、とSF?っぽい綺麗なタイトルで、当時中学生の私、は購入を決定。

読んでみたら、人間ドラマ。へヴィー。

なかなか、平凡をきどったグロテスクさで、古い感性ではあったけれども、素晴らしいな、と思ったのであります。

医学生となった今、解剖の勉強をしていると、これを思い出す。

少女架刑が印象に残る。

吉村氏は好きな作家の一人になったけれども、未だにこれ以外の短編を読んだことは無い。
星への旅 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:星への旅 (新潮文庫)より
4101117020
No.1:
(4pt)

OH, ヘビー!

タイトルはキレイだ。
しかし、この作家をよくご存知の方は「ファンタジー」を連想したりはしないだろう。
ストーリーも、少女の遺体を医師が解体したり、ボクサーが電車に轢かれたり、
若者が集団自殺したり・・・。正直言って朗らかな気持ちで読めるものが無い。

収められている短編は以下の通り。
○鉄橋  ○透明標本 ○石の微笑 ○星への旅 ○白い道

星を4つにしたのは、作家の力量に不満があったからでは無く、単なる個人的な好みのため。
わたしは「エナジー充電系」小説が好きなのだ。
これを読んだあと、しばらくミゾオチのあたりが重くて気分が優れなかった・・・。

本作家の暗いパンチはなかなか打撃力大。
読むには、人間の暗部の重たさに対峙する覚悟が必要かも。
星への旅 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:星への旅 (新潮文庫)より
4101117020

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