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阿片戦争



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阿片戦争の評価: 4.00/5点 レビュー 18件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

長い、登場人物が多い

長かったです。
なんとか頑張って全4巻最後まで読みましたが、これだけの長い時間をかけたわりには感動はそれほどでもありませんでした。
似たような漢字の名の登場人物が尋常ではなく多く、
最重要人物
重要人物
一回限りの人物と、読んでいるうちにだんだん見当がつくようになっては来るものの、
新しく登場人物が出てくるたびに付箋をつけていたら、付箋だらけになりました。
この辺の歴史に興味を持って読み始めましたが、そういう目的で読む本ではないと思います。
特にこれと言った史観は感じられなく、
歴史に興味を持って読むためには、もう少しコンパクトにまとまっているものを読みたいと思いました。
でも、物語としては、面白くないわけではありません。
ドラマを見るような感覚で楽しめる小説ですが、他にも読みたい本があって迷っている方は、そちらを優先することをおすすめします。
新装版 阿片戦争 (一) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 阿片戦争 (一) (講談社文庫)より
B015XPMZWC
No.3:
(3pt)

『これから』のことにも触れてほしかった

歴史の通り,戦争は英国の圧勝.最後は南京条約の締結までを綴り幕が引かれますが,
多くの人物や出来事が語られる中,全四巻を通じて最後まで中心となったの二人の男で,
官と民,立場も考えも異なる中,国を憂い,現状を壊してまでも未来を開こうとする姿は,
新時代を呼び込んだ英雄か,大きな被害を招いた国賊か,様々に映るのではないでしょうか.

ただ,巻末の『解説』によれば,この二人の男のうちの一人は創作上の人物だそうで,
そうなると,史実と認識して流してたいろいろな『粗の部分』が一気に気になるところ.
特に,その人物の愛人や息子たち,彼の周りを行き交った人たちのエピソードについては,
それを知った上でこれまでを振り返ると,かなり『寄り道』をしていたように感じられます.

また,それぞれが違う道を求める中,爽やかな余韻を残す締めは悪くありませんでしたが,
創作の要素を盛り込んだのであれば,渇望をし,始まろうとしている『これから』のことに,
そして,立ち上がり,新しい時代を生きていく人々に少しでもいいので触れてほしかったです.
新装版 阿片戦争 (四) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 阿片戦争 (四) (講談社文庫)より
4062932024
No.2:
(3pt)

始まりとは得てしてこういうものか

多くの人や動きを見せたいということなのか,方々へと散る話運びは前巻と変わらず,
お世辞にも読みやすくはありませんが,中心となる部分は見えつつあるように感じます.

また,本巻では緊張状態の続く両国が,ついに開戦へと舵を切っていくわけですが,
それこそ『火ぶたが切って落とされる』といった,劇的な場面が描かれるのではなく,
酔っ払いのケンカ,下っ端の小遣い稼ぎなど,いくつもの火種が徐々にくすぶりを上げ,
気がつけば始まっていたという状況に,現実とは得てしてこういうものかと思わされます.

さらに,この戦いを見る清の二人の男が,終わらせるためのもの,始まるためのものと,
それぞれ違う見方をしているのも面白く,さらには英国には勝てないことを最初から予見,
未来を担うはずの若者たちを,『負け戦』に向かわせることに胸を痛める様子が印象的です.

とはいえ,確かに戦況は気になるものの,単純なドンパチだけの展開になるとも思えず,
先を匂わせる描写もありましたが,ここから複雑な思惑がどう綴られるのかが楽しみです.
新装版 阿片戦争 (二) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 阿片戦争 (二) (講談社文庫)より
4062932008
No.1:
(3pt)

『開戦前夜』の探り合い

全四巻構成の第一巻は,第一部と二部の途中までを収めた600ページを超えるボリュームで,
国同士,人同士の小競り合いや探り合いが中心の展開は,まさに『開戦前夜』というところ.

ただ,脚色はされていると思いますが,史実ゆえにわかりやすい見せ場はほとんどなく,
『物語』であれば描かれたであろう,あの人やあの場面がバッサリ端折られたかと思えば,
補足の解説であったり,現在の視点から語りなど,ドキュメンタリ調の雰囲気もチラホラと.

また,人物の把握(もちろん大半は漢字)に戸惑い,自分が歴史に疎いこともあるため,
目の前で起きていることはわかるものの,人や歴史の裏側を覗き見るような楽しみや驚き,
海や大陸を行き交ったであろう多くの思惑や動きを理解しきれなかったことは否めません….

とはいえ,何度か『阿片戦争』という言葉を持ち出し,その機運が次第に高まって行く中,
苛立ちを募らせる大英帝国と,上から目線ながらも内のゴタゴタに足下がグラつき気味の清.
ここで動く人,今は待つ人など,物語的な展開にも期待をし,歴史を追い掛けていきたいです.
新装版 阿片戦争 (一) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 阿片戦争 (一) (講談社文庫)より
B015XPMZWC

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