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阿片戦争
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【この小説が収録されている参考書籍】
阿片戦争の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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阿片戦争から清朝の衰亡までを描く。特筆すべきは中国商人たちの先見性である。ほぼ鎖国状態にある清朝中国に突破口を開こうとした商人たちが生命を賭して開国を主張し、実現すべく清廉官僚に莫大な投資をおこなう。「市井の大隠」が、これほどの人民動員力を誇る煽動家だったとは知らなかったが、ぼくも友人の漢籍学者から「市井の大隠」と称されたことがあった。欧米の隠者と違って、東アジアにはまだ隠者の伝統が息付いていると信じたい。かれらは大いなる愚者としての機能を維持している。欧米の隠者はいまも修道院や巡礼の道筋に存在している。わが日本の巡礼の道にも。著者は憂国者と愛国者の差異に注意を払う。見事な愛国者である。 | ||||
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前半は、清朝社会の風習などを多く取り上げている。 長大な小説は、後半になり、ようやく戦争と植民の詳細についてふれられる。 他の小説家がほとんど扱うことのなかった阿片戦争に迫った意義は大きい。 | ||||
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初めて小説とは言えアヘン戦争の様相を知りました。林則徐の名前は聞いたことがあったな位の程度で読み始め、引き込まれました。途中、度々女性の話が出て来るのですが、正直、戸惑いました。 | ||||
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林則徐が欽差大臣として、広東省に派遣されるまでの、過程が描かれていました。 | ||||
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阿片戦争を通じて、大国の清が新しい時代を迎える過程が描かれていました。 | ||||
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阿片戦争が始まる下地となる様子が克明に描かれていました。イギリスの中国支配の始まりの部だと思いました。 | ||||
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膨大な歴史小説を書き遺した陳舜臣氏が 歴史小説を書き始めるのに最初に選び世に出した1作目がこの「阿片戦争」全4巻です 氏がこの作品に託した思いは深く重く多岐にわたります 世界史の教科書で必ず習う阿片戦争を侵略を受ける立場から 当時の商売人1人の庶民の目線から描き出します 阿片戦争はいったい何だったのか 何が起こってどのように状況が進んでいったのか この作品に描画された状況は現代の国際社会に置き換えても通用します 実弾は使わなくとも経済競争と言い換えても経済戦争を生き延びなければ国は保てない 今2022年、世界の中の日本はどうだろうか 越えてはならない一線を越えてしまった侵略側 現実を見る意志も解決への能力も機能しなくなっている被侵略側 陳舜臣氏は今もこの作品を通して私たちに問いかけています | ||||
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次はい3巻を探してます。 | ||||
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極刑をもって阿片を取り締まる欽差大臣林則徐に対し、阿片弛緩論の保守派が林の失脚を画策。英国は「阿片」から「頑迷な中華思想の打破」へと問題をすりかえ、大軍を派遣。広州・川鼻で両軍は激突。 | ||||
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清の外交姿勢が問われる中、満州族支配に倦んだ農民らは外敵侵略に際し清朝へは非協力的。その動きは阿片戦争後「滅満興漢」を掲げる太平天国の乱へとつながる。19世紀中国の激動の時代がここに。 | ||||
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産業革命を経た大英帝国は、世界に冠たる軍事力と航海術を武器に自国商品の販路をアジアへ求めた。植民地インドのベンガル湾で大量栽培した阿片を中国に持ち込み、鎖国を続ける清朝に開港を迫る。 | ||||
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書籍版(旧版)を昔読んで、また読みたくなってみてみてら、 新装版といって、三巻が四巻に(しょうだてを見ると変わりはなそう) 3から4に増やした上に、冊あたりの単価値上げ。 おまけに電子版も紙と値段変わらず。 講談社なめとんのか?といいたい(多少変色した旧版-紙を自炊したデータはあるので、取りあえずそれを読むことにして、飼わない) 中国と世界の歴史のうねりと、人々の心の揺らぎを描ききった傑作なんどけどなぁ、これ。 勿体ない。 | ||||
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長かったです。 なんとか頑張って全4巻最後まで読みましたが、これだけの長い時間をかけたわりには感動はそれほどでもありませんでした。 似たような漢字の名の登場人物が尋常ではなく多く、 最重要人物 重要人物 一回限りの人物と、読んでいるうちにだんだん見当がつくようになっては来るものの、 新しく登場人物が出てくるたびに付箋をつけていたら、付箋だらけになりました。 この辺の歴史に興味を持って読み始めましたが、そういう目的で読む本ではないと思います。 特にこれと言った史観は感じられなく、 歴史に興味を持って読むためには、もう少しコンパクトにまとまっているものを読みたいと思いました。 でも、物語としては、面白くないわけではありません。 ドラマを見るような感覚で楽しめる小説ですが、他にも読みたい本があって迷っている方は、そちらを優先することをおすすめします。 | ||||
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えっ?騎士道精神の国ではなかったっけ? なんらかの理由で正面から戦いを挑むの ならば、まだしも事もあろうに、快楽や色 とゆう人の弱点に漬けこんで、戦いをしかける とは、相手をどう考えても家畜程度にしか考えて ないんだろうね。現代でも結構似ているよ。 なにが得たいんかは、よく分からないけれど なにかが現れたときに、どう考えるかは定かでは ないね。 | ||||
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個人的には純粋な歴史書としての阿片戦争に興味があったので小説的な部分がついたこの版にはやや興醒めした。 | ||||
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歴史の通り,戦争は英国の圧勝.最後は南京条約の締結までを綴り幕が引かれますが, 多くの人物や出来事が語られる中,全四巻を通じて最後まで中心となったの二人の男で, 官と民,立場も考えも異なる中,国を憂い,現状を壊してまでも未来を開こうとする姿は, 新時代を呼び込んだ英雄か,大きな被害を招いた国賊か,様々に映るのではないでしょうか. ただ,巻末の『解説』によれば,この二人の男のうちの一人は創作上の人物だそうで, そうなると,史実と認識して流してたいろいろな『粗の部分』が一気に気になるところ. 特に,その人物の愛人や息子たち,彼の周りを行き交った人たちのエピソードについては, それを知った上でこれまでを振り返ると,かなり『寄り道』をしていたように感じられます. また,それぞれが違う道を求める中,爽やかな余韻を残す締めは悪くありませんでしたが, 創作の要素を盛り込んだのであれば,渇望をし,始まろうとしている『これから』のことに, そして,立ち上がり,新しい時代を生きていく人々に少しでもいいので触れてほしかったです. | ||||
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多くの人や動きを見せたいということなのか,方々へと散る話運びは前巻と変わらず, お世辞にも読みやすくはありませんが,中心となる部分は見えつつあるように感じます. また,本巻では緊張状態の続く両国が,ついに開戦へと舵を切っていくわけですが, それこそ『火ぶたが切って落とされる』といった,劇的な場面が描かれるのではなく, 酔っ払いのケンカ,下っ端の小遣い稼ぎなど,いくつもの火種が徐々にくすぶりを上げ, 気がつけば始まっていたという状況に,現実とは得てしてこういうものかと思わされます. さらに,この戦いを見る清の二人の男が,終わらせるためのもの,始まるためのものと, それぞれ違う見方をしているのも面白く,さらには英国には勝てないことを最初から予見, 未来を担うはずの若者たちを,『負け戦』に向かわせることに胸を痛める様子が印象的です. とはいえ,確かに戦況は気になるものの,単純なドンパチだけの展開になるとも思えず, 先を匂わせる描写もありましたが,ここから複雑な思惑がどう綴られるのかが楽しみです. | ||||
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全四巻構成の第一巻は,第一部と二部の途中までを収めた600ページを超えるボリュームで, 国同士,人同士の小競り合いや探り合いが中心の展開は,まさに『開戦前夜』というところ. ただ,脚色はされていると思いますが,史実ゆえにわかりやすい見せ場はほとんどなく, 『物語』であれば描かれたであろう,あの人やあの場面がバッサリ端折られたかと思えば, 補足の解説であったり,現在の視点から語りなど,ドキュメンタリ調の雰囲気もチラホラと. また,人物の把握(もちろん大半は漢字)に戸惑い,自分が歴史に疎いこともあるため, 目の前で起きていることはわかるものの,人や歴史の裏側を覗き見るような楽しみや驚き, 海や大陸を行き交ったであろう多くの思惑や動きを理解しきれなかったことは否めません…. とはいえ,何度か『阿片戦争』という言葉を持ち出し,その機運が次第に高まって行く中, 苛立ちを募らせる大英帝国と,上から目線ながらも内のゴタゴタに足下がグラつき気味の清. ここで動く人,今は待つ人など,物語的な展開にも期待をし,歴史を追い掛けていきたいです. | ||||
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